今日は、職場の人間関係で自己肯定感や心の状態を下げない方法について書いていきます。
コーチングやメンタルトレーニングを実施する中で、職場の人間関係の話題はよく出てきます。
多いのは、ネガティブなコミュニケーションや雰囲気にどうしても影響を受けてしまうというもの。
特に上司との関係で悩んでいる方が多いです。
そういったとき、どうやって心の状態を整え高めていけばいいのか。その方法について書いていきます。
【記事を書いている人→ 池田潤 コーチ・メンタルトレーナー。20代で6万5千部のベストセラー含む5冊の本を出版(自分の武器を見つける技術、無愛想のススメなど)。900名以上が参加した心を鍛え整えるジム「イケジム」を運営。コーチ・トレーナーとして心の状態&パフォーマンスを最大化するサービスを提供。京大法学部合格後、ブログを書き始め、今に至る。趣味は、筋トレやボドゲ、読書。毎朝起きてカフェに行くのが日課】
職場に不機嫌な人がいるときの対処法
職場の人間関係の課題でよく出てくるのが、「職場に不機嫌な人がいる」というものです。
不機嫌な人がいて、その人のネガティブエネルギーが伝播してきて疲れてしまう。
不機嫌な人が近くにいると、それだけで気分が萎えてしまったりしますよね。
特にそれが直属の上司だったりすると、かなりしんどいと思います。
そういうとき、まず大事なのは「相手の機嫌の責任を持たなくていい」と理解することです。
というのも、不機嫌な人がいるとき、「自分が悪いのでは」と考えることで余計に疲れやすくなるからです。
例えば、僕なんかもそういう傾向があったのですが、
周りに気に入られないといけないという思いが強く、結果、周りが不機嫌だと「自分が何とかしないといけない」と感じていたんですよね。
「自分が何とかしないといけない」は裏返せば、
「自分が何かできていないから相手は機嫌が悪いのだ」
「自分に何かが欠けている」
という発想になります。
その発想で職場にいると、それだけでも疲れてしまいます。
なので、その発想を手放す。相手の機嫌の責任を取る必要はないのです。
機嫌というのは本来、各人が自分で取るものであり、他者に取ってもらうものではありません。
周りの人の機嫌を取る義務はないのです。
僕のように「相手の機嫌を取らなきゃ」という発想にどうしてもなってしまう場合は、
上記のことを職場に意識するトレーニングをしてみてほしいと思います。
それだけで、相手が機嫌が悪くても自分を責めることがないので、楽になり、ストレスが減ります。
義務ではないのだ、自分が悪いわけではないのだ、ということが理解できると、
逆に、何かやってあげようかという気持ちになりやすくもなります。
温かい言葉をかけたり、良いところを伝えたり、手伝ってあげたり。
義務ではない感覚だからこそ、楽にそういったポジティブな行動も起こせるんですね。
フォーカスを向ける先を持つ
次に大事になるのが、フォーカスを向ける先を持つことです。
例えば、目の前にやるべきことが山積みになっているとします。
すると、周りの人が機嫌が良かろうが悪かろうが、その目の前のことをやりますよね。
それどころではないというか、他者の機嫌にフォーカスを向ける余裕はないと思います。
そうやって目の前ことに集中しているとき、他者の機嫌を考えている余裕はない。
他者にフォーカスしている時間がない。
すると、頭の中から他者が消えるので、他者のことで悩まなくなります。
不機嫌な人、ネガティブな人がいる時、僕らはどうしてもその人のことを考えてしまい、
考えれば考えるほど、ネガティブな気分になります。
なので、その人のことを考える時間を減らしたい。
フォーカスを全く別のものに向けたいのです。
そのために、フォーカスを向ける先を用意してあげます。
仕事上の小さな目標でもいいですし、顧客へのサービスに集中してもいいですし、自己成長を楽しんでもいいです。
とにかく、ネガティブな存在ではないところに意識のフォーカスを向けるようにする。
僕らの脳には「ネガティビティバイアス」というものがあって、
ネガティブに反応しやすいようにできています。
なので、会社内でもどうしてもネガティブな存在に意識が向いて、状態を下げてしまいやすいんですね。
そこに気づいて、意図的にフォーカスを整えていく。
そのためにフォーカスを向ける先を用意してあげましょう。
先ほども書きましたが、
・顧客に最高のサービスを提供すること
・自分のスキルアップ
・今までできなかったことをできるようにする
・目の前にある仕事
など、不機嫌な他者以外のフォーカスする先を自分に用意してあげてください。
自分にとってテンションが上がったり、意義ややりがいを感じられるものが良いです。
そうすると、あの人のことが今までよりも気にならなくなってきて、状態も整いやすくなります。
ポジティブコミュニケーションの時間を取る
ポジティブなコミュニケーションの機会を持つことも非常に有効になります。
会社内での人間関係で悩むとき、多くの場合、ネガティブなコミュニケーションが起こっています。
人はポジティブで前向き、温かいコミュニケーションを取れるとオキシトシンやセロトニンという幸福ホルモンが出て状態が上がります。
逆に、ネガティブコミュニケーションだとストレスが溜まり、状態が低下。
それがあまり長期化したり慢性化すると、ネガティブ感情を感じやすくなりますし、疲れが取れずパフォーマンスは低下してしまいます。
しかし、本来、会社や仕事というのは人生の全てではありません。
かなり大きな割合を占めるものであることは事実ですが、全てではない。
ただ、仕事以外の人間関係、コミュニティ、コミュニケーションがないと、
「それが全てである」と感じやすくなるんですね。
それが全てであると感じると、非常にしんどいですし、疲れます。
疲れを回復する時間もなく、疲れやストレスが蓄積されてしまうのです。
疲れやストレスの慢性化を防ぐために、会社以外でのコミュニケーションを取る機会をぜひ作りましょう。
趣味のコミュニティでもいいですし、家族、友人との会話でも良いです。
そういった、仕事とは別のコミュニケーションの相手や場、機会を持っていると、
職場においても「別にここが全てではない」と感じられるので気が楽になるんですよね。
僕は【イケジム】という心の状態を整え鍛えパフォーマンスを高めることに特化したジムを運営しています。
そこで毎月実施しているのがオンラインでのコミュニケーション。
自宅からオンラインで受けていただいて、そこで様々なポジティブな会話をみんなで行います。
すると、トレーニング後にはポジティブな感情で満たされるようになっています。
そんな感じで、どんな形でもいいので、ポジティブなコミュニケーションをする時間を過ごすこと。
それだけで心は楽になっていくはずです。
没頭する時間を持つ
職場に不機嫌な人、ネガティブな人がいる時に大事なのが、休日などの回復の時間です。
回復の時間を取ることで心身が楽になり、職場でも楽に過ごせるようになります。
良くないのは、休日も仕事のことやあの人のことを考えてしまうこと。
考え続けるとストレスや疲労が抜けず、疲れが慢性化しやすくなってしまいます。
大事なのは、考え事をしない時間を過ごすこと。
つまり、目の前のことに没頭できる時間を作ることです。
読書、会話、文章を書く、歌う、掃除、料理、物作り、スポーツ、筋トレ、ボードゲーム…
何でも良いので、好きなことに没頭する時間をぜひ作りましょう。
ポイントは、
・考え事をせず没頭できる
・ポジティブな感情を感じられる
ものであること。
簡単に言えば、自分の好きなことに打ち込む、ということですね。
例えば僕の場合で言えば、ボードゲームやコミュニケーションゲームが趣味です。
イケジムでも毎回コミュニケーションゲームを実施して非常に盛り上がります。
とにかくめちゃくちゃ楽しくて、毎回大爆笑しますし、人生における最も大きな喜びであると言っても良いくらい、楽しいです。
ボードゲーム、コミュニケーションゲームは、没頭することができますし、ポジティブな感情も感じられます。
結果、すごく良い「回復」の時間になり、ストレスを発散できるのです。
ボードゲーム、コミュニケーションゲームでみんなで遊ぶことは個人的に非常にオススメなのですが、
もちろん他のものでもよく、「好きなこと」「楽しいこと」であれば何でもOKです。
大事なのは、自分が好きなこと。自分が楽しめること。
とにかく楽しい時間を過ごし、幸せな時間の表面積をどんどん増やしていきましょう。
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