「あ、そうですよね、あはは。はい!はい!へ〜そうなんですねえ^^」
鏡の前に『世界で一番薄っぺらい男』がいました。
人と一緒にいるときはいつもニコニコ。
話を合わせ、相手の表情を読み、相手が求める言葉を差し上げる。
だけど、家に帰り玄関で靴を脱いだ瞬間に崩れ落ちる。
「ふう、当分行きたくねえ…」
気を遣うプロだった僕は、気を遣うことに関しては難しいと感じることはありませんでした。
ナチュラルに気を遣える。無意識に遣える。
相手の表情を読むのはお手のもの。
ただ、それで人間関係が良くなったかというと…。
世の中のビジネス書は言います。
「気を遣える奴が出世する」「相手の立場に立てと」
「嘘だろ?これ以上、さらに気を遣えと?」
自分はめちゃくちゃ気を遣って生きてきた。
あまりに気を遣いすぎて玄関で倒れ込んでいる。
それほどまで頑張って気を遣った結果、
大した報酬はない。
「それなりに人とつながれる」
得られた報酬なんて、たったそれだけのことだ。
自分の努力に見合うなんて、これっぽちも思えない。
何かが間違っている。
俺はどこで、何を間違えた?
鏡の中の俺は、なぜこんなにも薄っぺらいんだ?
気を遣う能力を磨き上げた先に待っていたのは、
・とてつもない疲労感
・自己犠牲感
・人と会うことに対する緊張感
・人の集まりに参加する抵抗感
でした。
この記事では、僕がどうやって「ニコニコ仮面」を叩き割り、本当の自分を取り戻したのか。
その『再生の物語』を書いていきます。
嫌われないために気を遣う能力を手に入れた
当時の僕は「気を遣って相手に気に入られることこそ正義」と思っていました。
そう思うようになったのは、小学生の頃にいじめられ、仲間はずれにされた経験があるからです。
今まで仲良く遊んでいた子たちが、突如として何も話してくれなくなりました。
20分休憩にいつも一緒にやっていたキックベースに行ってホームランを蹴ると、
悪意を持って「だる!!」と言われるようになり、
嫌われまい!と思って、
自分が蹴って柵を越えてしまったボールを、自分で取りに行きました。
みんなが退屈しないように、みんなが自分をこれ以上嫌いにならないように、
必死でボールを取りに行きました。
でも、戻ってくると、
誰もいませんでした。
僕は校庭に1人ポツンと取り残されました。
仕方ないから教室に戻ろうとしたそのとき、
遠く離れたところから
「もう来んなや!!!」
という声。
「自分に言っているのか…?」
そうに決まっているのに、絶対そうなのに、そうじゃないのではないかと考える自分。
あのときの絶望感。
泣きたいけど、でも、泣いたとバレることが恥ずかしいから泣けない。
目頭の熱さを感じながら、こぼれ落ちそうになるのをグッと我慢したあの気持ち。
「人に嫌われることはこんなにもつらいことなんだ」
そう学んだイケジュン少年は、一生懸命嫌われないように努力し始めました。
「嫌われたら大変なことが起こってしまう」
そんな思いから【気を遣う能力】を磨き上げてきたのです。
当時の僕が気を遣っていたのは、相手のことを思って、ではありませんでした。
恐れの気持ちで気を遣うことからの脱却
嫌われないように。自分のことを守るため。
自己防衛として「気を遣う能力」を磨いていました。
そして、それこそが大人になっても僕が苦しみ続けた根本的な原因だったのです。
僕はいつも相手を恐れていました。
その恐れ、不安、緊張は相手に伝わります。
心を開くことができず、素の自分を出すこともできない。
いつも愛想よくニコニコしているけれど、でも、相手と目を合わせることもできない。
大人になって感じていた「強すぎる疲労感」は、
自己防衛のために気を張り、頑張りすぎ、
いつも肩に力が入って無意識に緊張していたことが原因です。
僕に必要だったのは、
【恐れの気持ちで気を遣うことからの脱却】
でした。
それは【愛の気持ちで気を遣うこと】への進化をも意味します。
気を遣うこと自体が悪いのではありません。
恐れや不安をベースに自己防衛的に気を遣っていること。
その状態が、自分の魅力を下げ、自分を弱い存在、価値の低い存在のように見せてしてしまう。
その結果、軽く扱われたり、恋愛がうまくいかなくなる。パートナーシップも苦しくなる。
すごく疲れたり、人間関係の中で自分らしくいられないことにつながっていきます。
僕の心は、中学生になっても、高校生になっても、大学生になっても、
まだ、あの『誰もいない校庭』にいました。
自分が自分の味方でいるということ
僕に必要だったのは、あの頃の僕が抱いた「思い込み」から解き放たれること。
その思い込みは、当時の自分自身が苦しみを回避するために考え出した「生存戦略」だったのですが、
その生存戦略が機能不全を起こしている。
それが大人になってからの僕の苦しみを生んでいたのです。
僕はそのことを【僕自身】に教えてあげる必要がありました。
以下、僕が実際に変化のプロセスの中で考えたことを、
【今の自分】と【子供の頃の自分】の対話形式でお伝えします。
「やあ」
「誰?」
「大人になった君だよ。今は37歳」
「え?37歳の僕?」
「そうさ。君にちょっと、伝えたいことがあって来たんだ。
さっきの、見てたよ。つらいね」
「…」
「俺は未来の君だから、君が感じている全ての感情を理解できる。
そのつらさは、俺自身が感じたつらさそのものだ。
君は今、自分がダメな存在だから嫌われたんだと思ってる。
嫌われないためにどうしたらいいんだろう?と考えている。
そうだろう?」
「…うん」
「でもね、君は悪くない。
客観的に見て、
君がこんな風に扱われるいわれはない」
「でも、実際にこうなっているのは僕の責任で、僕がダメだからこんな風になったんだ」
「もちろん、誰もが完璧じゃない。
子供なんてみんなそうだ。
誰にだって欠点はあるし、君もそうかもしれない。
でもね、こんな仕打ちを受けるいわれはこれっぽちもない。
このことが起こったのは、君だけが全ての原因じゃない。
相手の課題、相手の心理的未熟さ、時代背景、色んなものが重なって起こったことなんだ。
『自分らしくいたら、嫌なことが起こった。
だから、自分は自分らしくいてはいけない。
もっと周りに気を遣って、嫌われないように、こんなことが二度と起こらないように』
そんな風に思うかもしれない。
その気持ちは痛いほど、よくわかる。
君の痛みは、俺の痛みだから。
でも、伝えたいのは、
『周りからどう扱われようが、君の価値は変わらない。
君がダメな存在だから起こったことなどでは決してない』
ということなんだ」
「でも、やっぱりあのときのようなことは起こってほしくない。
自分が自分らしくいたら、またあんなことがまた起こるかもしれない。
あんなことが起こるくらいなら、またあの悲しみを経験するくらいなら、
たとえ苦しくても、周りのことを気にしながら過ごした方が良いような、そんな気がする」
「かまわない」
「え?」
「またあんなことが起こっても、かまわない」
「そんなわけな…」
「またあんなことになったら、俺が守る。
俺は君の味方だ。
君のそばにいると約束する。
だから、またあんなことになっても大丈夫。
それに、思い出してほしい。
君は本当に1人だろうか?
同じような思いで、君のことを守ろうとしてくれる人は本当にいないだろうか。
今目の前にいる人だけが全てじゃない。
君を大事に思う人はいる。
少なくとも、俺は俺のことを守ると決めている。
君は俺だ。
嫌われることを、恐れなくてもいい。
君にひどいことをする人たちに嫌われることを、恐れなくていい。
またあんなことがあったって、大丈夫。
俺が必ず君を守る」
僕に必要だったのは、『嫌われないための技術』ではありませんでした。
本当に必要だったのは、
『たとえ嫌われても自分の味方でいてあげられる力』でした。
「嫌われたら、やばい。だから嫌われないように頑張る」
この恐れにもとづく世界観から、
「嫌われても、大丈夫。自分は自分を守ってやれる。自分の価値を自分が信じる」
という自己信頼にもとづく世界観へ。
【嫌われても大丈夫】だと思えるからこそ、
自分らしくいられます。
無理に笑ったり、迎合したり、合わせることに必死にならずにいられます。
自分のことを大事な存在だと思っているから、無理に自分を犠牲にすることもありません。
それこそが「気を遣わないでいられる」ことの本質です。
もし気を遣いすぎて疲れることがあったなら、
「なぜ、自分は気を遣いすぎているのか?」
と自分に問いかけてみてください。
もしかしたら、僕と同じような嫌われることへの恐れや不安が見つかるかもしれません。
もし心に恐れがあったら、怖がっているあの頃の自分がいたら、
「どんなことがあっても、私が君を守る。いつでも私は君の味方だから。大丈夫」
と言ってあげてください。
僕らは人生のどこかのタイミングで、他人の評価が自分の価値そのものだと思い込むようになりました。
でも、それは違います。
他人の評価は【他人の主観の反映】にすぎません。
他人の評価はあなたの価値を映し出しているのではなく、
その人がどんな人であるかを映し出しているだけです。
他人の評価で自分の価値を決めるのではなく、
他人がどうであろうが、自分自身が自分自身のことを大切に思ってあげてください。
P.S.
実は、僕がこの「自己信頼」を手に入れた後、人間関係にはさらに『信じられないような奇妙な変化』が起こり始めました。
あんなに僕を軽んじていた人たちが、手のひらを返したように僕を尊重し始めたのです。
なぜ、「気を遣う」のをやめたのに、逆に大切にされるようになったのか?
その深いロジックについては、またどこかで書きます。
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