自分が自分を幸せにできる。
これはすなわち、他者がどうしようが、どう在ろうが、自由にさせることができるということです。
逆に言えば、自分が自分を幸せにできないときほど、
他者をコントロールしたくなったり、無意識に他者を自分の期待に沿うようにしたくなります。
例えば、親であれば誰でも子供の幸せを願います。
ただ、もしも親が考える「幸せの形」が親の主観に基づいた限定的なものであった場合、問題が起こることがあります。
仮に、「公務員になることが子供の幸せになるはず」と信じているとしますよね。
でも、子供は公務員になることを心の奥では望んでいないとします。
そうであったとしても、親には親の信念があるので、
「子供のためを思って」親は何とか子を公務員になるような道に進ませようとします。
理性の働きによって「強制してはダメだ」と考えたとしても、
信念として「公務員にならないと幸せにならない」と信じているので、
無意識のうちに家庭の中で子供の行動を評価するようになる。
無意識のうちに公務員につながるような選択を評価し、
そうでない選択は評価しなくなるわけです。
子供はそんな親の雰囲気を感じて、
「親を喜ばせるための選択」をこれまた無意識にするようになることがあります。
その場合、選択の基準は「自分がどうしたいか」ではなく、
「どうすれば親を幸せにできるか」
「どうすれば親の期待に応えられるか」
になっていきます。
それは、自分の心、何がやりたいかは無視していくということです。
さらに、結果や成果もしっかり出して「親を幸せにする」「親を安心させる」必要が出てくるので、
結果や成果を出すプレッシャーも抱えるようになります。
もちろん極端なケースではありますが、
人は自分で自分を幸せにできないとき、他者の言動や結果によって幸せになりたいと感じ、
その結果、他者をコントロールしたくなる。
しかし、子供が親の幸せを背負うなど、負担が大きすぎます。
親の幸せを担うなど、あまりにも重すぎるのです。
そんな重さに耐えられません。
耐えられないので、様々な問題が起こります。
結果が出ているとき、順調なときはまだいいですが、
何かのきっかけでうまくいかなくなったときから負の連鎖が始まります。
親にとって大事なのは、自分で自分を幸せにする力、
幸せの形は様々なのだという価値観の柔軟性を持つこと。
子供を自由にさせられるメンタルを持つこと。
子供にとって大事なのは、親の幸せを担わないことです。
親を幸せにしなくていい。
親の期待に応えなくていい。
親が幸せになるかどうかは、親の責任です。
自分が好きな道を進んだとき、親が嫌な顔をした。
それは自分のせいではありません。
親が乗り越えるべき課題なのです。
そこをしっかりと分離し認識すること。
ただそれだけで人生が変わっていくこともあります。
自分が自分を幸せにできるからこそ、
大切な人を幸せにすることもできるのです。
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