さて今日は劣等感と優越感について書いていきます。
劣等感、優越感共に根は同じで、
【他者との比較によって自分の価値を決めている】
【能力や結果の優劣が自分の価値を決めている】
ことから生まれる感情です。
劣等感と優越感は根は同じなので、どちらの感情を感じるかは相対的に決まります。
もし自分がいる環境の中で周りよりも結果や能力が劣るなら、
劣等感を感じます。
もし自分がいる環境中で周りよりも結果や能力が勝るなら、
優越感を感じます。
感情にアップダウンがあるケースも、劣等感と優越感を行き来していることはよくあって、
結果が出たときや周りに勝ったときは優越感を感じ、
結果が出ないときや周りに勝てないときは劣等感を感じる。
劣等感と優越感は『相対的』に決まるものであり、
周りがどうか?によってどちらの感情を感じるかが決まります。
なので、状態としては非常に不安定になりますし、
(同じ環境にいる場合は、劣等感を感じ続けるか、優越感を感じ続ける)
優越感のことを「良い状態」と勘違いしてしまい、優越感を感じることを目指してしまったりするのですが、
上には上がいますので、いつまでも本当に良い状態になることができません。
また、魅力も下がるんですよね。
優越感は劣等感よりもマシだと感じるかもしれませんが、
優越感を感じている状態では、【人間関係上の課題】が起こりやすくなります。
というのも、優越感を感じているということは、
・周りをバカにしている
・周りを下に見ている
・周りを低く評価している
・上に立とうとするコミュニケーション
・偉そうな態度
・他者を尊重しない言動
が『滲み出る』ようになります。
本人はそれらが滲み出ていることに気づけないことが多いのですが、
客観的に見れば、実はよく見えたりするのです。
見る人が見ればわかるもので、
ただ、分かったとしても、通常伝えることはありません。
わざわざ伝えるのではなく、スーッと去っていく。
つまり、優越感をあまり持っていると、孤独化、孤立化しやすくなるんですね。
相対的に「上」であるわけですから、能力は高いことが多く、重用はされたりもします。
ですが、心が離れていってしまう。
心でつながっているのではなく、【機能】でつながるようになる。
つまり、
「同じ能力(機能)の人が現れたら、変わってもらっていい。あなたじゃなくていいです」
と感じられるような人になってしまう、ということです。
これは「魅力が低下している」ことを意味します。
よくあるのは、経営者で、業績が順調で伸びているときに天狗になってしまって(優越感)、
これまで自分を支えてきてくれた社員を軽く扱い始めたり、下に見始めたり、みくびり始める。
結果、社員が離れていく、辞めていく。
その経験を通じて「これじゃダメだ」と気づき、優越感ではなく本当に良い状態になる道に進み始めるというストーリー。
こういう話を聞くことがあるかもしれないのですが、これは、
劣等感が、結果が出た、成果が出たことで優越感に変わり、そこから本当の良い状態にたどり着くストーリー
なのです。
自分の価値ごとにしない、ヨコの意識を持つとは、
劣等感から解放されることであると同時に、優越感から解放されることでもあります。
能力や結果を自分の価値ごとにしていない状態で、
(価値ごとにしていても良いのですが、その場合は、それ相応のネガティブ感情やパフォーマンスの不調、人間関係の課題が出てくることが多いです)
自分のやりたいことをやり、達成したいことを達成すればいい。
コーチングの世界では、
他者との比較は不要
と言われます。
他者との比較で自分の価値を決めるのではなく、
ただ純粋に自分のやりたいことをやり、実現したいことを実現する。
そんな風に【シンプル】でよく、純粋に願望に向かえているとき、ワクワクする感情を感じ、パフォーマンスも高くなるんですよね。
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