急かされても、煽られても、人間大したパフォーマンスは発揮できません。
脅し、強制、押しつけ。
こういうものは、心の圧迫を無駄に増やすだけ。
いらん。
いらんのや。
もう。
例えば、自分を良くしていきたいなーと思ったとして、それがいつの間には「変わらなくては」というカチコチの状態になると、
逆に変わっていけない、という状態に陥るもの。
とうの昔から「やりたい」という気持ちで物事をやる方がパフォーマンスが上がることは分かっていることで、
「良くなりたい」でよかったのに、それが「良くならなければならない」になると、苦しくなる。
結局、「変わらなくてはならない」という気持ちは誰かに煽られているから生まれるもので、
それは他人の目を気にしていたり、他人に好かれよう、気に入られようという思いの反映だったりします。
前々回の記事で、「俺、やります!」宣言についても書きましたが、
もう一つの切り口から言うと、「俺、やります!」宣言をしてやれない人というのは、誰かに煽られて宣言しているだけなのです。
それは実際に煽られているかどうかではなくて、
「煽られている気がしている」ということ。
実際には煽られていなかったとしても、「煽られているのではないかという疑念」だけでもネガティブな効果があります。
胃がキューっとなるか、胸に圧迫を感じる状態になる。
その状態で長期間努力していると、大抵、燃え尽きます。
我慢には限界があるからです。
でも、楽しいから、やりたいからという気持ちでやっていると、燃え尽きることはありません。
むしろ、どんどん楽しくなっていきます。
こういうことを考えると実は、
変わらなくていいと言った方が、変わる
ということも起こってきます。
変わらなくていい、という言葉は甘やかしに聞こえるかもしれませんが、
周囲がそういう風に接することで、本人の内側から「良くなりたい」という気持ちを引き出すことになったりします。
「変われ!と言ったって、誰も変わりません。
というか、そう言えば変わると思っているのは、驕り以外の何物でもなく、人を変える力が自分にはあると思い込んでいる証拠なのです。
実際には、本人を変えることができるのは本人だけ。
本人が内側から変わりたいと思う以外に方法はなく、周囲の人の「コントロールしよう」とする精神的圧迫は、ネガティブに働き続けます。
心の圧迫で今苦しんでいる人は、外部から本来の自分でいることの許可を与えられてこなかった。
自分の本音を言うことに許可を与えられなかった。
休みたいとか、何もしたくない、とか。
そういったことを許されてこなかった。
そして、そういったことを許されなかった結果として、実は著しくパフォーマンスを下げているのです。
長期間になればなるほど、パフォーマンスは下がり続けていきます。
変わることを強制された人の心は、いつも怯えています。
その怯えからは、良いパフォーマンスは生まれません。
変わることは義務ではないと伝えることが、変わることにつながる。
「変わらなくていい」が、実は変わることにつながる。
実は甘やかしなどではない。
「変わらなくてもあなたには価値がある。私はあなたに何も要求しない。でも、もしあなたにやりたいことがあるなら、成したいことがあるなら、もっとあなたがこの人生を楽しみたいなら、全力で応援しよう。そして、あなたにそれはできると私は確信している」という人がいる環境こそが、「人が一番変われる場所」。
「変わらなきゃお前には価値がないから変われ!」では、苦しい。
その人が現場にいないときには何もしない、という人を生み出し続けるだけ。
セミナー来たときは元気だけど家に帰ると何もしない人を生み出し続けるだけ。
なのです。
ちょっと長くなったので今回はこのへんで。
最後にお知らせ。
心をトレーニング、メンテナンスする「イケジュンジム」の準備が間も無く整います。
もうすぐ募集を開始するので情報をチェックしておいてください。
あなたが最も高いパフォーマンスを発揮できる環境を用意しているので、お楽しみに。
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