先日、「自己主張が得意ではありません。どうすればできるようになりますか?」という質問を受けました。
単刀直入に回答すれば、
「自分にできるハードルを設定してあげて、少しずつ練習していきましょう」
というものになるのですが、
今日はこの回答について深掘りしたいと思います。
上記の回答では、練習、実践をどんどんやっていきましょう、という話をしているのですが、
もしかすると、あまり一般的ではないかもしれません。
というのも心理やメンタル分野というのは「過去に遡るのが好きな分野」であり、
今課題になっていることの原因になった過去を遡って分析していくということがよくあります。
それはそれで有効なことなのですが、ただ、一つ注意点があります。
分析があまりにも長く多くなりすぎている場合、
分析が目的化してしまうことがあるのです。
つまり、【実践】が疎かになりやすくて、
もっと言えば、実践をしないための分析になってしまうこともあります。
というのも心理の分析、過去の遡りをしているときって、
現場で実践しなくていいですよね。
現場と向き合う必要がなくなります。
それって、怖いことと向き合わなくていいので本人からすると都合が良く、
さらに、良くなろうという努力も一応は分析という形でしているわけなので、
自分は前に進んでいる感もなんとなく感じることができます。
ただ、「さあ現場でやってみよう!」となるかというとそうはならず、
とりあえず現場でのチャレンジは保留にしておいて、
【さらに深く分析・探究していく】という方向に入ってしまうことがあります。
恐れが強い場合、その方向に入っていく可能性は高いです。
無自覚にそっちに入っていって、
結局、現実、現場、そもそも自分ができるようになりたかったことから離れていってしまう。
分析・探究には「謎解き」的な面白さもあります。
推理小説って面白いですけど、なんか分析・探求するのってそういう面白さがあるんですよね。
でも、いくら分析しても、
実践したり練習しないと、自己主張はなかなかうまくなりません。
大事なのは、自分はなりたかった自分になれているか。望む現実を作れているか。
目の前の現実こそが自分の行動や意識の表れで、
もし現実が良くなっていない場合、実践や現場を疎かにしてしまっている可能性があるわけですね。
そういった状況やありがちなパターンを踏まえた上で、読者の方からの質問への回答は、
「自分にできるハードルを設定してあげて、少しずつ練習していきましょう」
というものになっています。
何から始めるか?どんなステップを用意するか?どのくらいのハードルを設定するか?
そこを定めるために、分析は有効です。
何を恐れていて、どういう思い込みがあって、ということをその際に見ていくことは重要で、
その場面で分析を活用すれば、的確な一歩を設定することができます。
あくまで現場での実践が先にあって、その上で分析をしていけば、分析は有効に効果を発揮します。
現場での実践のための分析なのか、
現場での実践を避けるための分析なのか。
その違いって、大きな違いなんですよね。
適切なハードルであれば、人は楽しんで取り組むことができます。
楽しめて、やってみよう!と思えるハードルを設定してあげること。
意外に、その力こそが現実を変えていく上では大事になってきたりするものなのです。
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