あれは、受験時代。
勉強している中で、本当に大切なことに気づいた。
それは、
「あ、おれ、バカなんだ」
ということ。
笑。
そのことに気づいて受け入れられた瞬間があったんだけど、なぜかそこから一気に成績はうなぎのぼりに。
それまで京大に全く届かない成績だったのが、どんどん現実に合格できるレベルまで成績は上がっていった。
それまでは、もうとにかく「頭がいい自分でいたい」「賢い自分でいたい」気持ちが強くて、とにかく弱い自分を受け入れられなかった。
でも、そうすると、できない問題が嫌いになるんだよね。
自分を脅かす存在だから。笑
まじムカつく奴!ってなる。
ムカつくし嫌いだから、向き合えなくもなる。
向き合いたくもねえや!ってね。
逆に、「あ、おれ、バカ」と受け入れちゃうと、できない問題が恋しくなる。
できない問題があっても、
「うん、ま、そーだよね」
と受け入れられる。
そうなると、なんかチャレンジを好きになれるというか、
できない問題があった方が楽しいじゃん!と思うようになっていった。笑
自分でも驚く変化で、現代文とかも特に「もっと難しいのこいやあ!ばっちこいやあ!」って本当に思ってた。
その過程で、どんどんできる問題が増えていって、成績はうなぎのぼり。
素直に、他人の勉強法も参考にできるようになった。
他人の勉強法を見て、
「この人、すげえのう。ガチやのう」
と素直に思えた。
自分別にうまくいっていないのに、ある意味そのせいもあってプライドだけが高いときって、
まじ素直になれない。
これは経験談。笑
自分別にうまくいっていないのにプライドだけ高い状態
は、人生がうまくいかなくなる鉄板コースだと思う。
「うまくいきたい!」と思ってプライド高い状態でいるわけだけど、
そのプライドを捨てたときから上手くいき始めるというのが、人生の皮肉なところ。
話を戻して、
ある意味、成績が上がらないときって、
成績の良い自分しか受け入れられない
問題が解ける自分しか受け入れられない
状態だった。
そうすると、勉強嫌いになる。笑
だって、いちいち「これを自分は解けるのか?」と深刻になるから。
でも、できない自分を受け入れられちゃっていたら、
「よおし、いっちょチャレンジしてみるか!ダメでもともとう!」
という感じになります。
そうすると、チャレンジしているので「今の自分」がよくわかる。
何が足りていて、何が足りないのかよくわかる。
何度も何度も試行錯誤することができる。
多分、うまくいかないときって「自分の現状がよくわかっていない」「何が足りないのかよくわかっていない」という、
暗中模索状態なんだ。
いや、暗中状態か。
模索ができないわけだから。
あんちゅー状態。
自分のことがよくわからない。
あんちゅー。
そういうときは、とにかく模索してみること。
イメージで言うなら、
障害物だらけの真っ暗な部屋を歩いていく感じ。
真っ暗なわけだから、とりあえず歩いてみるしかない。
歩いたら「いて!」って感じで何かにぶつかる。
ぶつかると、「ここにはタンスがあるのね。はいはい」とわかる。
もうちょっと歩くと椅子があったり、ともかく暗闇だけど歩いていたら自分がどこにいて、どの方向に向かえばいいのかよく分かる。
やってみると、分かる。
自分が今どこにいて、何が足りなくて、どこに向かっていけばいいのか。
ただ、そうやって試行錯誤していくためには、
失敗しても大丈夫(ぶつかっても大丈夫)
と思えていること。
失敗とか、初心者な自分とか、できない自分とか、そういうのを全部「自分」として受け入れていく、全部を愛していく本物の強さが必要なんだ。
強さとは、弱さを受け入れていること
という言葉をどっかで聞いたか読んだかしたけど、そういうこと。
強くなりたい!強い自分でいたい!
と思うのなら、弱さを受け入れればいい。
それが本当に強いってことだから。
自分をよく知りつつ、現実も見つつ、自分の望むライフスタイルとか人生を作り上げていくこと。
そのためには、弱さを受け入れていることが重要なんすよね。
より深い内容は、メルマガにて書いてます。
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