ボルダリングをやっているときに面白かったのは、思いの強さと向き合うことになると同時に戦略が大事だということだった。
戦略なしに登り始めても上手くいかず、事前にどういうイメージで登っていくのかを考える。
その時間が非常に重要で、これは人生においても一緒なんじゃないかと思う。
ただおそらく「戦略」と聞くと、気分が下がる人が多いんじゃないかな。笑
戦略というのは超現実的なもので、現実的な話が苦手な人は戦略という言葉を嫌う傾向にある。
もちろん思いだけで上手くいくならそれが一番良いけれど、当然、現実を生きていると色んなことが起こる。
人との関わりの中でもそうだし、仕事においてもそう。
現実的に生きていればいるほど、判断が必要な場面にたくさん出くわす。
そのとき現実的にどうするか?を考えていけるかどうかは重要で、
実際、フワフワしているのに上手くいっている人は、水面下ではフワフワしていない。
もしくは、現実的な視点を持ったサポート役が潜んでいるもの。
ある意味、そういったサポート役が必要だという判断をしているわけで、その判断力は見事だと言える。
自分を知った上で、自分には足りない部分は他者に頼る力。
逆に、現実に寄り過ぎてしまう人の側には抽象的な視点を持った人がいたり。
人はどうしても自分のエネルギーの方に寄ってしまうもので、あまりにも寄りすぎることで現実が上手くいかなくなることが多い。
抽象的な領域が好きな人の側には必ず現実的な人がいるもので、その人を高く評価できるかどうかが、人生が上手くいくかどうかの最大の鍵だと言っても言いすぎじゃない。
現実的な人を「分かってない」と言って低く評価し遠ざけがちだが、実はその人こそが最も自分に必要な人だったりするもので、
例えば、フワフワした発信をしている人のビジネスモデルが完璧に出来上がっているということがあるけど、要はそういうこと。
自分以外の誰かに任せているのだと思うのだけど、
「任せる」「自分にはないエネルギーを取り入れた」からこそ上手くいっているわけで、そこから目を逸らすと物事の本質を見誤る。
フワフワしているだけで上手くいったというよりも、フワフワしている自分を許可し受け入れる在り方が他人を認め受け入れる在り方につながり、
「他人の力が自分の人生に入って来れるスペースを自分自身が空けた」ことによって、上手くいったんだよね。
その人の在り方が未熟な状態では、現実的な人はその人の人生に関与できない。
近くにいたとしても、関与はできない。
その人が自分を守るために、自己正当化するために、現実的な人を心の中で低く評価するからだ。
心の中で低く評価しているものが自分の人生の中で力を発揮することはない。
逆に、状態や在り方が磨かれていけば、他者を高く評価できることによってその力が自分の人生に入り込んでくるようになる。
要は、状態が高まり在り方が磨かれたから上手くいった、ということ。
自分自身や自分の状況を客観的に判断する力、薄々「自分には足りないなあ」と感じているものを取り入れる力、
それが人生を楽しむ力だとも言える。
上手くいっている人はそのあたりのバランス感覚に優れていて、そのバランス感覚は自分自身を客観的に見る力から生まれている。
イケジムでは「他人を高く評価する」ことについて話すことも多いけど、なぜそれが大事かというと、
自分にはない他人の力を認めることによって自分自身に足りない部分を補ってもらおうと思えるからでもある。
他人の力を認めることができなければ、同じところでつまづくことを繰り返すことになってしまうかもしれない。
そうならないためにも、人生を本当に楽しむためにも、状態を高める、在り方を磨くっていうことが重要なんだよね。
今回はこのへんで。
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