仕事柄、色んな人に会うわけだけど、人が「変わる」というのにはいくつかの形がある。
例えば、今まで抱えていた思い込みを手放して、
え、やっていいんだ!
やめていいんだ!
今までダメだと思っていたけど、そうじゃなかった!
できるんじゃん!
という感じで、思い込み解放系の変化の仕方の場合、なんとなく「一気に変わる感」ってある。
これって、なんか気持ちいい。笑
ハッとするっていうか、そんな感じがあって。
でも、一方でそうじゃない変わり方もあるんだよね。
で、どっちかっていうと、そちらの方が日常的なものだったりする。
イケジムでやっているメンタルトレーニングで「状況を高く評価するトレーニング」というのがあるのだけど、
「ほんの少しでいいから状況を前向きに捉えるとすれば、どういう解釈ができるか?」
ということを考えてもらったりする。
基本的に状態が悪い人は「解釈の質」が下がっていて、どういう状況だったとしてもネガティブな側面にどうしても強いフォーカスが当たったり、
未来の不安な部分について考える時間が長くなったりする。
自分や他人や状況を低く評価し、ネガティブにフォーカスする癖がついてしまっているんだよね。
だから、何を見ても悪いところに目が行ってしまう。
そういう人にとって大事なのは、「ほんの少しでいいから感情がついてくるレベルで状況を高く評価してみること」なんだ。
ここで大事なのは、いきなり、一気に、大逆転しようとしないこと。
というのも、感情が全然ついてこないから。
一見悲しいことがあったとして、それを「最高のプレゼント」だと考えられたら一番いいよね。
でも、いきなりそこに飛躍できないことってある。
どうしてもそうは「思えない」、「感じられない」という状態。
でも、例えば、「まあ、人生そういうこともある」くらいだったらどうだろう。
これだったら、そう捉えることもできるかな、という気はしそうだよね。
で、そうやって考えると、少し気は楽になる。
その気が楽になった状態なら、
「もしかすると、悪いことばかりではないかも…?」
という思考につながりやすくなり、
「よく考えてみれば、あの出来事のおかげで学べたこともある」
という思考につながりやすくなり…
という感じで、どんどん前向きなことを考えられるようになっていく。
その状態になれば、「あれはプレゼントだったのかもしれない」というところに到達するのも時間の問題だ。
良い状態の人というのは良い解釈ができる人であり、それが自然な人。
悪い状態の人というのは悪い解釈をしてしまう人であり、それが自然な人。
良い状態になっていくためには、少しずつ感情がついてくるレベルで良いので、良い解釈をしていくことが大事なんだ。
今書いたみたいに。
いきなり「最高の状態」を目指したりすると、全然感情がついてこなくて、明日にはまた元通りになっている。
状態がずっと悪い人は、一気に状態を上げようとすることが多いのだけど、一気に上げようとすると一気に下がることになる。
安定しない。
そうじゃなくて、少しずつでいいから前向きになる解釈を選択できる自分になること。
そんなトレーニングを積んで、そういう癖を作っていくことで、どういう状況になったとしても落ち込まずに安定的に好きなことができたり、継続できる自分になって、
望む結果も出せるようになってくるんだよね。
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