他人から言われる言葉や、他人からどう扱われるかということは結構影響がでかいもので、
小さい頃なんかは、無意識にそういうものを受け入れるしかありません。
お前はダメだ
と言われれば、
そうか、俺はダメなのか
と普通に受け入れるしかしない。
それが良いものであれ悪いものであれ、私たちは他人からの言葉を受け入れて、生きてきている。
ただ、そのことに自覚的になったとき、
無意識的な生き方から、意識的な生き方に変わります。
自分が望む自分になろう、という意識を持って生きるようになる。
ただ、そうしたときに、それでもなかなか変われない、ということが起こることがあります。
学び続けているのに、変われない。
それはなぜなのかというと、結局のところ、過去の自分に引きずられているから。
どんなものを学んできたとしても、過去、無意識に受け入れてきたものを「まだ信じている」ということ。
そこが変わらない限り、どんなものを学んでも、過去のパターンに支配され、過去の自分を生きることになります。
例えば、自分には価値はない、ということが大前提になり、当たり前になっている人が、
「自分には価値がある」というメッセージを受け取ったとして。
心の奥底で「そうではない」と信じている場合、
「そうではない」ことを証明するために、様々な証拠を集めてきます。
「そうではない」ことにしておいた方が人生はうまくいくんだ、というメッセージを探してきて、それを信じようとします。
そうしておけば、心の奥底の信じていることが証明されるからです。
結局、心の奥底で信じていることが現実になるし、それを現実にしようとするし、そういう目でこの世界を見る。
それを変えていくためには、まず「自分は何を信じているのか」に自覚的になる、
すなわち、現在の自分自身をよく知ること、が大事。
そして、現在の自分自身を知るには、現在の自分の状況をよく見ること。
現在の自分の状況は、自分の内側が正確に現れています。
信じている通りの現実になっている。
彼女なんかできるわけがない、と思っている人に彼女はいないし、
彼氏がいて当然だ、と思っている人には彼氏がいます。
お金は稼げないと思っている人はお金で苦労しているし、
お金は稼げて当然と思っている人は、お金に感謝しながらお金とともに生きています。
現在の状況は、自分ができると思っていること、自分が当然と思っていることの反映なのです。
その自分の「当然」を変えていくことが、自分を変えるということであり、現実を変えるということ。
コーチという存在は、その人の「当然」「大前提」を変える存在であり、
人は自分一人ではなかなか当然や前提を変えることができない。
私にも覚えがあるのが、
ある人に「池田くんは、⚪︎⚪︎になるよ、それができるよ」と言われた通りになっているということ。
もしそれがネガティブなものであったなら、ネガティブな形で現実になっていたかもしれません。
そして、ほとんどの人は、ネガティブな形で現実になっている。
もし、あなたにネガティブな「当然」や「大前提」を与える存在が近くにいるのなら、
その人と距離を取るか、その人の言うことを真に受けないこと。
まずはそれが大事だし、自分が何を信じるかを自分で選択していくこと、
その選択を支援してくれる人と共にいることが大事なんですよね。
変わりたくても変われないなと感じる人は、
自分の大前提や当然を変えることに意識を向けること、そのためまず現実を見ることで自分が何を信じているのかを知ること、
そして、新しい当然や大前提を与えてくれる人と共に時間を過ごすことが大事なのです。
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:いけじゅんBAR第2回「なぜ、大きな目標はあるのに行動できないのか?」
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