故障中のiPad。読め進める気のしない小説。惚れたのだという諦め。について

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仕事柄、本をよく買う。キンドルで買ったりもするけれど、キンドルを読むためだけに使っていたiPadminiちゃんの調子が悪くなり、ページをめくっても、うまくめくられてくれない。

1秒、いや、2秒かな。それくらいの遅れでページがめくられる。

 

ときには、全然めくられないこともあり、めくられ待ち時間のためにコーヒーに手を伸ばすほどだ。

 

最初は、素直に待っていた。

けど、だんだんイライラしてきた。

 

「なんで、ページをめくるたびにコーヒーをちびちびとすすらなきゃならんのだ。俺はそんなにハイペースじゃねえ」と思い始める。

 

そのときから、自分の中でminiちゃんは故障中ということになってる。

ということで、最近本をゲットするときは、書店で買うか、アマゾン。

 

アマゾンでの注文は配達時に家にいなかったとしてもポストに入れてくれているからいいね。まあ大量に買ったときは無理だけど。

 

それはそうと、本の中身としてはメンタル系や心理系が多くなるわけだ。

 

ただまあ目新しい情報に触れられることはめっきり減り、どちらかという具体的な事例探しだったり、実験探しだったり、そういった方面での情報収集が増えている。

まあ10年、いや、小学校5年生の頃から本を読んでいるわけだから、目新しいことの方が減っていくのは当たり前のことだろう。

 

その中でもときに、小説なんかを買ったりする。これはと思うタイトル、帯なんかを見つけると、買いたくなる。

惹かれるのは断然、ハードボイルドと呼ばれる分野の本だ。それ以外に、あまり興味はない。

 

ただ、買う際に、一抹の不安がある。

 

実は、なのだけど、あまり最後まで読み通せる小説に出会うことがないんだ。

途中で「もういいか」となるか、翌日になって「読もう」という気持ちにさせられることがあまりない。

 

もちろん、それでも無理をして読もうとすることもある。ただ、無理をして読んでいると、「これを読み通して、何になるんだ。楽しくもないのに」という声が頭の中で生まれてしまう。

 

楽しいならいい。読みたいならいい。それなら、何の学びがなかったとしても十分に価値のある時間だろう。

だけど、大して楽しくないんだぜ。これはもう、何のために読んでいるのか本当にわからんぞ、となってくる。

 

ただ、読み通せない悲しさというものもある。

読み通せないってことは、俺は小説が嫌いなのか?と考えると、少し悲しくなる。

そんなはずはない。俺は小説が好きなはずだ。

だって、水滸伝(北方謙三)は読めたじゃないか。読めたどころか、全19巻ほどあるにも関わらず、5周ほど読んでいる。5周だぞ。めっちゃ好きやん。完全に好きなやつやん。嫌いなはずがない。

 

ううむ。なぜ読み通せないのか。

 

いや、どこかで分かっている部分もある。

要は、北方謙三が好きすぎるのだ。

好きすぎる女に出会い、その子しか目に入らない状態に似ているかもしれない。それくらいダイレクトに響いてしまったのかもしれない。

 

それ以外がどうにも違和感というか、特に文体だったりなんやかんやでしっくりこなくなってしまった。

そうか。自分は、運命の女に出会ってしまったような感覚で、ケンゾーに出会ったのだ、と今はそんなカッコよく聞こえる解釈を自ら選択している。

 

北方謙三の文章に惚れてしまった。

ただ、それだけのことだと。

 

だから、ケンゾーの小説を読んでいればいいんだ。その文体に触れ続けていればいい。

幸い、ケンゾーはまだ現役だ。いまだに書き続けている。

信じられないじいさんだな。

おっと、じいさんなんて書いたら、奇跡的にこの文章をケンゾーが読んだ時に怒られちまうかもだ。

おじさま、なら許してもらえるだろうか。

まあ、ケンゾーとカタカナ表記にしている時点で、ゲンコツの一つももらうかもしれない。それでもいいから、死ぬまでに会ってみたいな。

 

ということで、今日も彼の小説をちまちまと読み返していこうと思います。

 

 

 

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