好きなことを「仕事になるレベル」にするにはどうしたらいいのか?

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何かの分野で秀でようと思えば、当然のことながら、そこに費やした時間や労力が物を言う。

時間や労力を費やしているから人よりも秀でていくのであって、そこがなければよっぽどの天才でない限りは、例えばお金がもらえるレベルにはなかなかなれないもの。

ではなぜ人はそこに時間や労力、エネルギーを注ぐことができるのか。

それは好きだから、そこに問いがあるから、そこに願望があるから。

「好き」と「願望」と「問い」


 

例えば、好きなことなら触れていたいと思うし、もっと知りたいと思うし、もっと上手になりたいと思う。

もっと上手になりたいという「願望」が生まれると、そこに「問い」が発生する。

どうすればもっと上手くなれる?と。

もっと具体化するならば、

どうすればもっと上手く書ける(描ける)か?

どうすればもっと稼げるか?

どうすればもっと広められるのか?

どうすればもっと感動させられるのか?

どうすればもっと喜んでもらえるか?

など、その分野特有の問いだ。

こういった問いを持つことで答えを探すための試行錯誤が始まって、この試行錯誤の回数が増えれば増えるほどに、

時間や労力やエネルギーを費やしていることになり、得られた答えの数だけ視点の数も増える。

プロとは、その分野について人よりも多くの問いを持ち、人よりも試行錯誤を重ね、人よりも多くの視点を手に入れ、その分野について人よりも細かく世界を観ることができる人のことだ。

そうなったとき、人にお金を払ってもいいと思わせる雰囲気を発するようになる。

雰囲気という目には見えない力の存在


 

その雰囲気は隠せるものじゃない。

人は何となく雰囲気を感じていて、この人にはお金を払う、この人には払う気にはなれない、という判断を下しているものだ。

雰囲気というのは隠すことができないもので感じてしまうものなのだけど、一緒にいる人を間違えてしまう人はその雰囲気という目には見えないものを感じる力が薄いのかもしれない。

話を戻して、

そういった雰囲気のない人にはなかなか仕事という形で自分の武器を活かす機会は訪れないもの。

そしてそういう人がお金を儲けようと躍起になって、まだ雰囲気を手に入れてもいないのに本業を磨くことを疎かにし始めると、

どんどん上手くいかない方向に走っていくことになる。

雰囲気を発してないのに好かれるための愛想笑いばかり浮かべても、上手くはいかない。

大事なのは、自分の本業について問いを持ち、向き合い、試行錯誤を重ねることだ。

雰囲気とは、

その人がこれまで問うてきた問いの数、試行錯誤の数、視点の多さや高さから生まれているように思う。

問いと試行錯誤と視点の数


 

別にそれは重たいものではなく、本人からすれば、

気づいたそこにいた。という感覚。

本人からすれば、好きなことだから願望が生まれ、願望が生まれるから問いが生まれ、そうやって自分の興味関心に従って生きていたら時間や労力をそこに費やすようになり、

いつの間にか人よりもできるようになっていた、という感覚。

そして、それがいつの間にか人にお金を払っても良いと思わせるレベルになって、そのとき、好きが仕事になるのだ。

問いを持って試行錯誤することが大事で、例えばスマホをいじっているだけ、LINEに夢中になっているだけの時間というのは、

問う時間を奪い、試行錯誤の時間を奪い、向き合う時間を奪う。

うまくいっている人は「一人の時間」を大事にすることが多いが、その時間に問い、試行錯誤し、向き合っているわけで、その時間がなくなるということは、成長する時間がなくなるということなのだろう。

だから、用もないけれど人と一緒にいるだけの人や、スマホをいじっているだけの人はなかなか好きが仕事になるレベルに到達しなかったりする。

もちろんそれが悪いわけじゃないし、問う時間ばかりでは疲れるのかもしれないが、好きなことだから楽しいという感覚だし、どうしても問うてしまう、という方が正確なのかもしれない。

例えば、サッカー選手だったら「上手くなりたい」という願望があって、その願望があるから「どうすればもっと上手くなれるのか?」という問いが生まれて、

その問いをどうしても持ってしまうからこそ、その選手は成長し続ける。

好きだからこそ願望が生まれ、そこから問いも生まれる。

そして、そうやって自分の武器は磨かれ、人生を切り開いてくれる。

学びを成果につなげられる人、つなげられない人


 

例えば、何かの講座に出ても成果が上がる人と上がらない人がいるが、その境目は、

自分で問う姿勢、向き合う姿勢を持っているか否か

ではないかと思っている。

その姿勢がない人には「やってもらおう」という感じが雰囲気として出ていて、その姿勢自体が頼りないというか、その在り方レベルでは誰もついては来ないだろうと感じさせる。

そしてそういう人は、なかなか成果を上げられない。

どこかで被害者意識もまだ残っていたりするわけで、そういう人のところに人は集まろうと思えないからだ。

そこが結構本質で、例えばイケジムなんかは「うまくいく姿勢それ自体を身につけてもらう」という役割もあると思ってる。

話が少しややこしくなっているけれど、

好きなことが仕事になるかどうかで大事なのは、人よりもその分野について時間や労力やエネルギーを費やしていること。

そしてそれは、好きで、願望があって、問いが生まれるから可能になる。

普段自分はどんな問いを持っているか?

人よりもついつい問うてしまうことは何か?

そこを考えてみること。

問いを持ってないな〜と思う人は、自分の気になる分野について遠慮せずに問いを持ってみてほしい。

 

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