この記事では、人の目を気にしなくなる方法について、科学的根拠や脳科学の視点を取り入れながら解説していきます。
人の目を気にしないなどのメンタル分野は、一般的に解決策が曖昧になりやすいのが特徴です。
曖昧だからこそ明確に「人の目を気にしなくなった」状態になることが難しくなっています。
しかし、実際には「人の目を気にする状態」は解決することは可能です。
結論から言えば、科学的に正しい方法を実践していくこと。それだけでOKです。
これまで「色々と情報は得てきたけど、結局変われなかった」という人も安心してください。
この記事に書いてある方法を実践いただければ、人の目を気にしない自分に着実に近づいていくことができます。
(記事を書いている人→ 池田潤 コーチ・メンタルトレーナー。20代で6万5千部のベストセラー含む5冊の本を出版(自分の武器を見つける技術、無愛想のススメなど)。約1000名が参加した心を鍛え整えるジム「イケジム」を運営。科学的に効果が実証されている方法でクライアントをサポート。コーチ・トレーナーとして心の状態&パフォーマンスを最大化するサービスを提供。京大法学部合格後、ブログを書き始め、今に至る。趣味は、筋トレやボドゲ、読書。毎朝起きてカフェに行くのが日課】
なぜ人の目を気にしてしまうのか?
人はなぜ人の目を気にするようになってしまうのでしょうか。
原因は主に過去の経験です。
過去の何らかのネガティブな経験によって、人の目を気にすることが「必要なのだ」「大切なのだ」と脳が学習したこと。
その学習経験が今もなお残っていて、人の目を気にしたくない場面でもどうしても気にしてしまう状態になっています。
脳科学的に見ればそれは【脳の警告アラームが過剰な状態】。
この記事の結論としては、【今過剰になっている脳の警告アラームを正常に戻す】こと。
それが解決策であるということになります。
例えば、僕の場合で言えば、小学校に頃にいじめられた経験があるのですが、その経験は子供の自分にとって苦しいものでした。
なので、僕の脳はもうそういった経験はしたくないと感じました。
その経験をしないためには、他者に嫌われてはいけない。
では、他者に嫌われないためにはどうすればいいのか?
できる限り他者の気持ちを優先したり、まず他者がどう思っているかを観察し、的確に推測すること。
そうして、自分の行動を他者の期待に沿うようにすれば、もういじめられることはないだろう。そう脳は判断します。
実際、僕が中学校でも高校でも、自分を出すことに困難さを感じていていました。
周りからどう思われるかにアンテナを張り、自分がどうしたいかよりも他者がどうしたいかを優先して考えるように。
それが当時の僕が考えた「幸せに生きるための戦略(仮)」だったわけです。
ただ、その結果、脳は他者の言動の一つ一つに【過剰反応】するようになりました。
「あの表情は、嫌な気分を感じているのでは?」
「あ、今もしかして怒ったかな?」
「自分のこの態度や発言によって不機嫌にしてしまったかもしれない…」
そんなことを過剰に考えるようになってしまい、心身に疲れが出始めたのです。
さらに、実際にそれで人間関係がうまくいったかというと、
自分を出すことが難しいので距離が縮まらなかったり、特に先輩との関係が硬直したもので仲良くなることはできませんでした。
ある程度普通には話しますが、親しくなった先輩は一人もいない、と言っていいと思います。
誰とでもある程度までは会話できていても、そこから仲が深まることはない。
そんな人間関係になっていました。
また、中学校高校というのは恋愛も重要な要素になると思いますが、あまりモテるということはありませんでした。
自分を出すことがなく、遠慮しがちで、空気を読めない部分があり、面白いことを言うことも難しい。
いつもどこかビクビクした感じがある。
そんな風だったので、女子が僕に男としての魅力を感じ、恋愛感情を持つことは難しかったのでしょう。
人の目を気にしない=脳の過剰反応を整える
その原因は何かと言えば、【脳の過剰反応】です。
具体的には、脳の『扁桃体』という感情を司る部位が、些細なことで警告アラームを出す状態です。
感情的には、不安や心配や緊張を感じやすい状態のこと。
このことはすでに世界の心理学においてはすでにかなり研究が進んでいて、『感情の幼さ』という言葉で表現されることがあります。
感情が幼いとは、脳の警告アラームが非常に鳴りやすく、ちょっとしたことで不安や心配、緊張を感じてしまう状態を言います。
その過剰反応状態を整えて、不安、心配、緊張を感じにくい状態にすること。
それが人の目を気にしない自分になる根本的な解決策なります。
世の中には様々な「人の目を気にしない方法」が出回っています。
しかし、内容的に「なるほどな」「確かにそうかな」と思うことはあっても、実際に人の目を気にしないようになれるわけではなかったりしませんか?
それは結局、根本的に脳の反応が変わるというところに取り組まないことには【感情】が変わりようがないからです。
例えばよくあるもので言えば、
・自分軸で生きよう
です。自分軸で生きることはもちろん大切です。
他人軸になると自分が欲しいものややりたいことがわからなくなってしまいますし、人の目を気にすることは他人に流されて生きることにつながります。
ただ、自分軸で生きるというのは【感情面】にはなかなか大きな変化を起こせません。
人生の選択は変わってくるでしょう。
ですが、日々の「どう思われたかな」「嫌われたかな」「怒ったかな」といった不安や心配を緩和してくれるわけではない。
つまり、人の目が気になる時の感情面のネガティブを根本的に変えてくれる方法ではありません。
あくまでも『人生の選択』において効果がある方法ということになります。
他にも、
・SNSから離れよう
というアドバイスがありますが、もちろんSNSから離れることは大事です。
ですが、SNSから離れたからといって、脳が変化するわけではありません。
過剰反応してしまう脳はまだそこにいます。
なので、職場など実際の人間関係の中では、人の目を気にしてしまいます。
SNSを離れて確かに「人の目を気にしない時間」は増えるかもしれませんが、
それは小手先のことであって、課題を根本解決しているわけではありません。
人の目を気にしない自分を手に入れる本当の方法は、脳の過剰反応を適正なものにすることです。
メンタルトレーニングが根本解決になる理由
その具体的な方法は、メンタル(脳)をトレーニングしていくこと、脳に再学習をさせるということになります。
メンタルをトレーニングする、脳に再学習をさせるとは、
「人の目を気にしなくても大丈夫なんだ」
「他者から評価されなくても、大きな問題は起こらない」
「そんなに気にしなくても、本当は問題ないんだな」
ということを経験から学んでいくということです。
実践し経験自ら学ぶことで、脳は学習を重ね、メンタルはトレーニングされ、無意識レベルで人の目を気にしないことができるようになっていきます。
ほとんどの場合、本を読むだけ(しかも本質的な方法ではない)など情報を得るだけになっているので脳が学習を行っていません。
メンタル(脳)がトレーニングされていないままになっています。
だからこそ、変わることができないのです。
重要なのは、ほんの少しずつ、本当に小さなところからで良いので、
人の目を気にしないアクションを実行していくこと
です。
(ハードル設定がここでは非常に重要で、僕がパーソナルトレーニングを担当する場合は、とにかく繊細に、丁寧にハードルを設定しながらやっていきます。多くの場合、ハードルが高すぎることで実行できずじまいになってしまい、変化を実感できません)
例えば、
・取るに足らない些細な話題で、「私はこう思う」と言ってみる
・重要ではない内容について「僕はこうしたい」と言ってみる
・いつもはピシッとしているけど、ラフな格好で出かけてみる
・1人で飲食店に入ったけど、広い席に優雅に座る
・ちょっと長めにカフェに滞在する
・知らない人に道を尋ねる
・飲食店で大きめの声で店員さんを呼ぶ
・目立つ服を着る
・会議で手を挙げて発言する、質問する
・集団のヨガやエアロビクスなどに参加する
・集団の中でユーモアを言ってみる
・会議や話し合いでできるだけ突飛なことを言ってみる
などです。
他にもたくさん具体的なアクションがあって、トレーニングを担当するときは、通常は思いつかないようなアクションプランをたくさん提案します。
その中で「それだったらできそう」と思えるものを一緒に考えていって、着実に実行し、脳に再学習させていきます。
(このメンタルトレーニング方法はノースカロライナ大学などが行ったメタ分析(精度が非常に高い研究手法)によって、一般的な精神療法や抗不安薬と比較したとき、それらよりもはるかに効果が高いことが示されています)
こういったアクションプランが思いつかないことも変われない大きな原因です。
自分だけで考えてもなかなか良いアクションプランは出てこないことが多く、その分、アクションの頻度は下がります。
結果、変化のスピードや大きさは低下してしまいます。
大事なのは、自分に合うアクションプランをできる限り多く知り、できる限り多く実行していくこと。
そうすれば、着実にメンタルはトレーニングされ、脳の再学習が起こります。
「あれ?大丈夫だった」
「むしろちょっと楽しいぞ」
「思っていた不安なことは一切起こらなかった」
「ちょっと怖がりすぎていたな…」
ということを体験経験ベースで学ぶことになり、過剰反応しなくなっていくのです。
僕らはこれまで『経験』からたくさんのことを学習してきました。
脳の過剰反応は、そんな過去の体験をベースにできています。
目の前に他者がいて、リアルにネガティブな感情を感じる。
そんな経験をベースに学んできたことは、知識レベルではなかなか変わっていきません。
実践をベースとしたトレーニングが必要になります。
経験によって学んできたことは、経験によって書き換えていく。
一般的には、知識だけ、セッションだけで何とか変えようとするのですが、それでは限界があるということ。
そのやり方、方法に固執するのではなく、もちろん知識やセッションは活用しながら、本質的に変われるやり方を採用していく。
それこそがまさにメンタルトレーニングであり、実践することを重視する方法だからこそ、
実際に脳に再学習が起こり、現実的な変化を起こすことができるようになります。
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