今日は「比較」というテーマで書きたいと思います。
今は以前に比べて比較が起こりやすい社会環境になっています。
理由は、そう、SNSの発達ですね。
僕は昔浪人したことがあるんですが、その頃というのは、
今のようにSNSが発達したり、YouTubeがここまで盛り上がってはいませんでした。
結果、自分の目標に向かって行動することが今と比べてやりやすかった印象があります。
他の大学生の動向もそもそも分からないし、情報も入ってこない。
YouTubeとかもないし、スマホもここまで充実していないので、勉強していなかったら他に特にすることもない。
結果、自分がやるべきこと、目の前のことに集中できた。
今はスマホやSNS、YouTubeの発達によって、他の人がどうしているのかの情報が手に入りやすくなっています。
しかも大体、人はSNSには良いことを書きます。
うまくいったことの報告や、良かったことの報告などで使うことが多いものです。
ということは、人(の良い部分)と比較する機会が以前に比べて増えているということ。
昔は自分の周囲のことしか分からなかったのが、今では多くの人のことが見える。
それによる良い面ももちろんたくさんあるのですが、
比較することで落ち込んだり、目の前のことに集中できない、ということは増えやすい環境であると言えると思います。
比較の弊害=ハードル設定のバグ
また、比較が起こると出てくる弊害が、
自分にとってハードルが高すぎることを設定してしまう
ということです。
ハードルの設定に「バグ」が起こってしまうんですよね。
ハードル設定にバグが起こると、自信を失います。
というのも、今の自分に難しすぎることをしようとするので、
成功体験を積むことができないからです。
うまくいく、成功するという体験が積めず、
また、うまくいったことがあったとしてもそれを評価できない。
味わえない。
できたぞ、と思えない。
結果、やってもやっても自己否定感が強くなり、
最終的に、行動することに難しさを感じてしまうようになるのです。
では、今の環境で、どうやって人と比較することなく生きていくことができるのか?
メンタルを整え良い状態でいられるのでしょうか?
自分のゴール&価値観を明確にする
大事なのは、自分のゴール&価値観を明確にする、ということです。
結局、自分の願望があって、自分が大切にしていることがあって、今目の前に取り組むことがある。
そういう状況であれば、たとえ比較の気持ちが出てきたとしても、
「意識を戻す先」があります。
この「意識を戻す先」があることが大事なんですね。
実際問題として、比較を一切しないようになる、というのは現実的ではありません。
先ほども書いたように、比較しやすい環境があるからです。
大事なのは、比較をしてしまったとしても、意識を整えることができること。
実はこの「整える力」の方が大事なんですね。
自分の意識が今比較に向いていて、他者と自分を比べて自分の足りないところやできていないところに向いている。
その結果、今状態が下がっている。
そのことにまず「気づき」ます。
気づいたら、
「結局、自分が達成したいことはこれで、自分の価値観はこれで、自分は今日これに取り組んでいけばいいんだ」
と意識を整えていく。
そうすれば、状態の低下を抑えて良い状態でいることができます。
ただ、そうやって意識を整えるためには、【意識を向ける先】があることが大切です。
意識を向ける先があるから整うのであって、「比較しないようにしましょう」というのはできないんですね。
「ウルトラマンのことは考えないようにしましょう。絶対に、考えてはダメです。胸のあたりをピコンピコンさせないでください。絶対に!」
と言われたら、
どうしてもウルトラマンの胸がピコンピコンしてしまいます。
でも、「可愛い子猫ちゃんのことを考えてください」と言われたら、
自然にウルトラマンのことは頭から離れます。
意識を向ける先があることでこそ、メンタルは整うのです。
だからこそ、自分の願望&価値観を明確にすることが大切です。
誰かの人生や生活について考えるのではなく、自分が何を達成したいのか?自分が大切にしていることは何なのか?自分の喜びは何か?を自分に問うようにしましょう。
自分のゴール、価値観、大切にしたいことが分かったら、比較してしまったときに、意識をそちらに戻すようにしてください。
その繰り返しの中で比較して落ち込むということもなくなっていきます。
「今日、何をするか」を明確にする
願望や価値観が明確になったら、
「今日自分は何をするか」まで明確になるとより状態を整えやすくなります。
先ほどの願望や価値観というのはまだ抽象的なところがありますが、
今日何をするか?というのは非常に具体的なので、意識を向けやすいからです。
また、実際に行動を起こすことにもつながるので前進している感覚が生まれます。
実際に行動を起こし、少しでも人生が前進したり、成長することができれば、
楽しくなってより自分の人生に集中しやすくなる。
この記事の前半で「ハードル設定のバグ」に関して書きましたが、ハードル設定のバグが良くないのは、
自分の一歩をこなせないことで前進している感覚も成長の実感も得られないからです。
それらが得られれば、
「ああ、人と比べて落ち込むより、こっちの方が楽しいな」
と思えるので、より自分のやるべきことに集中できるようになっていきます。
だからこそ「今日自分が何をするか」が明確であることは大事なのですが、
人との比較をしてしまう場合というのは、「今日自分が何をするか」まで具体化ができていないことが実は多いのです。
だからこそ、意識を向ける先がなく、やることがなく、暇を持て余してしまう。
暇を持て余したときの手段が、今はSNSであり、YouTubeです。
つまり、人の人生だったり、人のことを見ることになって、そこから比較が起こってしまうことが多いんですね。
そういうときにも、SNSを見ないようにしよう、YouTubeを観ないようにしよう、というのは難しくて、
「意識を向ける先」や「やること」を用意してあげることが大事なんですね。
自分の願望、自分のゴール、自分の価値観、大切にしたいこと、今日すること
これらを明確にすることで、比較してしまった心を今すぐ整えることができ、
整えることを繰り返しトレーニングしていくことで、自分に集中できる自分になっていくことができるようになります。
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