大きな目標って、何かカッコイイよね。
社会をどうこうするとか、問題を解決するとか。
なんかそういうのを聞くと、自分の願いとかってちっぽけに思えてきたり、
こんなのがやりたいことでいいのかなあ?なんて思ってしまうかもしれない。
でも、そういう大きな願望を持っている人って、どうしてそんな願望を持つようになったんだろう?
思うに、全部身近なところから始まっているんだ。
例えば、たった一人の友達をすごく大事に思う経験をしたとする。
そうすると、人を大事に思うという体験をしたわけだから、
例えば周りで友達を大事にする人がいたとしたら、すごく共感するわけだよね。
自分が友達を大事に思ったわけだから、友達を大事にする友達の気持ちも、自分事として想像することができる。
でも、よく考えてみると、「人を大事に思う」というのはみんな同じだなあ、とふと思う。
そうすると、日本もそうだけど世界にも自分と同じような人がいるんじゃないかなあと思い至って、
もしそんな友達との時間を過ごせない人がいたりしたら悲しいなあ、と感じる。
もしかしたらそんな思いから、なんらかの活動が始まるかもしれない。
ただ、ここで大事なのは、その活動を始めたとして、活動は世界規模になるかもしれないけれどスタートは、
たった一人の友達を大事に思った
というところなんだ。
それが全てのスタートで、やっていることは何ら変わっていない。
同じことをしているだけで、
規模が変わっても思いは同じ。
もし思いが規模に取って変わられるのならば、
世界を救おうとする過程で身近な人が犠牲になっていくかもしれない。
たった一人の友達を大事に思ったところからスタートした活動が、
たった一人の友達を大事にさせなくなるかもしれない。
大事なのは何のためにやっているのかというその「思い」で、
そして、その思いはすごくすごくちっぽけなところから始まっているんだ。
でも、ちっぽけだからこそ、本物だということでもある。
だから、いいんだ。ちっぽけで。
自分の経験の中から生まれたちっぽけな思い。
それが全てのスタートでありゴールでもあって、
その思いを忘れないってことが大事なんじゃないかと思う。
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いけじゅんBAR第2回「なぜ、大きな目標はあるのに行動できないのか?」