まずお知らせ。
告知していた出版記念トークライブですが、申し込み開始から数時間で満席に。
あまりにも早く埋まってしまったので、追加の開催も考えています。
詳細をお待ちください。
今日は、東京からの帰りの新幹線の中で、映画「マネーボール」を観ていました。
この映画は好きな映画の一つで、観るのは3回目。
当時弱小チームだったアスレチックスという野球チームを任されたブラピ演じるGMのビリー・ビーン。
有力な選手は全員お金のあるチームに獲られていき、戦力は激減。
制約多きチームで優勝するために、ビーンが孤軍奮闘する姿が描かれています。
まず、この映画を観ていて感じることは、私たちの人生でも、
完璧な状態で闘えることなどない
ということ。
何かしら欠けているものがあったり、制約があるものです。
何か挑戦しようとしても、お金がない、時間がない、家族が反対している、能力が足りない、などなど、必ず制約が出て来ます。
映画の場合は、「お金」が最大の制約になっていました。
最高の選手を育てても、結局、お金がないので、強くてお金のあるチームに選手が獲られていくのです。
しかし、その制約に文句を言っても始まりません。
その制約の中で闘うしかないのです。
その制約に文句を言うのは楽だし、その制約の「せい」で自分は上手くいかないのだ、と思うことも楽。
つまり、「被害者」の立場に安住するのは、本当に楽なことなのです。
しかし、その代わり、結果を出すことはできません。
話を戻して、
お金のないアスレチックスは、普通のやり方では勝つことができません。
だから、ビーンは、ひたすら頭を使って、自分で考えて、優秀なパートナーを引き抜いて、戦略を練ります。
しかし、チームには、「古いやり方」にこだわる人たちばかり。
ビーンのやり方は、全く支持されず、周りは敵だらけに。
「お前のやり方は間違っている。今までのやり方と違う」
古く、全く通用しない考えに固執する人たち。
周囲は、とにかく反対するし、非難するし、攻撃します。
しかし、ビーンは、理解が得られないながらも自分を曲げることなく、孤軍奮闘。
誰にも相談できない孤独な闘いを強いられるのです。
娘にも、「パパ、大丈夫なの?」と聞かれるほど、周囲の反対の声は大きくなっていく。
それでも、「大丈夫に決まっている」と、自分を曲げません。
不安や苛立ち、理解されないことへの憤り。
そういうものも、全て一人で引き受けなければならない。
誰にも、ビーンの孤独、ビーンのつらさは分からない。
周りは、非難し、反対し、上手くいかなければビーンのせいにしておけばいい。
すごく、楽な立場です。
人間には、2種類の人がいると思います。
責任を引き受ける人と、責任をなすりつける人。
いつだって、結果を出す人、人生を変える人は、責任を引き受ける人なのだろうと思います。
人生には制約が付き物で、私たちはその中で生きていく。
制約に文句を言ったって、仕方がない。
そして、自分で自分の人生の結果を引き受けること。
本当に、この映画から学ぶことは多いな、と。
結局、アスレチックスはどうなったのか?
それは、映画を観てもらえればと思います。