最近は自分が書きたいことをガンガン書いていたのですが、それはこれからも続けるのですが、
一般的に読者が悩みそうなことについてもどんどん書いていきたいなと思ってます。(前はそんな感じだったんですけれど)
というのも、自分の「書く喜び」について向き合って考えてみたんですよね。
自分は一体何に喜びを感じているのだろうか?と。
「書くことが楽しいです!」という人はたくさんいると思うのですが、その中身って色々あると思うんです。
自己表現できる芸術家、アーティスト的な喜びもあれば、
非言語を言語化できたときの喜び、
論理的に説明できたときの喜び、
承認された、分かってもらえた、などなど。
で、自分について言えば、そこまでアーティスト気質ではないのではないか、と思い始めました。
というのも、今の世間の情報をみていると、結構先端をいっている人は「自分勝手に、自分の世界観で」的なニュアンスの生き方になってきていると感じていて、
どこかしらでその影響を受けていた自分に気づいたんですね。
でも、そんな自分を客観視できたというか。
なんとなく「自分だけの世界観を出さなければ」みたいな意識が生まれていたのですが、
自分の喜びは果たしてそこにあるのだろうか?という疑問が生まれました。
具体的に自分の喜びを明確化してみると、
自分や多くの人が悩んだり、なぜだろうと思っている「非言語」にあるものを「言語化する」
これだと。
もちろん、自分勝手に「うおー!うまく言葉にできたぜー」と思っているわけですが、自分勝手の有り様が違うなと。
別に「自分を表現したい」とかそういうことではないな、と思ったんですね。
いや、もちろんそういう気持ちもあるのですが、それがメインではない。
何ていうんでしょう、昔は塾講師として現代文とか教えていたのですが、それもすごく楽しかったし、自分の武器を活かせている自覚があった。
現代文を教えるとか、自己表現と全く関係ないですよね。笑
そこで楽しんでいたのも、みんなが「なんとなく」理解していることを「明確に」することだった。
ということを考えても、自分の喜びは「非言語の言語化」にあるのであって、そこまでアーティスト気質なわけではない。
アーティスト気質なところがあったとしても、同時に「先生気質」なところもある。
そういう自分の姿が見えてきた。
そういう自分の姿が見えてくると何が良いかというと、それが「自分の武器を見つける」ことなわけです。
武器が見つかれば、全てが「スムーズ」になります。
自分の喜びを追求していけばいいわけですから。しかも、その喜びを追求していくと、結果的に誰かのためになったりする。
これは、新刊の中では、北方謙三氏がハードボイルド作家として飛躍した例でも書いてます。
私たちは今のネット社会の中で、他人の情報を受け取りすぎて「自分のことが分かっていない」。
それはつまり、自分の喜びが何なのか分かっていないということです。
例えば、「書くことが喜びです!」という抽象的な形で自分の喜びを理解しているとしましょう。
でも、なぜか書けないとします。
そのとき何が起こっているかというと、「自分の」書く喜びを追求できていない。
他人の書く喜びの影響を受けて、「その喜びを喜びだと認識できる自分にならなければ」と思っている。
さらに例を出しましょう。
新刊『自分の「武器」を見つける技術』の中に「水滸伝」の話を書きました。
水滸伝は、国に反旗を翻した者たちが梁山泊に集って反乱を起こす話なのですが、
梁山泊に集っている者の「動機」は本当に様々なんです。
「反乱を起こす」という目的は同じでも、なぜそれをするのかは人それぞれ違うし、違っていていい、という空気がある。
志とは、人に押し付けるものではない。という暗黙の了解があって、そうであるがゆえに、
「自分の本物の思いに従って」みんなが反乱を起こすことになる。
だから、みんな熱いし、本気です。
これを「ある一つの動機に合わせなければならない」となれば、梁山泊の一体感は逆に生まれない。逆に。
他人に押し付けられた思いだからです。
これは国民的漫画「ワンピース」でも同じでしょう。
同じ船に乗っているけれど、思いはそれぞれ違う。それぞれに追い求めるものがあり、それでいいとみんなが思っているし、むしろ応援し、信頼しているから一体感がある。
もし、押し付けられた思いを持たせようとすれば、仲間たちは離れ離れになっていくはずです。
モチベーションが上がりません。
ゾロやサンジは、船に乗り続けるモチベーションを上げるメソッドを模索し始めるでしょう。笑
それと同じことが私たちの中にも起こっているということ。
要は、
他人の喜びを自分の喜びにしない、ということ。
他人の喜びは自分の本物の思いじゃないから、力が出ません。
それは、「自分の武器を捨てた」生き方です。
自分の武器とは、自分の本物の思いだから。
でも、それは自分ではなかなか見えてこないもの。
だから、このプログラムをやる。
日程が近づいてきましたね。
続々と参加者が集まってきてます。
12日にお会いできることを楽しみにしています。
では!
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