好きなことの見つけ方。メンタルトレーナーが教える好きを見つける本質的な方法とは?

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この記事では、好きなことをどうやって見つけるか?今現在、自分の好きなことが分からない、これからの方向性に悩んでいる、情熱を持って何かをしたいのだけど、その何かが分からない、という人向けて書いていきます。

 

自分の好きなことが分からないというのは、現代ではよくあること。

 

これまではレールに乗っていれば何も考えずとも人生は進んで行きましたが、

就職や結婚についても当然のことではなくなり、既存の価値観というのはどんどん崩れています。

 

既存の価値観が崩れるということは、自分はどうしたいのか?自分はどう生きていくのか?を自分で考え、自分で判断していく必要がある、ということでもあるわけで、

自由というのは良いものだと考えられているし、実際に良い面はたくさんあるけれど、自由だからこそ自ら判断しないといけないことも増える。

 

もしそのとき自分の判断基準、自分の好き、自分の「こうしたい」というものが分からなければ、当然、どう生きていくのか?にも悩むことになります。

 

実際、今の若者の中には、自分が何がしたいか分からず、宙ぶらりんの状態でこの先の見通しが立たない人もたくさんいる。

 

メンタルトレーナー視点で書かせてもらえば、人間は、自分が心からやりたいこと、心からの願望に向かうことができればものすごく大きな力を発揮するもの。

 

ただ、逆に言えば、自分がどうしたいのか、どうなりたいのかが分からなければ、自分の力をどこに使えばいいのかも分からないし、エネルギーがあるのに使うことができずモヤモヤ。

 

最悪、燃え尽き症候群のような状態になることもあり得る。

 

では、どうすれば自分の好きを明確にすることができるのか?

そのことについて、詳しく書いていきます。

 

 

好きはポジティブ・ネガティブの両輪で明確になる


 

 

まず、「願望」というものがどこから生まれるのか?について考えています。

 

結論から書きますが、願望は基本的に「人生経験」から生まれます。

 

そして、自分の願望に関しての大事な経験は、二つある。

 

一つは、喜び(ポジティブ)の体験。

もう一つは、悲しみ(ネガティブ)の体験。

 

大きく分けてこの二つの経験を人生の中で繰り返していくわけですが、この二つの経験それぞれが、人の願望を作り上げていくんですね。

 

例えば、恋愛ですごく素敵な思いをしたのであれば、これからも素敵な恋愛をしたい、もう一度楽しい時間を過ごしたい、と思うもの。

それがそのまま、人の「願望」になっていく。

 

ただ、逆に、恋愛ですごく傷ついたとしても、なぜそこまで傷ついたのか?と考えれば、それだけそこに「思い」があった、ということになる。

 

思いがなければ、人は傷つきません。

 

ということは、そこまでネガティブなものとして体験することができるということは、

自分にとって恋愛がすごく大切なものである、ということでもあるわけです。

 

悲しい経験をすると、どうしても恋愛で悲しい経験をしたから、もう恋愛はしない。自分は恋愛が好きではなく嫌いである、という風に解釈してしまいがちですが、

実は、それだけ悲しみを感じることができるということは、それだけそこに「思い」があるということであり、

言ってしまえば、その悲しみは「好きの裏返し」になっているわけですね。

 

恋愛が「好き」だから、上手くいかなくて「悲しい」。

 

自分の願望、自分の好きを確認する際に大事なのは、これまでの人生経験の中で、

 

何に大きな喜びを感じたのか?

ということに加えて、

何に大きな悲しみを感じたのか?

 

を確認することです。

 

大抵の場合、喜びの方ばかりを人は見ますが、好きなことが分からない、やりたいことが分からない人は、

過去の悲しみの経験によって自分の願望をないことにした、見ないフリをするようになったことが多いもの。

 

だからこそ、逆に、悲しみの経験を探っていくことでこそ、自分の願望が明確になることはすごく多いのです。

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イケジュンの「好き発見」までの道のり


 

 

例えば自分の場合、

受験生時代に家にお金があまりなくて、塾に通うことができませんでした。浪人時代には、アルバイトをして自分でお金を稼ぎながら勉強していたんですね。

自分にとってその経験はポジティブなものではありませんでしたが、だからこそ、「こういう自分のような境遇の人間でも有名大学に合格できたらいいな」と思うようになった。

 

自分にとっての闇を経験することで、自分にとっての光とは何なのかを知る。

 

(多くの人の「活動」というものは、人生経験から得た「自分にとっての光」を表現するものであることが多いもの)

 

その結果、京都大学法学部合格後に、勉強法について書いたブログを書くようになります。

そのブログを読んだ人は、塾に通わずとも、通える境遇でなかったとしても、それでも志望校に合格できるようになる。

そういう目的で、ブログを書き始めたんですね。

 

日々そのブログを書くことが、自分の好きなこと、やりたいことになっていきました。

 

ネガティブな経験をすることで逆に、「こういうのがいい」という願望が生まれるようになった。

今は受験勉強を教えてはいませんが、そのブログを書き始めたことが、今の私の原点になっています。

 

願望というのはポジティブなものだけから生まれるものではなく、ネガティブを含めた「コントラスト」を経験することで生まれます。

 

何かネガティブなことを経験するたびに、心の中には「こういうのがいいなあ」というものが生まれてくる。

だから、ネガティブをネガティブに解釈する必要はなく、

 

「ということは、自分はこうしたいんだな」

「ということは、自分はこういうのが好きなんだな」

 

と、自分の好きの明確化に役立ててしまえばいい。

 

ネガティブは、自分の好きを明確にするために存在してくれている

 

くらいに考えてみてください。

一つ一つのネガティブな感情や体験から、そうやって「自分の願望」を明確にしていく。転換していく。そうすると、自分が何が好きで、何を望んでいるのか、ということがよく見えるようになってきます。

 

経験を積むと、好きが腑に落ちていく


 

私たちの好き嫌いはポジティブネガティブ両方の経験を積めば積むほど、明確になるもの。

体験経験すると、様々な感情、感覚を感じることができます。

ものすごく楽しい!ということもあれば、なんかちょっと微妙だな、求めているものとは少し違うな、と感じることもある。

 

その感覚、感情が、自分の好きなことを知るためのヒントです。

 

まずは過去の人生経験を振り返り、自分は何に喜びを感じたか?何に悲しみを感じたか?を思い出してみましょう。

いくつかの人生体験を振り返ってみると、そこには共通点のようなものも見えてくるものです。

例えば、

 

自分は人と関わることが好きなんだな

一人になるとものすごく寂しいんだな

パートナーとの時間がすごく大切なんだな

一人の時間を愛しているんだな

ペットとの時間が好きなんだな

何かを伝えることが好きなんだな

リーダーシップを発揮することが好きなんだな

誰かをフォローするのが好きなんだな

一人で黙々と打ち込むことが好きなんだな

成長することが好きなんだな

人と愛の関係を結ぶことに喜びを感じるんだな

 

などなど、人それぞれ様々な好きが存在します。

 

好きが分からなくなるのは、比較思考があるから


 

 

例えば、自分の場合、人と協力して何かをするよりも、自分のペースで黙々と成長することが好き。

個人プレー、一匹狼な感じ。そういうのが好みで、だからこそ、文章を書いたりすることがすごく向いていると感じます。

 

だから、自分のライフスタイル、働き方も日々カフェや自宅で仕事をするのがメインになっていますし、それが心地良い。

 

さらに、メンタルについて扱うことが好きだったので、一人で一匹狼にメンタルを扱った仕事をしよう!ということで、今のような働き方、仕事の内容になっているわけですね。

組織で働くことは全くイメージができなかったので、自分個人で働く道を選びました。

 

文章を書くというのはすごく孤独なもので、もしも孤独が好きではないという場合には、ブロガーや作家という仕事はなかなか大変だと思います。

 

メンタルを扱う仕事をしたい場合にも、私のような働き方をする必要もなく、組織に在籍することもできるし、誰かと組むこともできる。

 

他人と比べるのではなく、自分はどうなのか?と向き合うことが大切です。

 

もしも一人でいるのが楽しくはないのに、一人の時間が多い働き方を選択すれば、日々「寂しさ」との闘いになって、仕事をするどころではなくなってしまう可能性が高い。

そういう人は、会社に勤めるか、もしくは自分でビジネスをするにしても、誰かと組む、という方向で仕事をする方が良いですよね。

 

ここで大事なことは、どちらの方がすごいとか素晴らしいとか、そういうものはない、ということ。

 

例えば、組織に勤めるよりも個人で働くことの方が価値があると思っていると、本当はチームで働く方が向いているのに、無理に個人で働く道を選んでしまう。

逆もまた然り。

 

どちらがすごいとかすごくないということではなく、自分はどういう働き方が好みで向いているのか、が大事。

 

好きなことがわからないときは、上記のように「自分の好きは誰かの好きに劣っているのではないか?」「もっとすごいことを好きにならないといけないのではないか?」という気持ちを抱いていることがあります。

 

つまり、誰かと自分の願望を「比べている」ということ。

 

比べて、どっちがすごいか、どっちが素晴らしいかを判断しようとしている。

 

だから、自分の好きも判断、ジャッジされるのではないかと恐れ、自分の素直な好きにOKを出すことができないでいる。

好きというのは、すごいものである必要は全くなく、例えば「好きな人と一緒にいる時間が好き」などでも良いわけです。

そういう本当の自分の気持ちに気づくためには、一旦他者の評価、他者からどう思われるかということから離れる必要があります。

そのために、

 

人から低く評価されてもいいとしたら、何がしたいか?何が好きか?

 

という質問をしてみてください。

 

そうすると、比較思考とは離れた自分の本音と向き合うことができます。

 

特に現代社会はSNS社会であり、「すごい人」をたくさん心理的に身近に発見することができる時代。

でも、だからこそ、すごい人を見ると自分の願望をちっぽけに感じたり、そのすごい人と同じようにならなければならないのではないか、という思考のワナにも陥りやすくなる。

そうやって自分の本来の願望や好きとは離れたところで頑張ろうとする、すごい人の真似をしようとするからこそ、結果的にすごい人になれない。

人は自分が好きなこと、自分に合ったスタイルでそれを行うときにこそ最高のパフォーマンスを発揮するわけなので、他人に左右されない自分のスタイル、自分の好きを持ち、それらを見失わないで居続ける力が大切です。

 

さらに言ってしまえば、他人の生き方さえも自分の好きの明確化に役立ちます。

 

今は価値観が多様化し、生き方も様々ありますから、ものすごく大量の生き方のサンプルがあるわけです。

なので、その他人の生き方を見て、心が惹かれるか、憧れられるか、それとも何も感じないのか。

 

あなたが惹かれている人の中には、あなたと同じような「好き」が隠れているもの。

 

だから、何人か自分が好きな人、憧れる人、見ているとワクワクしてくる人、もしくは嫉妬するような人をピックアップして、

その人のどんな部分が好きなのか、憧れるのか、ワクワクするのか、嫉妬するのか、を考えてみてください。

そうすれば、自分の「好き」がどこにあるのか、具体的現実的な形で見つけ出すことができるはずです。

 

 

 

 

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