天才はインプットいらずかと思いきや、村上春樹が「インプットの大切さ」を語っていたという驚き。

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村上春樹の「職業としての小説家」というエッセイを読み返していた。

まあ、小説の方は全然読んだことないんだけど。

笑。

エッセイについてはかなり前に読んでいて、内容を忘れてしまっていて、ふともう一度読みたくなって。

最近、自伝をよく読む。

あと最近、「聖の青春」という小説も読んだ。自伝じゃなくてノンフィクション。

若くして亡くなった天才将棋士の話。もうすぐ映画が公開されるみたい。

1日で読んじゃった。

熱くて、せつなくて、悲しい。そんな本だったなあ。

 

話を戻そう。

 

村上春樹のエッセイの中で、

「小説を書きたいなら、大量に小説を読むことが大事。それが作家にとっての基本的な営み」

みたいな内容が書いてあった。

「アイデアというのは、ゼロからは生まれない」

要は、インプットが大事だと。

なんか、村上春樹レベルになると、天性の才能みたいなので書いている勝手なイメージがあった。

ない?

俺は、あった。

でも、その村上春樹が「やっぱインプットなんすよ」と書いているのを見て、ビックリしたと同時に、ちょっと希望を持つことができるというか。

小説云々じゃなくて、他の分野でも言えることなんじゃないかと思うから。

 

例えばじゃあこれ、「ブログを書きたいなら大量にブログを読め」ということも言えるのかな、と。

ブログじゃなくてもいいから、とにかく「文章」を読む。

つまりは、インプット。

それを大量にやる。

自分が楽しく読めるものを大量に読みまくる。

これはすごく大事なことだと思う。

 

人は頭の中にある様々なものを要所要所取り出してきて文章を書いたりするもので、

「小説なんて全部模倣にすぎない」という極論まで書いている人もいたよ。

 

村上春樹は小説を書く前から「海外の小説」を大量に読んでいて、その海外の文体を自分なりにアレンジして日本に持ち込んだ。

(文体の話も面白くて、文体を自分らしくすることで音楽を奏でるように楽しく文章を書けるようになったんだってさ)

デビュー作には、これまで村上春樹が読んできた本の影響が色濃く出ているようで。

俺はそれ読んでないから何も偉そうに言えないんだけど。笑

でも、実際そうだよな、と思うんだ。

これ、小説とかだけじゃなくて。

 

あの、今から変な話するね。笑

いや、本当は全然変じゃないんだけど。

 

例えばここに、恋愛に悩んでいる男がいるとして。

例えばの話。

なんでこんな話をするかというと、若者からかなりの相談を受けるからで、ただ一方でそういう話題の話をすることすら恥ずかしくてできないって人もいる。

だからもう、とりあえず自分がしちゃおうと思って。

男にとっても女にとっても、真面目に結構大事な話だと思うし、

男が良くなっていくことは絶対に女性のためにもなるって思うんだ。

だから、恥ずかしがらずに、自分のことは棚の最上段に上げておいて、書こうと思う。笑

 

恋愛で悩んでいる人は、恋愛で悩んでいない男を大量に見ること触れることが大事って思うんだ。

そうすることで「新しい自分のイメージ」ができる。

イメージっていうのは、ゼロからは生まれない。

インプットが大事。

春樹もそう言ってる。

笑。

 

願望実現をしていく人には大抵「憧れの人」がいて、それは「現状ではない自分のイメージを持っていた」ということ。

具体的人物がいたわけだから、そりゃあイメージしやすいよね。

で、人は自分が持っているイメージに近づいていく。

もちろん、全く同じになるわけではなくて。

 

でも、例えば恋愛で悩んでいるとき、同じように恋愛で悩んでいる人と一緒にいたくなるもの。

これは、仕方ないよね。

男は結構傷つきやすいから。笑

そういうとき、恋愛で悩んでいない主人公が出てくる映画より、自分と同じように恋愛で悩んでいる男が主人公の映画を観たくなる。

それも全然いい。

全く悪いことじゃないし、悪いことどころか、そういう作品には大事な役割がある。

人は基本的に、自分を否定したくないし責めたくない。

基本的に、良くなりたいと思っている。

そして、実は、

 

自分と同じ苦しみを抱える人を見て共感するということは、自己否定や責めが和らげる効果がある。

 

ああ、自分だけじゃなかったんだ

自分以外の人も同じ苦しみを感じるんだ

 

と思えることで、自分のことを受け入れることができるようになる。

その受け入れることができた状態は、自己否定や責めよりも「良い状態」になっている。

少し状態が上がっているんだ。

その上がっている状態、少しでも「良い状態」を求めて、人は共感できるものを探しているんだよね。

だから、悪いことじゃない。

今しているのは、次の段階の話。

 

インプットがイメージを作るわけで、

あまりにも長い間共感系の作品に触れていると、「恋愛で悩む男インプット」が大量に増えて、自己イメージは固定化されていくってことがありえるんだ。

その自己イメージでガチガチになっちゃうわけだね。

そういう性質を人間は持ってる。

だから、恋愛で悩む男が増えれば増えるほど、そういう男が共感するような映画や漫画が人気になり、

より一層恋愛で悩む男は増えていくという循環が生まれる。

 

でも、朗報がある。

そういう人も、現実を変えていくことができる。

どうするかっていうと、

インプットを変えるんだ。

どんどんインプットを変えていくことで、徐々にイメージにも影響を与えるし、

今までできなかったようなイメージがだんだんとできていくんだね。

そうすると、「あれ、案外無愛想だな」とか「不自然な優しさとかないな」など、色々と感じることがでてきて、

「好かれなくても構わないと思っているんだな」という本質に気づくこともできるようになってくる。

 

要は、インプットがマジで重要という話。

 

ちなみに、春樹は「フィジカルの重要性」も強烈に語っていて、そこも深く共感したポイントだった。

 

 

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