昨日、facebookを開いたらこんなメッセージが届いていました。
「池田潤様
こんばんは。2013年度に受験コーチングプログラムでお世話になった者です。
突然のメッセージをお許し下さい。
当初僕は医学部を志望しておりましたが、途中で進路を変更し建築の道に進むことに決めて、今年は早くも4年生となりました。
そして、来年度からは大学院への進学が推薦入学によって決まり、そこで優秀学生として授業料全額免除を獲得することができました。
各学科の推薦入学をする学生のうち、3年生までの総合成績一位の人のみ対象だそうです。
これほど打ち込める建築という道に進路を変更する決断ができたのは、やはり受験コーチングプログラムの効果が大きかったなと思います。
改めて感謝申し上げたいと思い、今回メッセージをさせて頂きました。
今後も潤さんのさらなるご活躍を期待しております。」
普通はそうする道か、心がワクワクする道か
今となっては受験勉強には全く関わっていないけど、自分のスタートは勉強法を教えるところから。勉強法のブログを毎日3記事書き、受験指導を始めて、勉強法の本を出版。そこから人生が大きく変わっていきました。
彼のことは今でも覚えていますが、当時やっていた受験コーチングプログラムに参加してくれていた子。
彼は当時、医学部を目指して勉強をしていたのだけど、そこに同時に葛藤も抱えていて、最終的には「建築」の道を選択。
結果、総合成績1位。優秀学生。授業料全額免除。
完全に、一流建築士への道を歩んでいる。
そこまで相当な勉強量をこなしたと思うのだけど、おそらく自分がワクワクする勉強だったから楽しかったんじゃないかと思います。もちろん大変なこともあったと思うけど。
日本人が自分の進路を選ぶとき、必ず直面するのが「普通はそうする道」か「自分のワクワクに従う道」か。
この選択なんですよね。
で、大体、「普通はそうする道」を選ぶ。
なぜなら、そちらの方が他人にブーブー言われないし、安全な気がするし、みんなそうだし、変な空気にならないし、親も納得だから。
「自分のワクワク」に従う道は、基本的に「リスクっぽい」。
自分の場合も、京大法学部にいた頃というのはとにかく周りは弁護士やら検察官やら裁判官。もしくは一流企業。
そういう道を選択する人しかいないわけで、それ以外の道というのは「は?」という感じ。
実際、今の自分のような道を選んでいる人って京大の中でも1%いるかいないかだと思います。まあ中退する人がそもそもそんなにいないだろうし。完全に少数派の中の少数派。
もちろんそれが良い悪いということよりも、大事なことは自分が自分の好きな道を選べているかどうかで、もし選べたなら毎日やる気満々でやりたいことに打ち込むことができる。
行きたい道に進めた時点で、勝負あり。
私が書いた処女作は『勉強の結果は「机に向かう前」に決まる』なわけですが、メールをくれた彼は見事に実践してくれたんじゃないか、と思います。
勉強の結果は、机に向かう前に決まっている。
自分の心がワクワクする「建築」の道を選んだ時点で、勝負あり。ということ。
結果は決まったも同然。
「でも、他の建築学部の人だってそれは同じなんじゃないですか?」
と思うかもしれないけれど、それはちょっと違う。
多分、その人たちにとっての建築学部は、メールをくれた彼にとっての医学部と同じなんですよ。
池田潤にとっての法学部。
建築家ってなんだか良さそうとか、親に勧められたとか、そういう動機で来ている。
(もちろんそうじゃない人もいるだろうけれど)
だから、勉強に関しても大して打ち込めないし、やらされている感があるし、やりたい!という気持ちではできないことが多いはず。
ただ、メールをくれた彼の場合は、医学部からの転向。
「自分のワクワク」を確認する作業が間に入っていて、「ああ、自分はこっちなんだ」と本当に感じながら転向したはず。
リスクを冒して、過去の選択に縛られず、本当に自分の気持ちに正直になる選択をしている。
ここに大きな差があって、人間が「これがやりたい!」と思って打ち込んだときのエネルギーというのはすごい。
そのエネルギーさえあれば、元々の小さな能力差なんて軽々超えてしまいます。
それが、総合成績1位。授業料全額免除。という「結果」につながったのではないかな、と。もちろん彼の日々の勉強する姿勢がもたらしたことなのですが、メンタルトレーナー視点で見るとそういう風にも見えるんですね。
大事なことは、自分が本当にワクワクすること、心が躍動する自分なりの絵、ビジョン。それさえあれば、人はどんどん行動することもできるし、毎日楽しく、そして結果もついてくるんですよね。
より深い内容は、メルマガにて書いてます。
本も出版しています。
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