この記事では、堂々とする方法について詳しく解説していきます。
僕自身、昔は全く堂々とすることができず、いつも人の目や評価を気にして、愛想笑いばかりを浮かべていました。
その結果、人から軽く扱われたり、大事にされなかったり、自分で自分のことを好きになれないなど、散々だった時期もあります。
その経験も踏まえて、この記事では、具体的にどうすれば堂々とすることができるのか、自信ある態度を取れるようになるのかを解説していきます。
【記事を書いている人→ 池田潤 コーチ・メンタルトレーナー。20代で6万5千部のベストセラー含む5冊の本を出版(自分の武器を見つける技術、無愛想のススメなど)。900名以上が参加した心を鍛え整えるジム「イケジム」を運営。コーチ・トレーナーとして心の状態&パフォーマンスを最大化するサービスを提供。京大法学部合格後、ブログを書き始め、今に至る。趣味は、筋トレやボドゲ、読書。毎朝起きてカフェに行くのが日課】
なぜ、堂々とすることができないのか?
こちらの本にも詳しく書いたのですが、
「無愛想のススメ〜人間関係が劇的に改善する唯一の方法〜(光文社)」 発売4日で増刷!
僕は昔、自分に自信がなく、全く堂々としていなくて、いつもオドオドしたり、引っ込み思案で、コミュニケーションにも自信がありませんでした。
特に好きな女性の前では何も話せなくなったり、魅力のない態度になったりして、非常に苦労しました。
そのとき、僕の心の中で何が起こっていたのかいうと、
【タテの関係】を相手と築いていた
という状態です。
「タテの関係を築いてしまう」ことは、堂々とすることができないときの最重要ポイントになります。
タテの関係とは、他者との人間関係を『上下』で考えるということ。
僕のように堂々とできないときは、相手を『上』、自分を『下』と無意識に考えてしまっています。
相手が上なので、自分は相手に合わせなければならず、自分は相手に評価される側です。
自分が相手をどう見るか?ではなく、相手が自分をどう見るか?が非常に重要になってしまいます。
たとえて言うなら、面接を受けにいくような感覚。
相手は面接官で、自分は面接を受ける側。
面接を受けるときって、緊張しますよね。
自分は評価される側なので、嫌われないように、失礼ないように、相手が求めていることを言おう、と感じます。
その感覚を日常生活でも感じてしまう。
それが、タテの関係の下の立場に自分を置く、ということです。
そこを改善していくことで、僕らは本当の意味で堂々とすることができるようになります。
大事なのは、タテの関係ではなく、ヨコの関係を築くこと。
ヨコの関係ですから、自分と相手に上下はなく、自分も相手と同じくらい大切な存在です。
ですので、相手から気に入られる必要はありませんし、無理をして好かれる必要もありません。
言いたいことがあれば言っていいですし、もちろんこちらにも断る権利があります。
相手が自分らしくいるのなら、こちらも無理をすることなく自分らしくしていいです。
会話に関しても、自分だけが頑張る必要はありません。
自分だけが相手を楽しませる必要はなく、お互いが良い時間を過ごせるよう努力すればいい。
ヨコの関係を築くとは、そういう意識で人間関係を作るということ。
上記の状態のとき、つまり、ヨコの関係を築くことができるとき、僕らは堂々としていられます。
自分の価値を認められないから堂々とできない
さらに、自分のことを自分で認められないことも堂々とできない理由になります。
自分のことを認められないとき、どうしても他者に認められなければ、という思いが強くなります。
すると、先ほど書いたような「面接を受けている感覚」になって、不安や緊張が強くなったり、
オドオドしてしまったり、魅力的でない振る舞いをどうしてもしてしまうようになるんですね。
結果、恋愛において悩んでしまうことも非常に多いです。
特別イケメンでもない、様々な客観的な条件が良いわけでもないのにモテる人は、
自分で自分の価値を認めているがゆえに堂々とすることができ、魅力的に見える。
その結果として、恋愛がうまくいく。雰囲気イケメンになれる。
雰囲気イケメンの正体は、メンタルのありようです。
タテの意識ではなくヨコの意識が強ければ強いほど、雰囲気が堂々としたものになり、
魅力的になって、雰囲気イケメンになっていきます。
女性の場合も、不必要に自分を下げたり媚びたりしない魅力的な振る舞いができるようになって、大切されます。
女性の場合も、タテの意識が強くなりすぎると、軽く扱われたり、二番手扱いされたり、大切にされないという現実を引き寄せてしまいます。
つまり、恋愛においても「堂々とできる力」は非常に重要なのです。
どうすれば堂々とできるようになるのか?
では、どうすれば、
タテの関係ではなく、ヨコの関係を築くことができるようになり、
自分の価値を自分で認められるようになるのでしょうか?
いくつかのトレーニングを実践していくことで可能になります。
1つのトレーニング法は、イメージトレーニングです。
いきなり現場で実践するのではなく、まずはイメージの中で練習していきます。
イメージトレーニングのメリットは、失敗することがないことです。
恥ずかしい思いをすることもないですし、傷つくこともありません。
しかも、脳は現実の想像の区別をすることができないので、イメージトレーニングをするだけでも脳が鍛えられて、
実際に現場で実践しやすくなっていきます。
イメージする内容は、これまでの自分ではなく、
ヨコの関係の意識を持ち、自分の価値を認めている状態の自分自身
です。
ヨコの関係の意識を持ち、自分の価値を自分で認めている。
そのとき、あなたはどんな表情をしていて、
どんな話し方をしていて、
どんな態度で存在しているでしょうか?
新しいバージョンのあなたの振る舞いをイメージしてみてください。
いつもよりゆっくり動いているかもしれないし、表情に余裕があったり、
力が抜けていてリラックスしているかもしれません。
そのイメージを何度も何度も繰り返していると、
だんだんとタテの関係ではなくヨコの関係を築ける自分になっていきます。
いつもしていた自分を下げる言動をしなくなったり、いつも怖がっていた、緊張を感じていた場面で平常心でいられたり、
いつもは何も言わない場面で適切に自己主張ができたり。
そうやって少しずつ「堂々とした自分」でいられるようになっていくんですね。
イメージができるようになってきたら、少しずつ現場で実践するようにしていきます。
このとき、最初の頃は「フリ」でもいいです。
堂々としているフリでも全く問題なく、フリでもいいので実践していると、新しい脳の神経回路を使うことになります。
脳には【神経可塑性】と【Use it or Lose itの原則】があります。
使えば使うほど鍛えられる、という意味です。
ですので、フリでもいいので神経を使い続けていると、本当にできるようになっていきます。
堂々としたフリをしていると、本当に堂々とできるようになっていく。
イメージができていると、フリであったとしても実践をすることができて、少しずつ実践すればこそ、
神経回路を使うことになり、本当に堂々とできるようになっていくからです。
もしイメージが難しい場合は、「モデリング」を活用するのが有効です。
モデリングとは、他者を参考にするということ。
近くにいる人でもいいですし、ドラマや映画の登場人物でも構いません。
自分が「この人のように在りたいな」と思う人物を見て、その人だったらどうするか?を考えます。
その人の在り方、立ち振る舞い、雰囲気、言動を参考にして、自分の現場でその人の振る舞いをするとすれば、どうするか?を考えます。
そうやってモデルを参考にすることでイメージがしやすくなるはずです。
自分を認めると堂々とできる
自分の価値を自分で認めることについても詳しく書きます。
自分の価値を自分で認めるとは、
自分で自分の良いところ、できたことにフォーカスできることを言います。
僕らの脳には「ネガティビティバイアス」が存在します。
ネガティビティビアスとは、ネガティブなことに意識が向きやすい性質のこと。
僕らの脳は生まれつきネガティブに意識を向けやすい性質を持っています。
ですので、意図的にポジティブな情報に目を向ける必要があるのです。
あえて、意図的に、自分の良いところ、できたことに意識を向ける。
自分についてのポジティブな情報を記憶に強く残していきます。
すると、他者が認めてくれるかどうかに関わらず、自分で自分を認めている状態になります。
他者の承認を必要としなくなっていくんですね。
脳神経科学者である青砥瑞人氏の著書「HAPPY STRESS」から、そのことを解説した部分を引用します。
「私たちの脳は「外側」の世界に注意が注がれやすく、
かつその注意の対象はかなり限定的であることをお話ししてきました。
そんな私たちの注意の向け方のもう一つの特徴が、ネガティブなものに注意が向きやすいということです。
〜中略〜
ここでのポイントは、ネガティブな情報に注意を向ける脳機能は、半自動的に、すなわち無意識に近い形で働いてくれるのですが、
ポジティブな情報には、意識的な介入が必要になってくるということです。
このことから言える私たちの注意対象の特徴は、
ポジティブなものよりもネガティブなものに優先的に注意を向けやすいということです。
このような注意の特徴をネガティビティバイアスと呼んだりします。
HAPPY STRESS ストレスがあなたの脳を進化させる 青砥瑞人 SBクリエイティブ」
ネガティブなものには自動的に意識が向くように脳ができている。
だからこそ、意識的にポジティブな情報に目を向けなければ、自分についてのネガティブな部分ばかりが強く記憶に残ります。
本来であれば、自分にも良い部分、できた部分、得意なことがあるにも関わらず、強く記憶に残っていない。
自分に対してのポジティブな情報が記憶痕跡化していない。
それが自分で自分を認められないときの脳の状態です。
自分で自分を認められない。自分のポジティブな情報に自分でアクセスできない。
そうなると、他者の承認を欲する気持ちが強くなってしまいます。
承認を求める気持ちが強くなると、相手がどう思うかが気になるようになって、
相手がどう思うかを気にすると、堂々とすることは難しくなります。
「どう思われているかな?」と考えてしまって、相手の顔色を伺うような態度になってしまうからです。
自分に対するポジティブな記憶が少ない→自分で自分を認められない→他者の承認が欲しくなる→堂々とできない
という構造になっているわけですね。
自分に対するポジティブな記憶が積み重なり、自分で自分を認めることによって、他者の承認が不要な状態になること。
その状態になることで堂々とできるようになります。
ですのでぜひ自分で自分の良いところに意識的にフォーカスを向けるようにしましょう。
意識的なフォーカスを繰り返すことで記憶痕跡化が進み、自分で自分を認め評価することができるようになります。
慣れが堂々とした態度を作る
最後に、「慣れ」も重要な要素になります。
慣れていれば慣れているほど、人は堂々とできるようになります。
例えば、アルバイトを初めたての頃は分からないことだらけでビクビクしてしまうものですが、
慣れれば力も抜けて、リラックスし、堂々としていられるようになりますよね。
堂々としたい場面に対して、数をこなして慣れを作ること。
それもシンプルですが非常に有効な方法です。
逆に言えば、初めてのことや慣れていない場面については堂々とできないのも当然なので、
「場数をこなしていけばどうせ慣れて堂々とできるようになる」と考えることで心も楽になると思います。
また、慣れは【イメージトレーニング】でも作ることができます。
というのも、脳はイメージと現実の区別がついていないからです。
梅干しをイメージすると唾液が出るように、イメージするだけでも身体症状が現れるのは、脳がイメージと現実に区別がついていないことを意味します。
ということは、鮮明にイメージしたことは現実の経験と変わらないことになりますから、イメージを使って経験を積むことができます。
イメージを使って経験を積むと、実際に現場に出たときも『既視感』を感じられます。
すると、安心安全を感じたり、慣れを感じることができるので、堂々としていることができるのです。
・イメージトレーニングを何度も繰り返す
・実際に現場で実践し経験を重ねる
ことも堂々とした態度を形作る有効な方法になるので、ぜひ試してみてもらえればと思います。
【堂々とする方法】まとめ
まとめると、堂々とする方法は、
・タテの関係ではなくヨコの関係を築く
・ヨコの意識のイメージトレーニングをする
・モデリングを使う
・自分の価値を自分で認める
・慣れを作る
になります。
ぜひ少しトレーニングしてみてください。
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