さて今日は「自然体でいられないとき、どうすればいいか?」について書いていきます。
何を隠そう僕自身も以前は、相当自然体でいるのが苦手な男でした。
いつも無理をしている感じ、相手に必死に合わせる感覚、愛想笑いをどうしてもしてしまって、心を開けない。
結果、相手との距離が縮まらず、なんだかな…。
そういうことばかりで、人と話した後はよく疲れていました。
そんな自分を変えようとトレーニングを始めて、
今では自然体でいられないという悩みは綺麗さっぱりなくなって、非常に快適で、とにかく『楽』な日々を送っています。
自然体でいられると本当に楽で、疲れないんですよね。
この記事では、具体的にどうすれば自然体でいられるようになるのかについて書いていきます。
今回の内容のラジオ版はこちらから。
【記事を書いている人→ 池田潤 コーチ・メンタルトレーナー。20代で6万5千部のベストセラー含む5冊の本を出版(自分の武器を見つける技術、無愛想のススメなど)。約1000名が参加した心を鍛え整えるジム「イケジム」を運営。コーチ・トレーナーとして心の状態&パフォーマンスを最大化するサービスを提供。京大法学部合格後、ブログを書き始め今に至る。趣味は、筋トレやボドゲ、読書。毎朝起きて散歩し、その後カフェに行くのが日課】
自然体でいられない根本的な理由
自然体でいられない根本的な理由は何かというと、
嫌われることを恐れているから
です。
例えば、無人島で一人でいるときに自然体でいられないことってないですよね。
まじ自然体だと思います。
自然体でいられないのは「人といるとき」で、ではなぜ人といると自然体でいられないかというと、どう思われるかが気になるからです。
人間であれば誰もが、どう思われるかを気にして生きています。
しかし、問題はその『度合い』です。
どう思われるかを気にする度合いが高ければ高いほど、自然体でいることは難しくなります。
世の中にいる自然体な人のことをイメージしてみてください。
その人たちは「どう思われるか」について、そこまで深く考えていない印象はないでしょうか?
どう思われるかを恐れていない雰囲気を持っていると思います。
例えば、有名人で言うと、ホリエモンさんなんかはどこでもあのままというか、どんな場でも一貫して同じ態度、同じ雰囲気だと思います。
つまり、自然体です。
それがなぜできるかと言えば、どう思われるか?に対しての恐れがないからです。
どう思われるか?への恐れ、他者評価への恐れを取り除いていくこと。
それができれば、自然体を手に入れることができます。
自然体でいられる【心の状態】を手に入れる
ただ、例えばこの「嫌われることを恐れない」ということについては、よく見かけるメッセージだと思います。
嫌われる勇気という本も有名ですし、嫌われてもいいんだ、嫌われることを恐れないでいよう、というのはよくあるメッセージです。
しかし、いざそれを実践しようと思ったら。かなりハードルが高いと思います。
知識としては「嫌われてもいいらしい」ということがわかっていたとしても、実際に嫌われるのは「やっぱり嫌だ」と思う。
「知識としてはわかるけど、実際、やっぱ嫌だよね」
という感覚。
これが、心ではそう感じられていない状態です。
メンタル分野において、知識は知識だけでは力を持ちません。
大事なのはそう『感じられていること』。
感覚レベルでそう思えるようになっていく必要があります。
それを可能にするのが【トレーニング】です。
少しずつ練習していくことによって脳神経回路を発達させ、本当そう思えている、現場で実践ができる状態までトレーニングすること。
知識は知っている。聞いたことがある。
それはあくまでも「スタート地点」です。
そこから始まるのであって、そこで終わりではありません。
ただ、メンタル分野において僕らは、
知識を知ることがゴールであると勘違いしてしまっているのです。
まずは、その勘違いを修正していく必要があります。
知識は、知れば即座に実践できるものではありません。
「嫌われてもいい」と学んだからいって、「嫌われてもいい」と思えるわけではない。
学んだとしても、そう【思える】わけでない。
ここを押さえておくことが大事で、学びはスタート地点であり、ゴールではなく、
そこからトレーニングが始まっていくのだという風に捉えてほしいと思います。
自然体になれる5つのステップ
では、具体的にどうすればそう【思える】ようになるのでしょうか?
5つのステップがあります。
①自分で自分を満たせるようになる
②自分で自分を評価できるようになる
③価値ごとにしないことができるようになる
④嫌われることを恐れないイメージを持てる
⑤少しずつ現場で新しい意識を実践する
それぞれ具体的に見ていきましょう。
自分で自分を満たし評価すること
まず、他者評価が関わる全ての課題に対して大事になるのが、
・自分で自分を満たすこと
・自分で自分を評価できること
というこの2点です。
言葉にして表してしまえばそうなるのですが、自然体でいられない状態から上記2つができるようになるためには、練習が必要です。
上記の知識を得ればOKではなく、日々の取り組みとして実際に自分を満たすことを実践していって、練習して、自分で自分を満たせるように徐々になっていく。
その継続的なトレーニングによって、だんだんとできるようになっていきます。
僕らは自分で自分を満たせれば満たせるほど、他者評価を手放すことができます。
なぜなら、他者評価を得なくてもそもそも幸せだと思えるからです。
さらに言えば、他者評価を失ってもどうせ幸せ、ということにもなります。
だからこそ、他者評価に執着しなくなるんですね。
・そもそも幸せだから他者評価が必要ではない
・他者評価が必要ではないから失うことを恐れない
この感覚が強くなればなるほど、他者評価を恐れる、嫌われることを恐れることはなくなっていきます。
すると、
無理をするのがめんどくさい
愛想笑いするのがめんどくさい
相手に無理に合わせるのがめんどくさい
と思えるようになります。
めんどくさいという言葉が出てきてますが、これはすごくポジティブな変化です。
以前までは必死になって、どれだけ疲れても「やらなければ」と感じていたことに対して、
「別にやらなくてもいいか」と『思えるようになっている』んですね。
以前までの自分にはありえなかった感覚。
どれだけしんどくても「やらなければならない」と思っていたことに対して、やらなくても大丈夫、と思えるようになった。
メンタル的には非常に大きな一歩です。
そう思えるようになるためには、
・自分で自分を満たす
・自分で自分を評価する
という具体的な取り組みを継続的に行い、それらができる能力を鍛えていくことが大切です。
こちらの記事でより深く「自分を満たす」方法を解説しています。
自分の価値ごとにしないこと
さらに、自分の価値ごとにしないことも重要です。
本来、他者の評価とは他者の『主観』です。
他者の主観はコントロールすることができず、普遍的な評価でもありません。
例えば、ここにすごくネガティブな人がいるとして、
その人はそもそも主観がネガティブなので、どんなことに対してもネガティブに評価してしまいます。
もしその人に自分がネガティブに評価されたとして、それは自分の問題か?というと、違います。
自分の価値とは一切関係ない、相手の主観の問題です。
この認識を強く、当たり前という感覚で持つことができているのが「価値ごとにしない」が実践できている状態。
この「価値ごとにしない」についても、現場で実践できるくらいトレーニングしていくことが大切になります。
自然体な自分のイメージを作る
次に、嫌われても大丈夫な自分、自然体な自分に対してのイメージを作ること。
これはすごく見落とされがちなポイントになるのですが、
色々学んだけれど他者評価に対する恐れを手放せない場合に多いのが、
他者評価を気にしていないバージョンの自分をイメージできていない
というものです。
抽象的な知識として「嫌われてもいい」「他者評価は関係ない」ということは知っていたとしても、
その感覚を日常の現場で持っている自分をイメージすることができていない状態。
これは次のポイントにもつながってくるのですが、
僕らはイメージできていないことを現場で実践することはできません。
実践できなければ、脳の神経回路が使われることはなく、成功体験を積むこともできないので、
いつまでも変化を起こすことができなくなります。
つまり、イメージができていないからこそ、知識が自分のものになっていかないのです。
嫌われてもいい、他者評価を気にしなくていいと思えている自分、自然体でいられている自分とは、一体、どんな自分なのか?
どんな表情をしていて、どんな態度で、どんな立ち振る舞いで、どんな感情を感じているのか?
そのイメージを具体的に、詳細に作っていきます。
ここのイメージ作りが甘いと、次のステップである【現場での小さな実践】ができなくなります。
その結果、「学んだのだけど良くなれていない」という状況が生まれてしまうんですね。
イメージを作るのにもコツがあるのですが、とにかく思っている以上に詳細に、具体的にするのがポイントです。
現場で成功する前に、イメージの中で成功しておく。
それができれば、次のステップに進めます。
現場で小さく自然体を実践すること
次のステップとは、
現場で小さく実践すること
です。
先ほど作った詳細なイメージを、少しずつ、できるところから実践していきます。
ここまでのステップを着実に行えてきたなら、現場での実践は非常に楽になります。
現場での実践があまりにも難しいと感じる場合は、前のステップがうまくできていないからです。
前のステップを着実に実践できていればいるほど、ここのステップは楽なります。
現場で実践していくことで、
・脳の神経回路を鍛えることができる
・成功体験を積んで自信を得られる
ようになります。
そうなれば、自然体でいる感覚は一気に強くなっていきます。
自然体でいることの楽さや、これでいいんだという感覚、自然体でいる喜びを実際に感じることができているので、
自然体でいることの抵抗感がなくなっていき、そこまでくれば、自然体でいない方が不自然になっていき、ナチュラルにできるようになっていきます。
僕自身もそういうステップを踏むことで、今とはなっては非常に楽に過ごせるようになったので、ぜひ試してみていただければと思います。
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