読者の方から以前にこんな相談をもらいました。
「私は恋愛関係のことで悩んでいます。
私は現在大学生で去年の7月ごろから片思い中の子がいます。彼女とはクラスとサークルが一緒なこともあって友達としては仲が良いです。
たまに彼女のSNSを見て男友達と遊んでいるのをみると、嫉妬してしまいます。私自身は女友達のほうが男友達より多く、仲良くしています。
こういう状況を客観的に見ると、私の嫉妬心は自己中心的なものだと分かりますし、気にしないようにしてるのですが、知らず知らずのうちに気分が落ち込んでしまいます。
このような状況が辛いです」
今回の記事では、この読者の方の質問に回答していく形で、
恋愛における嫉妬心の解決法について詳しく書いていきます。
【この記事を書いている人→池田潤 コーチ・メンタルトレーナー。２０代で６万５千部のベストセラー含む５冊の本を出版（自分の武器を見つける技術、無愛想のススメなど）。９００名以上が参加した心を鍛え整えるジム「イケジム」を運営。コーチ・トレーナーとして心の状態&パフォーマンスを最大化するサービスを提供。京大法学部合格後、ブログを書き始め今に至る。趣味は、筋トレやボドゲ、読書。毎朝起きてカフェに行くのが日課】
嫉妬を感じるメカニズム
まず、根本的に嫉妬を感じるためには、２つの条件があります。
この２つの条件を満たしたときに、僕らは嫉妬という感情を感じます。
２つの条件とは、
・そのことに願望がある
・それが「ない（欠乏）」と感じている
というこの２つです。
具体的に言えば、今回の恋愛の場面で考えると、
嫉妬をするとき、まず相手に恋愛感情がありますよね。つまり願望がある。
さらに、その好きな相手が誰かと話している、誰かと楽しそうにしている場面を見る。
自分は話して「ない」のに、と感じます。
潜在的には、もしかしたら相手が自分以外の人を好きになって「いなくなってしまう」という不安も感じているかもしれません。
こういう風に、【願望がある】対象に対して【ない（欠乏）】と感じている。
これが嫉妬を感じているときの心の状態です。
よく嫉妬を感じたときに「私はあの人を好きじゃない！」と無理に言い聞かせようとする場面が漫画やアニメなどでもあるかなと思います。
あれは、願望をないことにしようとしているわけですね。
嫉妬を感じるには２つの条件を満たす必要がありますから、どちらか１つでも満たさなければ感じることはありません。
なので、「願望がある」という条件を満たさないようにするために「好きじゃない！（願望はない）」と言い聞かせるわけです。
ただ、願望はあるわけなので、その方法はなかなかうまくいきません。
あるものはあるのです。
なので、メンタルのアプローチとして大事なのは、
ない意識を整えること
になります。
世の中に色々と方法は存在すると思うのですが、
根本的には、【ない意識】を整えいくことが大事で、それこそが本質的な解決につながります。
その他の方法は枝葉的なテクニックであるものが多く、
本質は【ない意識からある意識への転換】です。
嫉妬しやすいとは、【ない意識】が活性化しやすいということ。
何か外側の出来事に接したときに、「ない」「なくなる」という反応が心の中で生まれやすく、結果、嫉妬という感情を感じやすくなっています。
では、ない意識はなぜ活性化しやすいのでしょうか？
一つには、【自分に対する自信】が関わっています。
自信が低ければ低いほど、ない意識は活性化しやすくなります。
恋愛が一番分かりやすいのですが、自信がないと、「相手が離れてしまうのではないか」と潜在的に感じやすくなります。
「自分なんて」という思いが強ければ強いほど、自分には価値がないのだから相手は離れてしまう可能性が高い、と感じてしまうんですね。
すると何が起こるかというと、相手のちょっとした行動で不安になってしまいます。
連絡が遅いとか、他の異性と話しているとか。そういったことで不安を感じます。
それは、相手の問題ではなく、嫉妬を感じている本人が自分に自信がないことで、「ない意識にアクセスしやすい」ということなのです。
大事なのは、ない意識へのアクセスを薄めること。
自分に自信を持ち、ある意識にアクセスできるようになっていくことです。
自信があるとは、自分に「ある」ものにも意識を向けられる、ということ。
これもあるし、あれもある。ここが良いし、ここも素晴らしい。これもできるし、あれもできる。
そういう「ある意識にアクセスできる」ということです。
あると思えれば思えるほど自信は高く、結果、ない意識にアクセスしにくくなるので、嫉妬も感じにくくなります。
ここからは、具体的な場面をもとに、どうすれば嫉妬しなくなっていくのか考えてみたいと思います。
今回の場合、
「SNSを見て男友達と遊んでいるのをみると、嫉妬してしまいます」
とあります。
つまり、
・自分が好きな相手が（願望がある）
・他の人と遊んでいる（自分は遊んで「ない」のに）
というところから嫉妬を感じています。
ただ、相手をコントロールすることはできません。
相手が誰と遊ぶか、誰と一緒にいるか、それをインスタに挙げるかどうかは相手が自由に決めること。
なので、今感じている嫉妬心も自己中心的なものであることは分かる。でも、つらいものはつらいですよね。
このとき、心の中で何が起こっているかというと、先ほど書いた「ない意識の活性化」です。
今回の場合はおそらく、
「自分ではない人と付き合ってしまうのではないか」
「自分以外の人を好きになってしまうのではないか」
という、彼女と恋人関係になれる可能性が「なくなってしまうのでは」という意味での【ない意識】も活性化していると思います。
こういったケースで大事になるのは、
・自分に対する自信と肯定感を高めること
・自分のやりたいことに没頭する、自分を高めることに夢中になる
という２つです。
好きな人が自分以外の人と遊んでいるとき、誰でも嫉妬を感じるでしょう。
ただ、そこには「大小」があって、自分に自信があり、肯定感が高ければ高いほど、ネガティブ感情は薄くなります。
嫌なものは嫌だけど、そこまで気にすることではない、というところまで状態を安定させられるのです。
なぜかと言えば、自分の良さも分かっているし、自分の魅力も知っているので「大丈夫だ」と感じることができるからです。
自分には魅力がない、自分には価値がない、自分はダメだと思っていればいるほど、不安は大きくなります。
より魅力のある人の方に行ってしまうのでは、と無意識の感じるからです。
結果、【ない意識】が活性化しやすくなる。
ない意識が活性化すればするほど、ネガティブ感情は大きくなります。
自分に対する自信や肯定感が高けば、【ない意識】はあまり活性化しません。
嫌なものは嫌だけど、耐えられる範囲で、特に状態が下がりすぎることもないのです。
なので、次にその子にあったときも、余裕のある態度で、ごく普通でいられます。
しかし、嫉妬が強すぎると、状態が低下し、その子に対してなぜか拗ねた態度を取ったり、好きじゃないし、みたいな態度を取ってしまうことがあります。
でもそれは、彼女からすれば「謎」なのです。
何もしていないのに、特に話したわけでもないのに、急に態度がよそよそしいわけですから。
すると、彼女も話しにくくなり、微妙に関係性が遠くなります。
その積み重ねで関係性構築に時間がかかり、その間に相手の恋愛が進展してしまう、ということも起こり得ます。
つまり、自信や肯定感が低いと、恋愛ではマイナスになることが多いということ。
嫉妬心も強くなります。
なので、自信や肯定感を高めるというのは非常に重要であり、根本的な解決策になってくるんですね。
より具体的に「自信を高める」「自己肯定感を高める」具体的な方法についてメルマガでも書いています。無料なので、よければ読んでみてくださいね。いつでも解除できます。
嫉妬心を消しながら恋愛成就を実現する方法
次に大事なのが、
・自分のやりたいことに没頭する
・自分を高めることに熱中する
ことです。
今回、好きな子のSNSを見たことで嫉妬を感じたわけですが、
極端なことを言えば、自分のやりたいことに没頭していて相手のSNSを見る暇すらなかったら、その嫉妬は感じていなかったことになります。
もちろん、極端な話ではあります。
極端な話ではあるのですが、「相手のことを考える時間が長すぎるから嫉妬心で苦しむ」ということは一つの事実なのです。
逆に言えば、何かに打ち込んだり、恋愛以外のことを考える時間を取ったり、自分を高めることに夢中になれば、
それだけで嫉妬心を消すことができるということでもあります。
やることがなくて時間を持て余すと、嫉妬を感じやすくなりますし、自分の意識を集中させる先がないと、どうしても考えすぎてしまいます。
考えすぎると状態が低下し、先ほど書いたような「よそよそしい」態度になり、普通でいられなくなります。
すると、うまく話せず、良い関係性が築けなくなる。つまり、恋愛成就の可能性を減らしてしまうのですね。
なので、今回の恋愛を成就させるためにも、「意識を向ける先」を用意してあげると良いです。
つまり、その子のことばかり考えないようにする。考えすぎて状態を下げないようにする。
そのために、夢中になったり、没頭できるものを用意する。
それが「自分を高めるもの」「自分の魅力を上げるもの」であれば、より良いです。
例えば、筋トレをして見た目をカッコよくしても良いですし、読書をして知的に成長しても良いです。
肉体面の向上、知的向上は自分の価値を高めますし、仕事や勉強で成果を出せる自分になっていけるため、社会的な価値も上がります。
そういった「自分の価値を高めることに没頭する」時間を取ること。
それができると、嫉妬心も和らぎますし、自分の魅力を高めるので恋愛成就の可能性も上がります。
・嫉妬している暇があったら筋トレする
・嫉妬している暇があったら読書する
これらはかなり体育会系の匂いはするのですが（笑）、メンタル的には非常に有効な方法ということになります。
女性の場合も、筋トレやヨガなどのフィジカル系、知的な力を高める勉強、美容やメイクなどの勉強と実践をする、などは有効な方法です。
とにかく「考える時間を減らすこと」。
それだけでも嫉妬心を和らげることができます。
それと同時に、自信や自己肯定感を向上させていくと、嫉妬心を感じにくくなり、より余裕のある魅力的なあなたになっていくことができるはずです。
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