いまだに、受験生から相談が来たりする。
受験業界を引退してからもう何年なんだろう。
多分、4年とか5年とか、そのくらいだろうと思う。
相談内容は、進路というか志望校というか、〜〜大学を受験したいのですが、今からで間に合いますか?という相談だった。
過去にも、そういう相談はよく受けた。
まず大事なのは、最近の記事にも書いた通り、冷静に状況を判断すること。
自分の成績はどのくらいで、しかもそれは単純に偏差値だけを見るというよりも、
どの程度の問題なら解けて、志望校の問題はどのレベルで、などの細かさは当然要求される。
その上で残り時間を計算し、1日にできる自分の勉強量のキャパも計算に入れる。
そういう状況判断をしないと、間に合うかどうかは分からないし、
おいぼれイケジュンには、そのあたりの確かな知識にもとづく細かな計算をできる力はもうない。
今は受験指導をしているところ、勉強法指導や勉強量管理をやっているとこともたくさんあるから、イケジュンではなく、そちらの方に当たってほしい。
こっちはもう、店じまいしちまいましたんでね。
点が線になる瞬間
進路の悩みというのは、人間にとって永遠の課題というのか、
自分がどこに行きたいのかを特定するのはなかなか難しいものだよね。
まじむずい。
自分だって、法学部という何ら興味のない学部に進んだ。
ただじゃあ、それが「間違い」だったとか言えば、表面的には間違いだったかもしれないけれど、深い意味で言えば「それでよかった」んだろう、とも思う。
今、メンタルジムをやっている中で、人の悩みや成長するために何が必要か?といったところと向き合うことが多いけれど、
法学部で養った論理的な思考能力というのは存分に生かされている。
自分が得意なのは、質疑応答。
その場で、ライブで、参加者の悩みを聞いて、自分なりの見解を示す。
それが得意になったのは、法学部でトレーニングした思考力のおかげだと思う。
スティーブのとこのジョブスが昔言っていたように、点が線でつながるときがくる。
そのときはよくわからなかったけど、後々考えてみると、あれとあれがつながって今に至っているんだな、という感覚。
それが究極まで行くと、あ、この親のもとに生まれてよかったな、このタイミング、この場所、この自分で生まれてよかったのだと深く納得できるときが来る。
全ての点が線でつながっていく感覚。
そうやってつながっていくことが、全てを受け入れ、許し、「自分は自分でいいんだ」と心の底から思えるメンタル状態なのかもしれない。
だからまあとりあえず、何かの選択で悩んだら、そのときそうしたいと思ったことを選べばいいんだと思う。
そこでどんな経験をするかは分からない。
でも、その経験をすることで必ず見えてくるものがある。
あ、違ったな、と思ったとしても、それでいいんだ。
想像しているだけでは本当には分からなかっただろうし、違ったなと本当に感じなければ、実際に体験してみなければ、未練だって残る。
「やっぱりあっちだったんじゃないか」と思いながら生きるというのは精神衛生上良くない。
何か嫌なことがあると、「あっちにしなかった」せいにしてしまうことにもなりかねない。
本当の失敗は、失敗することじゃなくて、試してみることすらしなかったことだろう。
リアルに失敗すれば、「ああ、違ったな」と肚で理解することができる。
諦めもつく。
そうすれば、次につながる。
ちゃんと失敗すれば、心は逆に、前を向ける。
けど、ちゃんと失敗しない、確認しない。そういうことばかりを続けていると、心の中にはたくさんの「もしかしたら」が溜まっていき、その思いは自分からエネルギーを奪っていく。
だから、そのとき一番ワクワクすることをする。それが正しいかどうかなんかしったこっちゃないし、そんなものはやってみないと分からない。
やってみてどう感じるか?
それが全て。
大学の進路についても悩むことも多いだろうけれど、悩み抜いて、考え抜いて、調べ抜いて、自分で決めてほしいと思う。
人生の大事な決断を他人任せにするべきじゃない。
人生の大事な決断は、自分でした方がいい。
自分で決断すれば、選んだ先にどんな現実が来ようとも「俺が選んだ人生だ」と肚を据えられる。
この感覚がまじ重要。
そうやって肚を据えてれば、状況に対応してうまくやっていくし、そのエネルギーも生まれてくるもの。
エネルギーが生まれてくる、湧いてくるっていうのは大事で、
一番良くないのは、誰かに人生の選択を委ねて、心のどこかで他人のせいにして、生きるエネルギーそのものを失ってしまうことだからね。
だから、自分で決めよう。
で、「これは自分で選んだんだ」という思い、高い意識、高い状態を保っていれば、どんな状況が来てもやっていけるエネルギーが湧いてくるから。
大事なのは、エネルギー。
元気があれば、何でもできるから。笑
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