大学卒業後3年以内の離職率が4年連続30%超え。コーチ視点から見る、辞めた後に求められる力とは?

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厚生労働省によると、平成25年に大学を卒業し新卒で採用された人のうち、今年3月末までに会社を辞めた人の割合は31.9%。

前の年よりも0.4%低くなってはいるけれど、3年以内の離職率が30%を超えているのは4年連続。

産業別に最も離職率が高いのは、宿泊・飲食サービス業で50.5%。次いで、美容関連や遊戯施設などの生活関連サービス業、娯楽業が47.9%、教育・学習支援業が47.3%。

さらに、高校を卒業して就職した人の3年以内の離職率は40.9%。

体力やメンタルの重要性


 

ふむ。

こうやって数字を出してみてみると、普通に考えて、かなり離職率が高い。

特に、例えば塾などの教育事業の離職率は2人に1人。

実際、塾ってかなりハードな仕事で、生徒対応だけでなく圧倒的に雑務が多いし、精神的なプレッシャーも高い。

そんな中で何年もやっていくためには、体力面や精神面のタフさも求められるのだろうな。

メンタルジム「イケジム」に参加してくれている人の中には、社会人になる前に安定したメンタル状態を手に入れておきたい、という理由で参加している人もいるし、実際に働いていく中で良い状態を保ち続けるために利用してくれている人もいる。

仕事をしていく中でのメンタル状態というのは本当に大事になってくるし、実際、メンタルをやられて仕事をやめてしまったり、最近だと痛ましい事件も起きてしまっている。

周囲の反応から分かる、時代の変化


 

数年前までは、「個人で仕事をしている」という話をすると、「大丈夫なの?」だとかそういう心配風なコメントが聞こえてきたものだけど、

今は「どんなことをやっているの?」「どうすればそんなことができるの?」という前向きなコメントをもらうことが多い。

それは自分自身がもう8年近く個人で仕事をするスタイルを貫いてきているという実績的な部分もあるかもしれないけれど、

確実に、時代の変化もあると思う。

今は、以前よりも明らかに人と違ったことをする人が評価されたり、人とは違った道に行くことが許容されやすい時代になっている。

そういう空気感もまた、離職率の高さにつながっているんじゃないかと思う。

もちろん、まだまだそうでない人もいるけど。

コーチ視点から見る「辞めた後に求められる力」とは?


 

この離職率の高さを後ろ向きに捉えることも当然できるだろうし、実際、辞めた後にどうなっているのかというところは気になるところではある。

コーチ的な視点から言うと、辞めた後、人は自分と向き合うことになる。

自分は何がしたいのか?

自分の人生にとって何が大切なのか?

自分にはどういう強みがあるのか?

そうやって、自分や自分の人生と向き合う。

ただ、もしもそれまでレールに乗った人生だった場合、この作業がかなり難しい作業になる。

というのも、それまでの人生でそうやって本気で考えてこなかったわけだから、そのときになって初めて自分と向き合うことになるわけだ。

結局、自分の人生を決めるのは自分なんだ、とそのとき理解することになる。

さらに、独立すれば会社の看板や影響力ある人の影響力を借りることもできなくなる。

否が応でも「自分個人」の力が問われるわけだ。

会社内ではブイブイいわしていたとしても、辞めてからどうしていいか分からない、ということだってあり得る。

ただ、そういった部分を乗り越えていけると、その後の人生は楽しいものになる。

「自分はこう生きていきたい」という軸のようなものがしっかりと出来上がるので、迷いがなくなるのだ。

もちろん、それは迷いに迷った結果として固まっていくものだから、迷うこともOK。

そうやって自分の人生を自分で決めていける力も、今の時代に必要な力なのだと個人的には思っている。

自分の人生の主導権を自分が握れること。

自分のことを理解し、自分の欲求や願望を理解し、そこに許可を出す力。

こういった力がすごく大事。

自分の中からエネルギーを生み出せる力


 

さらに、

価値観が多様化し、生活も安定して外から強制的に何かをしろと言われることも減っているこの社会の中で大事なのは、

自分の中からエネルギーを生み出す力だ。

例えば、環境の力を利用しようとする判断も、自分の中からエネルギーを生み出す力の一つだと言える。

自分を客観的に見て、環境に頼った方がいいと「判断」したわけだから。

その判断こそが「自分の中からエネルギーを生み出す力」でもある。

今自分は運動や食事に力を入れているけれど、それも自分の中からエネルギーを生み出す力をつけることにつながっている。

今は便利な世の中だから、動かなくても生きていける。パソコンだけあればそれなりに楽しめる。適当な食事も取れる。

そういう時代であり環境だからこそ、自ら動いたり、食事に気をつけることで、勝手に他の人とは違う人生になっていく。

相対的に何もしない人が多いから、ほんの少し何かを始めるだけでも後々大きな差になってくる。

別に誰かに差をつけるために生きているわけではないけれど、実際問題として競争社会的要素が今の社会にはあるわけだから、

その「差」が結果的に自分に利益をもたらしてくれることもあるだろう。

 

今は自分でエネルギーを生み出せる人はどんどん楽しい人生に近づいていけるだけの環境がすでに用意されている。

許可を出し、エネルギーを高められれば、今ほど楽しい時代はないと言っても言い過ぎじゃない。

ただ、逆に、それができないと窮屈で退屈で不安と恐怖が強い人生にもなり得る。

楽しい人は楽しいけれど、苦しい人は苦しい。

そんな時代になっているのかな、と思う。

 

 

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