完璧主義の根本的な治し方。責めるのではなく、励ますために理想の力を使うこと。

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さて今日は、「完璧主義」をテーマに書きたいと思います。

 

完璧主義。もちろん上を目指すという意味での良い面もあるのだけど、完璧主義はデメリットも存在するもの。まずは、完璧主義によるデメリットについて見ていこう。

 

責めやすさと動きにくさ


 

 

基本的に完璧なもの、完璧な結果、完璧な人というのはなかなか出くわすものではなく、その結果、完璧じゃない結果や自分に凹みやすくなる。

 

傷つきやすくなり、メンタル的に不安定になるもの。

 

失敗、うまくいかない、そういったときに一気に落ち込んでしまう可能性があるのが、完璧主義の主たるデメリット。

 

さらに、そこから派生して、

「完璧じゃないならやらない、書かない、出さない、シェアしない」という形で、

行動できないことにつながることも多い。

 

完璧じゃないならやらない、ことによって、行動量が減る。

 

アウトプットが減ったり、とにかく恐れが出てきて自分がしたいことがなかなかできなくなってしまうんだね。

 

(ただ、この内容を、正確さが求められる仕事をテキトーにやって、完璧主義はダメなんで!みたいな使い方をするのはノンノンです)

 

例えば、文章でもそうで、完璧を意識しすぎると、とにかく書けなくなる。

 

書けてもアップできなかったり、世の中になかなか出すことができない。

 

世の中に出されずじまいになってしまうアイデア。

 

アイデアはあるけど、それが自分の頭の中にあるだけで、誰にも読んでもらえないもので終わってしまう。

 

ただ、頭の中にあるだけでは自分の人生には何も起こしてくれないもの。やはり、形にしてこそ、という部分はある。

 

完璧主義に陥ると、そういう風に「自分がしたいことを形にできないまま終わってしまう」ことが多いんだね。

 

実際、自分自身も、「完璧になってから…」と考えすぎてタイミングを逃すことってあった。

 

今思えば、完璧じゃなくてもやっておいたら、と思うこともある。そういう経験を通じて、完璧じゃなくてもやれる、ということの大切さを感じてきた。

 

完璧じゃなくてもそのとき心からやりたいと思ったこと、そうしたいと思ったことをやれる。

 

これは一つ、人生を生きる上ですごく大事な力になってくると思う。

 

完璧主義、と言えるほどのものではなかったとしても、僕らは日常的に「もっとちゃんとしないと…」と思ってしまうことは多い。

 

もちろん時と場合によってはそういう場面もあるかもしれないけど、

 

一度「本当にそんなにちゃんとしないといけないのか?」「不完全なままでやってしまっていいんじゃないか」「今の自分のままやっちゃっていいんじゃないか」と、そんな可能性を考えてみよう。

 

意外に、他人は気にしていないことって多い。

 

例えば、身近な例で言うと、自分の髪型。笑

 

自分は自分をずっと見てきているから「今日はあんまりやな」と思うことがあるかもしれないけど、他人は分からないもの。笑。

 

今日決まってるかどうか、他人は全然分からない。笑。

 

人の完璧って他人からすると微差や誤差でしかないもので、気にしているのは自分だけ、ということは多い。

 

そういう風に「自分は完璧じゃないと思っているけど、他人からすれば十分すぎるもの」は多いんだね。

 

才能と完璧主義


 

 

話がどんどん派生していってしまうんだけど、これは自分の才能についても大事なことを示唆している。

 

というのは、自分の才能というのは自分の当たり前にあるもので、

ただ、自分の才能がある分野ほど完璧主義的な傾向が出るんだ。

 

自分がそこに才能があるからこそ、よく見える。よく分かる。

 

微差や誤差が分かるんだね。

 

わかるからこそ、足りない部分が見えてしまって、そこにネガティブな感情を抱く。

 

自分が分かり見えているからこそ、気になる。

 

だけど、それは自分がそこに才能があったり深くやりこんでいるからこそのことで、他人からは分からないことも多いし、十分すぎることも多い。

 

もちろん、そうやってより良いものを追求していくのは良いことでもあるから、そこを否定しているわけじゃない。

 

ただ、あまり度がすぎると、さっきも書いたように「何もできないまま終わってしまう」ということになりかねないんだね。

 

極端に考えて、

 

自分的に不完全で未熟なものだったとしても、とりあえずそのときの時間や金銭事情などの状況を踏まえてできることをやったなら、とりあえず出してしまう、やってしまう。

 

で、次に改善点を修正して、やりながら自分なりの完璧に近づけていく。

 

まだ完璧じゃなかったとしてもとりあえず出してしまえる、しかも完璧も目指せる。

 

これと、

 

完璧じゃないと出せなくて、結局一生出せないままになる。

 

どちらが良いかというと、途中経過のものも出しながら完璧に可能な限り近づいて行く方が良さそうだよね。

 

締め切りがあった方がいい理由


 

 

例えば、自分は5冊の本を出版していて、noteも2冊書いているんだけど、実は大事なのは「締め切り」だったりする。

 

「締め切りってプレッシャー。プレッシャー嫌い。自分のタイミングで書きたい。自由ほしい!ギブミーフリーダム!」

 

と思うかもしれないんだけど、締め切りがないのは良くない。

 

というのは、締め切りがないと「無限に追求できてしまう」んだよね。

 

その結果、書けなくなり、出せなくなる。

 

こういう危険性が本当にあって、クリエリティブな仕事というのはある意味、終わりがない。

 

どこまででも追求できてしまう。

 

もっと分かりやすく、もっと面白く。

 

どこまででもやろうと思えばできる。

 

そこに完璧主義が絡んでくると、完成しなくなる。

 

何も完成させられない。

 

だから、明確な期限がない、締め切りがないと、人は完璧になるのを待ってしまって結局何も書けずに終わるんだよね。

 

よく締め切りというプレッシャーがあるからいいんだと言われるけど、

 

実際は、状況的に完璧を目指せなくなるから良い、んだよね。

 

とりあえず出さなきゃいけない、今できているところで出さなきゃいけない、

 

その状況が完璧主義から自分を離れさせてくれる。

 

締め切りの本質はそっちだと思う。クリエイティブ系に関しては。

 

だから、締め切りは嫌わなくていい。締め切りがあるから完成させられるんだから。

 

自分で作品を作る場合、とにかく自分の中で何らかの形で期日を作ってしまう。

 

そうすることで「その状況の中でできること」を考えるようになって完璧を目指さなくなるから、形にできる。

 

そもそもまずは形にしないと何にもならないところはあるから、そうやって完璧主義から自分を離れさせるのはオススメです。

 

その理想に温かさはあるか


 

 

完璧主義はもろ刃的な部分があって、

高い理想を目指せるという意味で良い面はもちろんある。

 

ただ、受容する、受け入れる、許す、といった部分で課題を抱えることが多い。

 

理想と受容

 

 

というのが人生における大きなテーマになっていることが多いんだ。

 

理想を目指しながら、途中経過を受容していけるか。

 

人の現在を受容しながら理想を示せるか。

 

 

その理想に、温かさはあるか。

 

その理想は人を「励まして」いるのか、

 

それとも、

 

理想で人を「裁いて」いるのか。

 

そこが最大のカギになる。

 

受容なき理想は、自分や周囲の人を苦しめる。

 

ここは大きなテーマになるので一筋縄ではいかず、人生経験を通じながら体得していく部分もあるのだけど、

 

完璧主義の傾向がある場合、この「受け入れる」ということに意識を注いでみることをオススメします。

 

理想を、人を裁くのではなく人を励ますために使えたとき、これまで抱えてきた様々なものが、解決していくはずです。

 

 

 

 

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