この記事では、メンタルトレーニングに興味関心がある方に向けて、
メンタルトレーニングでは具体的に何をやっていくのか、なぜ人生が変わるのか？について解説したいと思います。
メンタル トレーニングといっても漠然としていてよく分からない。どんな成果が出るのか。具体的に何をするのか知りたいという方に向けて詳しく書いていきます。
【記事を書いている人→ 池田潤 コーチ・メンタルトレーナー。２０代で６万５千部のベストセラー含む５冊の本を出版（自分の武器を見つける技術、無愛想のススメなど）。約１０００名が参加した心を鍛え整えるジム「イケジム」を運営。コーチ・トレーナーとして心の状態&パフォーマンスを最大化するサービスを提供。京大法学部合格後、ブログを書き始め今に至る。趣味は、筋トレやボドゲ、読書。毎朝起きてカフェに行くのが日課】
メンタルトレーニングで現実が変わる理由
メンタルトレーニングで人生が変わる理由は、簡単に言えば、
心の状態が向上し、行動が変化するから
です。
より詳しく書けば、
・認知にポジティブな変化が起こる
・良い状態を意図的に作れるようになる
・自己認識、自己理解が深まる
・願望が明確になりモチベーションが増す
・行動量が増える
・失敗やうまくいかないことに強くなる
からです。
【認知が変化することで心の状態と行動が変わる】
それがメンタルトレーニングで起こることです。
心の状態と行動が変わることによって、現実が変化するようになります。
例えば、実際にクライアントの方がメンタルトレーニングすることによって起こった変化で言えば、
「上司があまりにも怖くて、体調不良になるほど状態が低下。しかし、認知を整え、上司に対するコミュニケーション法が変わることで、上司を恐れなくなった。結果、上司との間に信頼関係が生まれ、会社に行くストレスが激減し、今では強い絆と信頼が生まれている」
「仕事に対して意欲を持てないでいたが、認知を整え、願望が明確になることで意欲向上。状態を整える力も身につきコミュニケーションが良くなったことで、社内評価が向上。結果的に、定期的な面談のたびに給料が通常では考えられない額で上昇し続けている」
など、心の状態が向上することで言動が変わり、その変化が現実を変えています。
メンタルトレーニングで具体的に行うのは、
・現状の把握
・ゴールの把握
・トレーニングプランの設定
です。
メンタルトレーニング① 現状の把握
まずは【現状の把握】。
具体的に、
「人前で話すことへの苦手意識を解消したい」
というクライアントの課題をメンタルトレーニングによって解決してみましょう。
現状は、
・人前で話すことに苦手意識を感じている
という状態ですが、もう少し詳しくみていくと、
・人前で話そうとすると過剰に緊張してしまう
・人前で話すことを考えるとネガティブな気分になり、避けたくなる
・人前で話す可能性があることを避けるので、人生の幅が狭くなっているように感じる
という状態です。
さらに、
・他者からどう思われるか？が非常に気になる
・完璧に話さなければならないと感じている
・うまく話せずバカにされるのが怖い
などの不安を感じていることが見えてきます。
こんな風に、まずトレーニングでは最初に現状を把握し、
今どんな感情を感じているのか？まで具体的に丁寧に見ていきます。
現状課題になっていることは、
・証明マインドセット（目の前の結果が自分の価値を証明しているという思い込み）
・完璧主義（完璧にしなければだめだという思い込み）
・成長フォーカスの欠如
・自分の価値ごとにする認知
・低い自己肯定感
などです。
現状を把握していくと、上記のメンタル的な課題が存在することが分かります。
メンタルトレーニング② ゴール設定
次に、ゴールを確認していきます。
ゴールは、
人前で堂々と話せるようになること
です。
これも細かくみていくと、
・他者評価で自分の価値を判断しない
・ダメな自分が人前で出ても大丈夫と思える
・完璧でなくても大丈夫と思える
・人前で話せる自信がある
・堂々とゆったりとした状態でいられる
・人前でもリラックスすることができる
・自分で自分を認めることができている
・自己肯定感が高い
という状態がゴールになります。
現状とゴールには心の状態として大きなギャップが存在するので、
そのギャップを埋めて、理想の状態まで持っていくのがメンタルトレーニングで取り組んでいくことになります。
メンタルトレーニング③ トレーニングプランの設定
ゴールを設定したら、トレーニングプランを策定していきます。
今回のクライアントにとって必要な情報を伝えた上で、適切なハードルを設定してトレーニングしていきます。
トレーニングの設定はその方の状態に合わせて行いますが、今回の場合、
・自己肯定感を高めるトレーニング
・認知を整えるトレーニング
・自分は大丈夫と思えるようになるトレーニング
・成長マインド強化トレーニング
などが主なトレーニング内容になります。
例えば、自己肯定感の低さがある場合、
「自分は３０%の存在。そもそも欠けた存在で、そもそも価値はないのだから、残りの７０%を他者の評価で満たさなければならない」
と感じてしまっています。
ですので、自己肯定感を高め、認知を整えることをしていく必要があるわけです。
具体的には、【２００%】という概念を体得している状態に整えていきます。
「自分はそもそも１００%。他者評価を得たり、結果が出れば１１０、１２０…２００と幸せ度は上がっていくかもしれないけれど、それらがなくなっても１００%より下がることはない。
そもそも価値ある存在。つまり、他者からの良い評価を絶対に得なければならないということはないし、他者から評価されなければならないわけではない」
という風に思えている状態です。
もしそう思えていたら、人前で話すときの状態も力を抜けることがイメージできると思います。
どう思われるかが自分の価値を左右するようなものではない、と思えているので、自然体で話せるようになるのです。
逆に、自己肯定感が低い感覚の場合、「絶対によく思われなければならない」と感じるので、
緊張したり、不安になったりして、足や手が震えてしまうような感覚になるんですね。
さらに、例えば、自分のスピーチの技術向上、成長にただ意識を向けられるようになれば、どうなるでしょうか。
前回よりもここが良くなった、ここが成長した、という風に成長を楽しむことができれば、
緊張は減り、むしろ喜びが増えたり、「成長のためにスピーチしたい」とすら思う可能性もあります。
これは「証明マインドから成長マインドへの転換」です。
これもトレーニングプランに入ってくるでしょう。
それらのトレーニングプランを着実に実行することで、メンタルはゴールの状態に近づいていきます。
脳の神経回路は使えば使うほど鍛えられますから、あとは少しずつ実践あるのみです。
実践の中で心の状態も行動も変わり、現実も変わっていきます。
メンタルトレーニングで人生が変わるとは、複雑なことではなく、それくらいシンプルなことなのです。
３つを高い精度で行うから【人生が変わる】
ポイントになるのは、
・現状の把握
・ゴールの把握
・トレーニングプランの設定
この３つが正確であることです。
この３つの精度が大事になります。
現状をよく把握できたとしても、具体的なトレーニングプランがうまく設定できないことなどは非常によくあります。
トレーニングプラン設定の精度が低くなってしまうんですね。
例えば、
・自己肯定感を上げるトレーニングとは具体的に何なのか？
・どんな認知が自分の状態を下げているのか？
・具体的に何をやっていけばゴールに近づけるか？
それらが分からなければ、正確なトレーニングプランの設定はできません。
【具体的な手段】がずれたり、分からなかったりということがよくあって、それだと望む結果は得られないんですね。
トレーニングプランの設定には知識が必要になるので、
メンタルトレーニングではトレーナーである僕がクライアントにトレーニングプランの提案を行います。
徹底的にヒアリングした上で、何が必要か、何が効果的かを把握して、具体的な日常の意識やアクションを設定していきます。
・現状の把握
・ゴールの把握
・トレーニングプランの設定
の３つを精度高く行うこと。
それらの精度が高く正確であればあるほど、メンタルトレーニングの効果は高まり、現実の変化は早く確実なものになります。
メンタルトレーニングに興味のある方は、ぜひ上記の３つの意識してみていただければと思います。
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