ネットではなく、本屋で本を買う「意外なメリット」とは?

写真 (10)

昨日は大阪梅田にできた蔦屋書店に。以前にも行ったのですが、代官山にある蔦屋に行ったときから、あの空間が好きで。今回は長倉さんと共にイベント担当者さんに挨拶へ。

そのときにチラと話が出たのが、「本との偶然の出会いがない」という話。

というのは、今はAmazonなんかですぐに本が買えるし、それが家に届く。それはそれで素晴らしいことなのだけど、そうなると、本屋をうろちょろするという行為をしなくなる。

私など、昔は暇があれば本屋に行って、しらみつぶしに立ち読みをしながら良い本はないかと探していました。今でも、ネットで本を買うことはあまりありません。

他人のどうでもいいレビューなどが目に入るのもうざいし。自分の感性で選びたいから。他人のレビューに左右されている時点で、思考停止になっていたり、自分を持っていない可能性も高い。

本屋をうろちょろしていれば、「予定調和」ではない、今の自分には一切関係のない本も目に入ってきます。本屋には、ありとあらゆるジャンルの本が置いてあるから。

ネットだと、オススメされるものは「自分がすでに関心があるもの」ばかり。

それだと、自分の幅は広がらない。もちろん良い面もあるけれど、それだけだと世界はどんどん狭くなっていってしまいます。

本屋にはありとあらゆるジャンルの本があります。

その全てにそれなりに需要があるから置いてあるわけで、人間の興味関心というのは人ぞれぞれ違い、色んなものがあるんだなと感覚的に理解できてくる。

この世界の多様性というか、人というのは本当に違った感覚で生きていることが分かる。

どうしても人は「自分が正しい」という思いを抱いてしまうものですが、多様性を知ることで、独りよがりの考え方から離れていくことができます。

また、そうやって様々なものを見ることで、自分を客観的に見ることもできるようになる。

自分の世界だけに入り込んでいると、どんどんオタク化が進み、「自分は今何をやっているのか」を客観的に見れなくなってくることがあるもの。

オタク化が悪いわけではなくそれは武器になりますが、例えばそのオタク化したものを武器にビジネスをやる場合には、とにかく自分を客観視する力が必要になるのです。

でなければ、マーケットやお客様との感覚に距離がありすぎて上手くいかない。

客観的に自分を見れることで、冷静な判断もできるようになります。

さらに、例えば何かの分野を勉強したり鍛えているときに、その世界にあまりにもはまり込むと、自分が成長していない感覚になり、自分の力を過小評価してしまうことが出て来ます。

例えばそこで、違う分野にいる人と話してみると、案外自分の力が人にとってはすごいもので、人の役に立てると気づくこともある。

また、どこか人生に退屈してきたり、刺激がないなと感じるときにも、本屋をぶらついてみると良いです。

今自分が知っている世界ではなく、知らない世界に飛び込んでみる。まずは本の世界でもいいから。

それだけで、自分の中で好奇心が湧いてきて、その好奇心がエネルギーとなってどんどん何かをやってみたい、触れてみたい、もっと知りたいといった思いが生まれてくる。

一番まずいのは、そういう純粋なエネルギーが自分の中からなくなっていくことだから。

という感じで、本屋をぶらつくこと、本屋で本を買うには意外なほどメリットがあります。

気が向いたら、たまには目的もなく本屋に行って、少しでも興味が湧いた本を買ってみて近くのカフェで読んでみては。

意外な発見があるかもしれません。

写真 (10)

 

メルマガ読者さんが最近増えてきています。好評なので良ければ。

池田潤オフィシャルメルマガ登録はこちらから。