「頭ではやらなきゃと思っているのに、どうしても本気になりきれない」
「周りと比べてしまって、どこかで自分の価値を信じ切れない」
もしあなたが今そんな葛藤を抱えているなら、ぜひ知ってほしい出来事があります。
那須川天心選手に人生初黒星をつけたことで話題の、ボクシング世界王者・井上拓真選手。
27日の再戦を控える中、お父様が明かした「拓真選手の変化」についてのコメントが、メンタル的にあまりにも深く、本質的でした。
なぜ人は、環境が完璧でも自信を持てないのか?
どうすれば「自分だけの本物の自信」を手に入れて爆発的な推進力を生み出せるのか?
今回、お父様が明かした拓真選手の変化はトップアスリートだけでなく、僕ら全員の人生に直結する話なので、シェアします。
9月27日、井上拓真VS那須川天心がリマッチされるということで、下記の動画が公開されていました。
この動画の前半で、お父様が拓真選手の変化についてコメントしていました。
それが非常にメンタル的に示唆深いものになっています。
下記です。
『今までは温度差(自分の気持ちと)があったから、言わなきゃいけない
「なんでやらない」と思うから口調が荒くなったり
イコールやらされている感がある
でも今は 自分からやる やってやる というのが見える
ここが大きい
今は見守るじゃないけど
やってるな キツいとこ攻めてるな
落とさないし 最後あげる
今までと気持ちが全然変わってるじゃないですか
ギャンギャン言う言葉が(僕から)出ていない
それが全ての答え』
この言葉をメンタルトレーナーとして解説します。
簡単に言うと、
「今までは、外側からの強制力で行動していたところもあったけど、
今は周りが何を言わずとも、自分から進んで厳しい練習ができている」
ということ。
正直な話、この発言からわかるのは、極めて重要な変化が起きているということです。具体的には、
・未来への臨場感が非常に高い
・自己効力感が高い
この2つの要素が揃っていることが拓真選手の姿勢から見えます。
「いや、実際彼は那須川天心選手に勝つ前から世界チャンプオンだったわけだから、元々臨場感も自己効力感も高いでしょ」
と感じると思うのですが、彼には特殊な環境があります。
そう。兄の井上尚弥選手です。
世界最高の選手がすぐそばにいれば、自分がたとえ世界チャンピオンでも、自分のことを自分で評価することが難しくなります。
比較の世界に入りやすく、その結果、自分に自信を持てなくなる。
もちろん、お父様と尚弥選手の素晴らしいあり方があるので、そんなことを感じさせない振る舞いと接し方があったはずです。
それでもなお、本人の中では自信を持ちきれない部分があったのではないかと推測できます。
周りの基準はすごく高く、そういう意味での「環境」は非常に良い。練習の基準も高いから着実に技術も上がる。
でも、拓真選手本人の中では、どこか本気中の本気になりきれず、
その分を周りの環境、お父様の叱咤などに支えられていたところがあったのかもしれません。
(ちなみに、この記事で書いていることは全部僕の推測です)
自信を持ちきれないとは、自己効力感が上がりきらない、ということです。
その結果、未来のワクワクするゴールに本気になりきれません。
頭ではゴールとして掲げているし公言もしているけど、それでも、どこか感情がついてこない感覚。
この感覚になると、高い基準を自分に課すことができません。
結果、周りの高い基準が必要になり、その役割をお父様と兄の尚弥選手が担ってきたのかもしれません。
おそらく、お父様の方が高い基準で、息子を強くすることに本気だった。
それは、拓真選手以上に拓真選手の可能性を強く信じている状態でもあります。
これはお父様の本当に素晴らしいところで、拓真選手に対して「お前はまだまだいける」と本気で思っているから、「なんでやらないんだ」と思える。
その思いは高い基準からくるものだったわけです。
ただ、人生で一度も負けたことのない那須川天心選手を破ったことで、
ある意味、兄である井上尚弥選手とはまた違った『井上拓真としてのブランド』が一気に立ち上がりました。
「井上尚弥の弟」ではなく【井上拓真】としての存在感が急激に増した。
ここで一気に自信が増し、自己効力感が上がり、唯一無二の井上拓真として高みを目指したいと本気中の本気で、肚落ちする感覚で思えたのかもしれません。
「俺は俺であるという理由で価値がある」と心の底から感じられ、理想の自分に対して一気に臨場感が増した。
その結果、非常に高いモチベーション、パフォーマンスを現在の拓真選手は手に入れている。
自己効力感を増す方法の一つに、成功体験があります。
成功体験を積むと、自己効力感が上がる。これは昔から言われていることで、まさにそれが拓真選手に起こったのだろうと思います。
さらに、代理経験(他者の成功体験)も自己効力感を上げるので、
井上尚弥選手をそばで見てきたことは、比較による自信低下という要素がありつつも、それを上回る形で「俺にもできる」という自己効力感向上につながってきたのではないかと思います。
この話を僕らの現実に落とし込み学びを得るなら、
・成功体験を意図的に戦略的に積めるようにデザインする
・代理経験を積める環境に身を置く
ことが有効です。
拓真選手もいきなり那須川天心選手に勝ったわけではありません。
小さな小さな勝利の積み重ねの中で自己効力感を育み、成功体験がさらなる成功につながり、大きな成功がさらに高い自己効力感を生むという、好循環に入ることができた。
その好循環を作ったのは「小さな勝利」であり「小さな成功体験」です。
小さな勝利を積み重ねられるように日々をデザインしていければ、意図的に自己効力感を高めることが可能です。
また現在、環境を意図的に選択することもできます。
特にオンライン環境であれば、自由に選ぶことができる。
一人で頑張るのではなく、切磋琢磨できる環境、拓真選手にとってのお父様のような存在、
基準を引き上げ、成功体験を積ませてくれる環境に自ら飛び込んでいけば、代理経験も活用しながら自己効力感を上げられます。
その結果手に入るのは、
誰にも止めることができない強烈な推進力
です。
「やらなきゃ…」ではなく「やりたい!」と心の底から思えている状態。
そうなれば、スマホを見たいとも思わないし、自然に健康に良いことをするし、自動的に理想を現実化する行動が起こってきます。
その変化後の状態で日常を過ごすことで、時間が経てば経つほど、理想に近づいていくようになる。
「やらなきゃ」を「やりたくてたまらない!」に変えること。
そのメンタルを手に入れることこそが、理想を現実にするための最も筋の良いアプローチになります。
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