さて今日は、「人間関係に疲れてしまったなあ」という方向けの記事を。
人の悩みの多くは人間関係が原因だと言われていて、
日常的に感じるストレスや悩みの大半に「人」が関わっていることが多いもの。
人間関係は喜びを与えてくれるものであると同時に、
ストレスになることもありますよね。
そういった人との付き合いの中で生まれる疲れやストレスに、どう対処していけばいいのか。
メンタルトレーナー視点で書いていきます。
まず、手前味噌なのだけど、過去にこんな本を出版しています。
「無愛想のススメ〜人間関係が劇的に改善する唯一の方法〜(光文社)」 2016年12月発売。発売4日で増刷!
タイトルにある通り、
「無愛想」になることを勧めるという割とパンチのある本を過去に出してます。笑。
で、この本の真意というのは、いついかなるときも無愛想でいなさいとか、
笑顔はいけないとか、そういうことじゃなくて。
この本のテーマは「人間関係」。
特に、人間関係で疲れやすい、ストレスを感じやすい人に向けた本なんだ。
つまり、この記事を読んでくださっているあなたにこそ読んでみてほしいと思って、書いた本。
というのも、人間関係で疲れてしまうのは、
「とにかく相手を優先するばかりで自分の気持ちをないがしろにする、自分を下げる、自分を後回しにしすぎる」人に多いから。
いつも愛想よく笑ってしまう、いつも愛想の良いキャラを演じてしまう人に人間関係の疲れを感じている人が多い
ということなんだよね。
逆に、疲れを感じにくい人は他人がどう思っているか、他人の機嫌がどうか、というところを考えすぎない、
ある一定のところで「相手の問題」だとラインを引くことができる。
愛想が良いことはもちろん素敵なことであると同時に、
愛想が良いことで勘違いされてしまったり、意見を無理に通されてしまったり、
言うべきことが言えなくなったり、断ることができなくなってしまうことがある。
愛想の良さにはポジティブな面があると同時に、
ネガティブな面もあるということなんだよね。
だからこそ大事なのは、「愛想を良くしないこともできること」であり、
言い方を変えれば「無愛想になることができる」こと。
つまり、無愛想になるという『選択肢』を持っていることなんだ。
「愛想良くすることが主体的な選択になっている状態」がベストだと言える。
愛想を良くすることが主体的な選択になっていないときは、
愛想のよさが「強制的」なものになっているんだよね。
そうせざるを得ないからそうしている、という状態。
そうせざるを得ないからそうしている状態というのは、恐れでそうしている状態で、
恐れで愛想良くせざるを得ないからしんどいし、人間関係に疲れていく。
「無愛想のススメ」という本は、その状態から抜け出すことを目標にしている。
決して愛想の良さを否定しているわけではなく、いつも無愛想でいようということではなく、
愛想のよさを「選択」にできるよう、無愛想になることができる力を身につけておこう、ということなんだ。
人間関係の疲れの根底にあるもの
愛想良くいることしかできないという状態の根底には、
「嫌われたくない」
「他人に愛されないと自分には価値がない」
「自分には価値がないから相手に合わせないといけない」
「自分を意見を言うのは相手に迷惑だから、言ってはいけない」
などの低い自己概念、低いセルフイメージが隠れている。
人間関係の疲れはそういった低い自己概念、低いセルフイメージから生まれることが多い。
自己概念が低いと、とにかく自分を大切にすることが難しく感じるから、
どんどん自分の気持ちがないがしろになっていく。
相手の言うなりになったり、断ることができなかったり、
嫌なことに嫌だということができないんだ。
さて、色々と書いてきたけれど、
ではここから、人間関係の疲れが低い自己概念に理由があるとして、
細かくどういうところで疲れを感じ、どう改善していけばいいのか書いていきます。
人に嫌われることを恐れない
まず人間関係に疲れを感じる人の特徴の一つに、嫌われることを恐れすぎることがある。
これはイケジュン自身も経験のあることで、
自分自身、小学校の頃にいじめられてからとにかく人に嫌われることが怖くなった。
嫌われることが極度に怖くなると、他人が自分をどう思っているのか?を考える時間が増える。
ここが一つ、疲れの大きなポイント。
他人が自分をどう思っているかを思考する時間が長い
ことが、疲れにつながっていくんだ。
究極、他人が自分をどう思っているのかって分からない。
分からないから、無限に想像や妄想を広げることができるんだよね。
つまり、どんどん悪い方向に考えることが可能だということ。
分からないし無限に妄想することができるからこそ、どんどん思考が悪い方向に向かって行ったりする。
不安や恐れも強くなり、頭の中の妄想も増えていく。
結果、「疲れる」わけです。
人間関係で疲れることが多い一つの原因は、
「相手が自分をどう思っているだろう?と考える時間が長い」から。
考えても結局のところ分からないことを延々と考え続けてしまう、それが原因で心が消耗していく。
相手が自分をどう思っているかは究極分からないし、コントロールできることでもないし、
本当はそんなことで自己価値は決まらないのだけど、どうしても他人に気に入られようとしてしまう。
気に入られたい、気に入られなきゃと思うから相手の言動や機嫌が気になってしまう。
そうやって「相手にどう思われるか」に強い意識が向いていくことで、
疲れというのは知らない間に溜まっていくんだ。
思考する、考えるというのはそもそも疲れることだし、
相手がどう思っているかは答えが出ないからこそ延々と思考が行ったり来たりするし、
しかもネガティブにもなりやすい。
だから、基本的に、「相手がどう思っているか?」を必要以上に考える人は疲れやすく、ネガティブになりやすくなっていきます。
じゃあどうしたらいいのかというと、まずはそのことに「気づく」ことが大事。
「あ、相手が自分をどう思っているかって、結局のところ分からないんだな」
「相手の評価で自分の価値が決まっていると思っているんだな」
「相手からどう思われるかに対する恐れがあるんだな」
「どう思われているかを考えすぎていることで疲れているんだな」
と気づいていくことがまずは大事。
メンタルトレーニングで行っていくのは、まずは「気づく」ということ。
で、気づいたら次にやることがあるのだけど、それはこの後書いていきます。
この動画なんかも参考にしてくださいね。
Noを言えるようになる
さて次。
次の「疲れる原因」は、Noを言うことができない。断ることができない、というもの。
これもかなり多く見られるケース。
断ることができないからこそ物理的&精神的な疲れが溜まっている、ということもある。
例えば典型的なものを飲み会などだよね。
もちろん空気的に行かなきゃいけないなど、会社や集まり独特のものはあるかもしれない。
そういう空気感、ある。笑。
それはすごくよくわかる。
その感じをすごくよく分かった上で、でもそれでも一度向き合ってみてほしいのは、
「本当に行かなきゃいけないのか?」ということ。
もしかしたら「自分が断ることが怖いだけなのではないか」という可能性について考えてみたり、
「気持ちを伝えてみたら行かなくてもよくなるのではないか」
「本当に自分を大事にできるとしたら、本当はどうしたいのか?」
と一度自分に問いかけてみてほしいんだ。
本当に断ることができないのか、それはしちゃいけないことなのか、
自分がそう思い込んでいるだけではないのか。
そうやって自分と向き合う作業が大事で、
もしNoを言うことができる、断ることができるようになると、人間関係はもっと自由になる。
飲み会などの場合で言ったら、物理的にお酒の席に行かなくてよくなるわけで、
アルコールも飲まなくていいし、睡眠時間も確保できるし、自分の趣味に使える時間も増えるわけだよね。
そういう自分が本来したいことや休むことを優先できないからこそ、
物理的&精神的に疲れを感じているのかもしれない。
疲れが溜まるケースというのは、自分が自由にすることに対しての抵抗感が強いケースが多い。
例えば、実際に断ることができたとするよね。
でも、断って家でゆっくりしていると「本当に断ってよかったのかな?」とか「どう思われているだろう」と、
また延々と相手が自分をどう思ってるかを気にしてしまうわけだ。
断れないことが原因で疲れるっていうケースもあるし、
たとえ断ることができたとしても、その後あれこれと考えて「気疲れ」してしまう、というケースもある。
本当は、
「相手が自分をどう思うかなんてどうでもいい」
「付き合い悪いと思うなら、勝手にそう思ってろ、知らんわ」
くらいに思っていていい。笑。
いや、本当に。
自分は自由にする権利があるわけだし、相手がそれに対してどう思うかなんて、相手の問題だ。
もしかしたら相手も『我慢』をしている場合、
いやいや行っている場合は「あなただけ我慢しないなんてダメよ!」とかって思うかもしれないけど、
そんなのこっちだって知らんし!だ。笑。
あんたも我慢しなきゃいいだろう!って言えばいいわけで、
いや実際言わなくてもいいんだけど、しれ〜っとそういう風に思っていたらいい。
堂々と断る。
堂々とNoを言うことが大事で。
堂々さっていうのは、家に帰ってから相手がどう思っているかを考えるか考えないかに影響する。
堂々と断ることができれば、家に帰ってから相手がどう思っているかを考えない。
堂々さがなければ、ビクビクしているから「嫌われたかなあ?」なんてことを考えてしまうわけだ。
それがまた「疲れ」につながっていく。
家に帰ってから「本当によかったのかなあ?」なんて、考えなくていいんだ、本当は。
もっと堂々としていればいい。
家で「自分はどう思われただろう?」と考える時間を取ってしまうことで、脳が疲れる。
あれこれと思考するから、疲れる。
あれこれと思考し続けた結果、「人間関係に疲れた」と感じているケースって多いんだよね。
だから大事なのは、堂々としていること。
「知らんわ!」と言えること。
要は、無愛想になれること。
無愛想のススメ!なわけだね。
無愛想に「なれる」という選択肢を持っていることによって、
どんどん人間関係は楽になっていく。
余計なことを考えずに済むようになっていって、結果、疲れがなくなっていくんだ。
考えない時間を取る
さて、今まで見てきたように、人間関係の疲れの原因の一つは「他人が自分をどう思っているかを考え続けてしまうこと」だった。
逆に言えば、「考えない」時間を取ることによって疲れも癒えやすくなる、ということでもある。
最近、瞑想が流行っているのも、
考えない時間を取ることによって脳が休まる、人間関係の疲れを癒すことにつながるからかもしれない。
瞑想は、科学的にも疲れを癒す効果があることがわかっているし、
考えない時間を取ることになるので、これまでの説明からも人間関係の疲れに有効なのは分かると思う。
瞑想の他にも有効なのは、何かに集中する時間を取ること。
何かに没頭する、集中する、打ち込む時間を取ることで、
余計なことを考えなくなって疲労感が減っていくということがある。
休みの日や家に帰ったから、つい余計なことを考えそうになった、どう思われたか気になって考え始めた。
そういうときには考えることをストップするために、何かに没頭してみてください。
没頭する対象はなんでもいい。
掃除でもいいし、料理でもいいし、映画でも小説でも、ブログを書くことでもいい。友達とどこかへ出かけてもいいです。
とにかく一番疲れが溜まるのは、延々とどう思われているかについて思考することなので、
他のものに意識と思考を向けることによって疲れが溜まりにくい自分になっていくことができるんだ。
イケジュンの場合は、読書や文章を書くこと、筋トレなどが没頭するのには有効なアクティビティになっていて、
それらをやっていると気分がいいし、すごく楽しい。
ただここは人それぞれな部分があるので、ぜひあなたに合った没頭の対象を見つけてみてください。
そうやって、余計なことを考える時間を物理的に減らしてあげるだけでも疲れは溜まりにくくなります。
セルフイメージを高める
最後は、鉄板のメンタルトレーニング。
正直、ここができさえすれば人間関係の疲れは相当減ります。
それが「セルフイメージを高める」ということなんだけど、
最初の方にちょろっと書いた通り、結局相手がどう思っているかが気になる「他人軸」の状態というのは、セルフイメージが低い状態なんだよね。
セルフイメージが低いから、その低い状態を補うために他者の評価を必要としているんだ。
他者の評価が「必要」だからこそ他者の目が気になるわけで、
逆に言えば、
セルフイメージが高まれば他者の評価で自分を支える必要性がなくなっていくから、他者の目を気にしなくなる。
他者の評価を気にする時間、あれこれ考える時間がなくなるから、
どんどん「人間関係に疲れない自分」になっていくことができる。
実は、これが最も根本的な解決策だと言えるんだよね。
だから、ぜひセルフイメージを高めるトレーニングを積んでみてほしい。
その根本的なアプローチを取ることができれば、人間関係だけでなく、目標達成でもなんでも、もっと楽にできるようになっていきます。
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