良い状態で行動していく上で重要な要素になってくるのが「期待」です。
例えば、会社に同僚に挨拶するとしましょう。
「おはようございます!」
とすごく明るく元気に言ったとき、仮に、
「相手もめちゃくちゃ元気モリモリで挨拶してくれるだろう。そうに違いない。絶対、そう!」
と思っていたとします。
であるにも関わらず、同僚が「ちっす」と微妙なテンションで言ってきた場合。
期待を裏切られ、「何でなんだ!」と嘆き、
「何て日だ!」と叫び、
「もう絶対に自分からは挨拶しない!」
と決意してしまうかもしれません。
なぜ、そのような心の状態になったのか?というと、
相手の反応に対する強い期待を持っていたからです。
期待が強すぎることで現実との落差がメンタルダメージになり、
そのダメージを避けるために「もう、行動しない」と決意したくなります。
大事なのは、そこで何が起こっているのか?に気づくこと。
「ああ、自分の高すぎる期待がこのネガティブな感情の原因になっているなあ」
と観察し、気づくことです。
そして、他者がどういう行動をするか、どういう挨拶をするかはコントロールできないことだ、と受け入れる。
観察し、気づき、受け入れる
このステップを刻むことで、心は落ち着きます。
この「期待」の構造というのは、ありとあらゆる場面で起こります。
人間関係において不機嫌になってしまうことが多い場合も、他者に対する期待が高すぎるケースが多いです。
他者にこうしてほしい、ああしてほしい、こうするべき、と期待すればするほど、
他者はコントロールできないので、期待が満たされない回数や度合いが物理的に増えます。
すると、ガッカリすることが増え、ネガティブな感情を感じることが増え、
相手のせいでそうなっていると考えることで、相手をコントロールしたり、支配しようとしてしまいます。
ただ、相手目線からすればそれは不快なことなので、関係性が悪化してしまうのです。
場合によっては、喧嘩という形になるでしょう。
つまり、どちらかの高すぎる期待が原因で関係性悪化が起こることがある、ということ。
こんな感じで、人間関係、パートナーシップでも「期待」というのは非常に重要な意味を持っています。
「良い状態で行動する」というところに話を戻せば、
勉強でも仕事でも、いきなり結果が出るということは稀です。
特に最初の頃は結果が出ない時期を経験しますし、
思っている以上にその期間が長いこともザラにあります。
そのとき、「まあそういうもんだろう」と思えていれば、
取り組みを継続することができます。
短期的な結果に対する期待が薄いので、ガッカリすること、落ち込むことも少ない。
逆に、そういう感覚がなく、短期でいきなり結果が欲しい、一発逆転したい、急激な変化が欲しい、という場合、
ガッカリ感が強くなり、ネガティブな感情を感じやすく、落ち込みやすくなります。
すると、行動を続けることが難しくなるんですね。
なので、良い状態で行動したい場合、
自分が無意識に抱いている期待を見直してみることが有効です。
無意識に抱いている期待が現実離れしていないかどうかを確かめる。
もしそうなっている場合、
観察し、気づき、受け入れる。
その3つを行うだけで、パフォーマンスが高まってくるはずです。
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