さて今日は、自分の身近に自分よりすごい人がいるまじ、という状況において状態を整える方法について。
「あの人、めっちゃ仕事できるやん…」
「あたし、のろま…」
「全然、結果出せてないし」
「わたしなんて…」
と感じてしまいやすい状況にあったとして、そうやって他と比較して自分なんてと感じている状態っていうのはつらいよね。
そういうとき、どうすればいいか、この記事では書いていきます。
フォーカスを整えると、楽になる。
さて、メントレの基本は、意識をどこに集中させるか、フォーカスをどこに向けるかを意図的にコントロールしていくこと。
今回で言えば、他人を見ることをきっかけとして、
自分に足りない部分、ない部分にフォーカスを当てている。
だから、メンタル的につらくなってしまうんだね。
自分に足りない部分、ない部分、できていない部分。
そういったところに意識を強く合わせると、気分は下がってしまう。
でも、
「ない部分にフォーカスを合わせちゃダメだよ!!」
と言われても、難しい。
よく言われるように、
「エジプトのピラミッドのことは絶対に考えちゃダメ!」
「魚介の出汁がきいた絶品のつけ麺のことだけは、絶対に忘れて!じゃないとボンバーだからね!」
と言われたら、エジプトのピラミッドや、つけ麺のことを考えてしまうわけだ。
逆に言えば、
「空気が澄みわたっていて、豊かな自然に囲まれた、極上の温泉について考えよう!」
と言われれば、極上の温泉に意識が向くよね。
という風に、
何にフォーカスしないかじゃなくて、何にフォーカスするかを意図的に決めればいい。
今回で言えば、例えば、
自分の次の一歩
に意識をフォーカスさせること。
その練習であり、トレーニングをやっていく。
他人の目という名の自分の思考
仮に、大学にもう一度入って勉強し直そう!まじ!と思ったとするよね。
そうしたら、中学英語から見直さないといけないかもしれない。
そう思ってカフェで勉強していたら、
「おれ、速読英単語の上級編やってるわあ。まだ5月だぜ。絶対、受かったね。きてるね。俺の時代!令和最高!ふう!」
と言っている子がいると。
そうしたら、一瞬、
「あ、自分はまだ中学英語をやっていて、まだまだだ。自分なんて。やっぱり受験なんてやらない方が良かったんだろうか…」
という思考が出てくるかもしれない。
そういうところに意識が向くかもしれない。
これはつまり、どうしてもエジプトのピラミッドや、美味いつけ麺のことが忘れられない、ということ。
(てか、今少しつけ麺が食べたくなっている人もいるかも。フォーカスの力はすごい。感情さえも変えてしまうのだ)
そういうことは、出てくる。
だから、人と比較しちゃいますとか、すごい人に劣等感ですわたし、という場合には、
意識を意図的に自分の気分がニュートラルになったり上がったりすることに合わせなおす、ということをやっていくことになる。
「いや、でも自分の今のレベルは中学英語だから、ここからやっていくんだ」
そう思って、中学英語を開く。
ただ、もしかしたら
その様子をさっきの速読英単語上級編男子が、チラチラとこちらを見ているかもしれない。
そして、こう言うわけだ。
「あい、アキラ。アキラってば!寝てんじゃねえ。あれ。あれ見ろよ。中学英語だぜ。いい年こいてさ。おれは速単。上級編。まじ。勝ったね。おれの勝利!令和は俺の時代!」
とコソコソ話していたとする。
さあ、ここでどうするか。
もちろん、現実世界ではこんな子はいないやろう。笑
けど、「そんな風に思われるんじゃないかな。バカにされているんじゃないかな」という思考が自分に浮かぶことはあるんじゃないか。
【他人の目という名の自分の思考】に苦しめられることは多い。
そういうときには、
自分の一歩
に意識を向けなおす。
「いや、今の自分の一歩を大事にしよう。それが最短距離だ。それが一番楽しい道だ。自分は自分の道を行く。周りは関係ない。自分も必ずあそこまで行くことができる。」
と考える。
もっと勉強しやすい場所に移動したっていい。
とにかく良くないのは、自分以外の外部のものによって自分の意識がブレること。本来の自分の次の一歩から外れてしまうこと。
そうなると、取り組みは苦しいものになり、焦りと不安が強くなり、行動や活動を楽しむことができなくなってしまう。
すると、やめたくなるやろう。
自分の意識をうまくコントロールできないことによって取り組みをやめたくなる、というのはよくある。
そのとき起こっているのは、行動や仕事それ自体が嫌いだというよりも、
自分はダメという意識にアクセスしていること
自分に足りないところに意識をアクセスさせていること
などの「自分の意識を合わせるところがネガティブである」ということなんだ。
だから、意識を前向きな部分に合わせる、ということを練習していく。
ここは練習とトレーニングが必要な部分で、
例えば、「レッツ瞑想!」ということで瞑想を始めようとしても、
呼吸に意識を向けるのって結構むずい。
色々な雑念、つまりピラミッドやつけ麺のことがどうしても頭に浮かんでしまう。
だけど、浮かぶたびに呼吸に意識を向けなおすわけだよね。
そうやっているうちに、だんだんと瞑想が上手になっていく。
それと同じ。
メントレも、やっている最中には基本的に色々な雑念や、過去の思い込み、過去から抱えてきた自己概念が顔を出すことは普通にある。
その度に、自分の気分を上げてくれるようなところにフォーカスしなおす、ということをやっていく。
そうすると、だんだんとフォーカス筋がついてきて、前向きな気持ちを感じるのが上手になってくる、というわけなんだ。
そういう感覚でいればできないときも落ち込まないんで、ぜひそう捉えてみてもらえればと思います。
自分にベストなものが必ずあると考える
あとは、自分には自分なりの活躍の仕方、活躍の場所がある、と信じることも大事なこと。
自分にピッタリの人もいるし、自分にも必ず「ある」と信じること。
今まだ出会えていないとしても、「ある」と考えるだけで気分は上がる。
例えば、「自分には恋人はできない、ベストな人はいない」と考えているときに、
電車内でイチャイチャし始めたカップルがいるとしよう。
やめてよう、なんて言っているとしよう。
さあ、どうする。
自分には「いない」と信じている場合は、
「このくそやろうども!家でやれやあ!公共の場所やぞ!インターナショナルやぞ!(←違う)正しくないぞ!このやろうがあ!」
という感じで、計り知れない憤り、言葉にできない苦い思い、を感じるかもしれない。
では、「いる」と信じている場合は、どうだろう。
「将来の、わたしね」
と感じたり、
「ほほえましいわね。楽しいんだろうな」
と感じるかもしれない。
少なくとも、自分にもいると信じているわけだから、さっきのような怒りを感じることはなさそうだ。
現実に今いなくても、将来そうなる、じきにそうなると信じている場合には、
目の前の光景が「将来の自分の先取り」になるから、嫌な気分にはならないんだね。
(こういうところから、うまくいっている他人に対してどう感じるかで自分の信念を知ることができる、ということもわかる)
というわけで、ここもトレーニングにはなるんだけど、
「いる」と考える、「ある」と考えること。
そう考える、そういうことにする、そんな力がついていけば、
他者に嫉妬したり、他者と比較して落ち込む、ということもなくなってきます。
メンタル状態を整え、強くなる具体的な方法についてメルマガで書いています。より深く学びたい、トレーニングしたい方は以下からどうぞ。
LINE@でも随時配信していて、友達追加後、限定音声トレーニング「メンタルを強くする簡単な方法」をプレゼントしています。
noteも書いています。
:note文章版メンタルトレーニング「自信を鍛えるメントレ」
YouTubeでもメントレ動画を配信しています。「簡単にできるセルフイメージの高め方」
本も出版しています。
こちら韓国でも出版されました。
「無愛想のススメ〜人間関係が劇的に改善する唯一の方法〜(光文社)」 発売4日で増刷!