さて今回は、「些細なことで傷つく性格の直し方」というテーマで書いていきます。
何を隠そう、僕自身、些細なことで傷つく日本代表(自称)でした。
ホント、すぐに傷つくんですよね。
他者の言葉、行動、しなかったこと、態度、目線など。
目線レベルで傷ついていました。
目を合わせてくれると思ったら合わせてくれなかった、とかですね。
そういう傷つき方をして自分がどうやって改善したのか?
経験だけでなく、様々な心理やメンタルについての研究結果を踏まえながら解説していきます。
【記事を書いている人→ 池田潤 コーチ・メンタルトレーナー。20代で6万5千部のベストセラー含む5冊の本を出版(自分の武器を見つける技術、無愛想のススメなど)。900名以上が参加した心を鍛え整えるジム「イケジム」を運営。コーチ・トレーナーとして心の状態&パフォーマンスを最大化するサービスを提供。京大法学部合格後、ブログを書き始め、今に至る。趣味は、筋トレやボドゲ、読書。毎朝起きてカフェに行くのが日課】
【自己関連づけ】に気づく練習
まずメンタル的に起こっていることとしては、【自己関連づけ】です。
【自己関連づけ】とは、
本来であれば自分とは関係ないことを「関係ある」と考えしまう認知のこと。
昔の自分はこれがバリバリで、あらゆることを自分と関係あると思ってしまっていました。
特に、他者の言動です。
「他者がああいう言動をしているのは、自分のことが嫌いだからだ」
「自分が何かよくないことをしたに違いない」
「自分がダメだから、価値がないから、他者はああいう風にするんだ」
という感じで、とにかく他者の言動を自分の価値と関連づけて考えてしまっていました。
ただ、実際には、他者の言動と自分の価値を関連づけて考える必要はありません。
結論、そのように『関連づけない力』を鍛えることが解決策です。
イケジム では【自分の価値ごとにしない】という言い方をしますが、
自分の価値とは本来関係のないことを関係ないと思える力
これを鍛えることで、些細なことで傷つくことはなくなっていきます。
とはいえ。
「いやいや潤さん、それができたら話は早いですがね。それができないから困っているんです、わたしは!」
と思いますよね。
もちろんそうなんです。
理屈で理解できたからといって、いきなり実践できるわけでも、心がすぐに楽になるわけでもありません。
そこで大事になるのが、
少しずつ練習していく
という視点です。
メンタル面においてはこの視点が抜けることが非常に多くて、
「気づきを得れば変われる」
という誤解があるのですが、実際はそうではありません。
実際には筋トレのようなトレーニングが必要。
上腕二頭筋を鍛えるのと同じように、
自分の価値ごとにしない筋
を鍛える必要があります。
なので、自分の状態が下がった場面があったときに、
・自分の価値ごとにしていないか?
をチェックします。
まず、価値ごとにしてしまったときに、
「あ、今俺、価値ごとにしているから状態が下がっている」
と気づく。
そして次のステップとして、
・価値ごとにしなくていい
と捉えるようにします。
具体的には、
・価値ごとにしなくていいとすれば、どうするか?どう捉えるか?どう感じるか?
を考えていきます。
大事なのは【考える】ことです。
理性的に考えることで、だんだんと神経回路が鍛えられていきます。
後ほど詳しく解説しますが、理性ではなく感情的な部分では、ネガティブを感じているはずです。
ただ、その感情は、ネガティブな認知、自己関連づけの認知から生まれているもので、
認知を変えていけば、感情も変わっていきます。
なので、
「ああ、自己関連づけの認知によって、
本来自分の価値とは関係のない相手の言動で自分の価値が下がったと恐れて、
ネガティブな感情を感じてるな〜」
という風に自分の感情を観察していく。
そして、少しずつ、価値ごとにしないとすれば、
「相手の機嫌が悪かったのかな」
「相手の課題だよね」
「コントロールできないことだから、仕事に集中しよう」
「この人にもしも嫌われたとしても、自分の価値が下がるわけではない」
「他にも仲の良い人はたくさんいるし、これから出会いもある」
のように考えるだろうと想像します。
この想像をすることで、神経回路は鍛えられていきます。
その取り組みを継続的に行っていくことで、傷つきやすい性格は改善されていくんですね。
前頭葉が働く状態作りがカギ
ただ、この取り組みをする上で大事になるのが、
理性的に考えられるかどうか。
それはつまり【前頭葉を使えるかどうか】です。
いきなり前頭葉という小難しい脳の話をしてすみません。
前頭葉というのは『思考』を司る部分です。
一方、扁桃体という部位もあって、そこは『感情』を司ります。
扁桃体にはアラーム機能があり、警告を発する役割があります。
「あ、やばい!あの顔は私のことを嫌っている可能性80%!」
「あ!あの目線。絶対わたしのことを馬鹿にしてる!」
みたいな感じで、ネガティブに強く反応して、アラームを発するのです。
ネガティブな状態、過去に囚われる状態は、この扁桃体が騒ぎ過ぎていることに一つの原因があります。
扁桃体があまりも過敏になっていることが「些細なことで傷つく」状態なのです。
そして、この扁桃体を抑えたりコントロールしているのが【前頭葉】。
前頭葉がしっかりと機能しているから、
「これは自分の認知からくるものだな」
「考えすぎだ」
「自分がそう受け取ったからこの感情を感じているのだな」
と冷静に観察することができます。
前頭葉が機能していなければ、扁桃体を抑えることができず、
感情的になってしまいます。
例えば、朝よりも夜の方がネガティブになりやすかったり、感情的になりやすいことはないでしょうか?
なぜかというと、夜には脳が疲れているので、前頭葉の機能も低下しているからです。
前頭葉の機能が低下しているので、感情的になり、認知を整えることも難しく、ネガティブになる。
(なので、夜はあまり考え込まずにサッサと寝ることが状態の安定のためには鉄則)
このように、前頭葉の働きが低下すると、感情的になり、過去の認知に囚われやすくなります。
トレーニング効果が下がってしまって、
「やっぱりできない!どうしてもネガティブになっちゃう!無理に自分を変えない方がいい」
という結論になってしまうことも多いんですよね。
結果、過去から続く自分でい続けるわけなのですが、やっぱり苦しいので、どこかのタイミングで「変われないかな」と思うのだけど、
ただ、また同じような気持ちになって、取り組みをやめてしまう。
その繰り返しをするうちに、いつしか諦めてしまうんですね。
大事なのは、前頭葉がしっかりと働ける状態を作ること。
そのためには、
・食事
・運動
・睡眠
が大切です。
実は、それらを整えることが、
些細なことで傷つく性格を治す
ことにつながります。
食事運動睡眠がしっかりとすることで脳の機能がアップし、前頭葉が働くように。
結果、
「あ、これは自己関連づけによって生まれているネガティブ感情だな」
と気づくことができ、気づけるからこそ、整えることができるようになるからです。
・自分の価値ごとにしないトレーニング
・食事運動睡眠を整える
この2つを行っていくことで『些細なことで傷つく性格を治す』ことができるようになるので、ぜひ試してみてもらえればと思います。
・真の自己肯定感
・ハイエフィカシー
・コミュニケーション
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