自分の気分を自分で上げる。これは、人生において非常に重要な力です。
というのも、最近のメルマガでも少し書いたのですが、
人生ではコントロールできない要因が多々あり、
自分で気分を上げられないと、それらに影響を受け過ぎてしまってメンタル状態が安定しないからです。
例えば、自分の願いがいつでも叶って、目標が達成できて、周りの人も元気で、良い人で。
という状況であれば、状態を整えるのは楽になります。
そしてもちろん、そのような状況を目指すことは良いことです。
ただ、どれだけ自分が努力したとしても、コントロールできないことは起こります。
例えば、昨日、石破さんが総理になりました。
自分の国の総理ですからもちろん関係あるわけですが、誰が総理になるかはコントロールできません。
ネットでは高市さんが良かったのに、という声がたくさんありますが、そこはやはりコントロールできない。
今後、石破さんがどういう政策をして、どんな影響が国民に出るか。これもコントロールできません。
（もちろん厳密に言えば、投票する、何らかの情報発信や活動をするというコントロールできることもあります）
日常のことで言えば、身近な人、子供、家族、職場の人。こういった人たちはコントロールできません。
その中でも自分を良い状態に持っていくためには、
自分で自分の気分を上げる必要があるわけです。
「でも潤さん、自分で自分の気分を上げるのってめっちゃむずいんですけど。まじ無理ゲーです。どうすればいいんですか？」
という声が聞こえてきそうです。わかります。
自分で自分の気分を上げるってむずいですよね。
特に、結果とか他人とか、わかりやすいところがネガティブな状況で気分を上げるのは困難に感じると思います。
方法はものすごくたくさんあるのですが、今日は１つ見落とされがちで、過小評価されがちな方法を紹介します。
それは「あるものに喜びを感じる」です。
出ました。
これを聞くと、
「ああ、潤さんそれですか。仏陀になるってことですね？わたしは出家の予定はありません」
という風に思うかもしれません。もしくは、
「今あるものに満足したら、目標達成できませんよね？ハングリー精神を忘れたんですか？アイムハングリー」
と思う人もいるかもしれません。
気持ちはわかるのですが、実はやっぱりすごく重要な方法なのです。
というのも、気分が悪いときは原理原則として、
【足りないもの】にフォーカスが当たっています。
欠落、欠乏へのフォーカスが強いときに状態は下がる
そういう原則があるんですよね。
人のフォーカスは限定的なので、欠落にフォーカスが向くと、今あるものに喜びを感じられなくなります。
現代社会の暮らす人は、数百年前から見れば貴族のような生活を送っていますが、
でも、貴族感を感じている人はほぼいません。
今の暮らしの中で満足を感じること、素晴らしい点についてはなかなか味わうことができない。
結果、『幸せの表面積が減る』と表現しているのですが、
【ポジティブな感情を感じられる時間】が減ってしまっているんですよね。
「ハングリー精神がなくなってやる気が下がるのでは？」という疑問にも答えたいのですが、
例えば僕は、朝カフェにいる時間を味わい、幸せを感じています。
ではその状態になることが、やる気やモチベーションを下げるか？満足するとやる気が失われるのか？
そんなことはありません。
良い気分だからこそ、こうやってブログを書こうと思いますし、書くことを楽しむことができます。
僕の仕事は結局のところクライアントに価値提供することで、良い気分だからこそ良いセッションができます。
日々の暮らしの中で満足を感じたとしても、仕事において目標を持つことはできますし、そのやる気に悪影響はありません。
今幸せを感じると未来に向かって行動できなくなるというのは、思い込みです。
実際には、そんなことはありません。
日々良い気分を感じる時間があることは良いことで、
その機会が多ければ多いほど、自分で良い気分を作り出せるようになります。
例えば、僕は最近MacBookAirを買ったのですが、非常に使いやすく、サクサクで、キーボードの打ち心地が良いです。
特に打ち心地に関しては、僕は１日平均で５０００字は打ちます。日によっては１万字打ちます。
ということは、打ち心地を感じる時間が長いということで、打ち心地が良いというのは非常に重要なんですよね。
その打ち心地の良さを毎日感じて味わうようにしていると、
「このキーボードを打てるだけで幸せだな」
と感じるようになります。
幸せを感じるハードルが非常に下がり、小さなことで喜びを感じられるメンタリティになっていくわけです。
すると、状態は向上しやすくなります。
大きな変化は滅多に起こりませんし、他者や状況が急に起こることも少ないです。
だからこそ、小さな成長、小さな変化、小さな進捗、小さな喜びに目を向け味わうことで良い状態を作ることは非常に重要になります。
最初の頃は、
「そうは言っても、やはり状況や他者の変化を期待してしまいます！だってそれらさえ変われば幸せを感じられるんですから！」
と感じると思います。
それでOKです。そう感じて当然です。
ただ、そこで、
「でも他者が変わらないと幸せを感じられないということって、それって、すごく不自由なことなんじゃないか」
ということに気づいていく。
さらに、自分が先に変わればこそ、相手にも良い影響を与えることができる。
変わってほしいというプレッシャーを与えて相手が変わるのなら楽ですが、
古今東西の事例を見れば、プレッシャーをかければかけるほど、良い結果にはならないことが示されています。
プレッシャーをかけないでいられるのは、
他者や状況がそのままでも、まず良い気分を自分で作れる
からです。
良い気分を自分で作れないなら、「早く変わってよ！」とプレッシャーをかけたくなります。
そういう対応をしないためには、
状況や他者が変わる前に、自分で自分の気分をよくすること
が必要になるんですよね。
そのために、
あるものを味わい、喜びを感じること
は非常に有効なメンタルスキルの一つになるので、ぜひ日常の中で練習してみていただければと思います。
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