動けないのは、寂しいから。

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人には「寂しい」という感情がある。

「潤さんは寂しいときとかあるんですか?」とたまに聞かれるのだけど、当然ある。

 

人間なので!

 

人が動けないとき、エネルギーが湧かないとき、状態が悪くなってしまうときのよくあるパターンとして、

寂しくて動けない

ということがあると思ってる。

 

人は状態が悪くなると基本的に「分離感」が強くなるもの。

人との心理的な距離感が遠くなってしまい、他の人のことなんかどうでもいい、自分さえ良ければ良いと感じてしまう状態になってしまう。

そう感じている人は、「そう感じる人」なのではなくて「そう感じてしまう状態」であるだけで、

その人本人と状態は別物。

人とのつながりを感じられる体験をしていけば、自分さえ良ければという発想は薄れていく。

 

状態が悪いとは分離感が強いということで、

逆に言えば、分離感を感じてしまう状況にずっといれば状態が悪くなるということでもある。

それはつまり、ずっと一人でいる、人の温かさを感じることができない、人とのつながりを感じられない。

そういう状況だ。

 

そういう状況があまり長く続くと、何のために「それ」をするのかが分からなくなってしまったり、根本的に意欲やエネルギーが下がってしまう。

何かをすることよりもまずはその寂しさを癒したいという欲求の方が勝る。

結果、何かを進めることに対する意欲は薄れ、どうにかその寂しさを癒したいという方向に意識が向き、実際にそのような行動を取る。

 

例えば、受験生が勉強をなかなか進められないのもそういう理由があるケースも多い。

受験生が寂しさを感じたときに心開ける友人がいない場合には、漫画やアニメやゲームという一人でも寂しさを紛らわすことができる方向に向かい、

結果、勉強する時間がない、ということにもなるだろう。

勉強することよりも寂しさを癒すことが先決になり、その積み重ねによって勉強は進まず、結局は成績も上がってこない。

 

私の場合は浪人当時、家で勉強をしていたわけだけど、兄もいれば母親も父親もいた。

あまり会うことはなかったけれど、同じように浪人している友達もいた。実際に会わなくても、同じような境遇の人がいると知っているだけでも励まされるもの。

つまり何が言いたいのかというと、

 

人間関係という土台がしっかりしていたことによって寂しいという気持ちに左右されることなく勉強に集中できていた

 

ということだ。

 

例えばこれが、一人暮らしをしている受験生となると、全く話は変わってくる。

勉強以前に人間関係という土台が薄くなっているので、勉強に対する意欲よりも寂しさを癒したいという意欲の方が勝ってしまって、勉強する気になれない。

その子は勉強する気がないのではなく、ただ寂しいのだ。

マズローの欲求段階が言っているということと似ているけれど、まず人は安心を感じていたい。

 

これは受験生だけではなく、個人で働いているフリーランスの人にも言える。

そういう人にとって第一の課題は意外にも、

 

寂しいという感情に左右されないで済む環境を用意できるか?ということだ。

 

抽象的なことを抽象的に教えられてなんとなくすごいことを学んだとしても、

実際、現実的にはそういった日常的な課題と向き合うことで人生は良くなっていく。

抽象的なことをいかに具体的に落とし込めるかが大事で、抽象が抽象のままでは現実は動かないことが多い。

具体的なこともすごく大事なのであって、だからこそ個人的には具体的なこと現実的なことも書いているつもりだ。

 

話を戻して、

人間関係が満たされていない状況では、なかなか前に進み続けるエネルギーは湧き続けられなかったりする。

人生が上手くいかないと感じる人、幸福感が低い人は、人間関係が安定していないケースが多い。

 

人間関係が安定しなければ、あらゆる発想が「分離感」をベースにしたものになる。

 

時代はすでに変わってきていて、もはや意識が低い情報というのは広まらなくなっている。

つまり、分離感をベースに動けば動くほど上手くいかなくなる。

以前であればまだ分離感の強い人たちが主流だったので広がる余地はあったが、だんだんみんなの意識が上がってきて、そこではない部分、

つまりは愛やつながりをベースに活動していかなければ、あらゆる面で苦しい状況が続くことになる。

そういう意味でも、自分をいつでも良い状態に保つこと、それを可能にする安定的な人間関係を持てるかどうかがその人の人生を左右する時代になっている。

 

では、具体的にどうすればいいのだろうか。

 

まずは、自分自身が魅力的になること。

自分自身の在り方を磨くこと。

結局、周りに良い人が集まるためには、自分自身が良い人になること、良い状態で在ることしかない。

自分が嫌な奴なのに周りに良い人が集まることはない。

これからより一層その流れは増していく。

 

人間関係を「選べる」時代になった今、あえて嫌な人と付き合う理由はないからだ。

 

嫌だと感じれば離れていく。ただそれだけのことであり、それが現実的に可能な時代になっている。

それは裏を返せば、あなた自身が良い人であればあるほど、より豊かになっていく時代だということだ。

だからこそこれからは「在り方」が大事になってくる。

やり方だけで小賢しく生きる生き方は通用しなくなっていく。

なんか嫌だなと感じたら離れることが可能であり、何か良いなと感じたら近づくことができる時代だから。

その「何か」というのはその人が発している雰囲気そのものであり、その雰囲気が生まれるのはその人の在り方に他ならない。

自分が在り方が磨かれることによって人間関係が豊かになり、そのおかげで心が安定する。

結果、行動することが億劫ではなくなり、つらいことでも苦しいことでもなくなり、

純粋に「楽しむ」ことができるようになっていく。

その結果、結果もついてくるようになる。

今は様々なコミュニティだったり集まりにも自ら飛び込んでいける、選べる時代になっていて、

結局、心が安定するような場所や人間関係を持てるか築けるかということは、今後の人生を楽しく生きることができるかに大きく関わってくるという、そういうことなのだろうなと思う。

 

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