嫌われているんじゃないかという妄想。
今回はその妄想との向き合い方、どうすればその思いから解放されるのか、ということについて書いていきます。
まず結論的な部分を最初に書いてしまうと、、、
「人が自分をどう思っているのかは本当のところわからない」という自覚が大事になります。
人がどう思っているかは本当のところわからない。
本当のところ分からないのだけど、ただ、考えてしまうこともあるかと思います。
悪く思われたんじゃないか、嫌われたんじゃないかと。
そう思ってしまうこと自体は仕方がないのだけど、
まず全てが「自分の頭の中で行われていること」だということに気づくようにしましょう。
実際に他人がそういう風に思っているかは分からないのだけど、自分はそう感じてしまうのだと。
他人の問題というよりもこれは自分の頭の中で起こっていることなんだという気づきがまずは大事になるんだね。
まさに「妄想」で、妄想してしまったときに大事なのは、
あくまでも妄想だと気づくこと、きちんと確認すること、です。
一つ一つ、見ていこう。
あくまでも妄想だと気づく
まずは妄想だと気づくことについて。
相手に嫌われた！と思っているとき、多いのは「自分が勝手に気にしすぎている」こと。
で、そうやって気にしてしまうのには２つの理由がある。
一つは、自分は嫌われる存在であるというセルフイメージがあること。
もう一つは、嫌われたら自分はダメという他者評価重視の状態であること。
この二つが、嫌われた妄想をしてしまうときの状態になるんだ。
自分は嫌われる存在だとそもそも思っているから、相手の言動がその証拠に見えてしまう。
そもそも嫌われる存在だと思っている。
そう思っているから、相手の言動が「自分を嫌っている証拠に見える」ということ。
自分は嫌われる存在じゃないと思っている人からすればスルーできること、気にしないこと、
そういうことに対して「あ、今、絶対嫌いになった！わたしのこと！」と自分だけは思ってしまう。
外側の出来事に対する反応というのは人それぞれ違っている。
ではなぜ自分だけがそこまで嫌われたと思ってしまうかというと、
自分が自分に対して「嫌われる存在である」と思っているから。
そういうセルフイメージを持っているからなんだ。
なので、本当に嫌われた妄想をなくそうと思ったら、
自分は愛される存在であるというセルフイメージを持つこと
になります。
それが根本的な解決策。今すぐそれができるかどうかは一旦置いておいて。
結局、自分のセルフイメージが変わっていないと、些細なことを気にしてしまうことは変わらない。
相手をコントロールすることはできなくて、いつも自分を愛してると表明してもらうことは難しい。
恋人にだったら無理を言えるかもしれないけれど、会社の同僚にそうお願いすることはできないですよね。
ということは、周りを変える、周りをコントロールすることで安心しようとすることは難しい。
相手はそのままで、返事をくれないとか、なんか冷たいとか、挨拶してくれなかったとか、
相手がそういう風であったとしても安心していられる自分になっていく必要がある。
そのときやるべきことは、セルフイメージを上げること。
本来の高いセルフイメージを取り戻すことなんだよね。
そのためのファーストステップは、「自分の妄想であることに気づく」こと。
嫌われちゃった！と思ったときに、そこでツッコミを入れる癖をつけてみよう。
「本当に？」って。
それがメンタルトレーニング。
「嫌われた！」と思ったら、「本当に？」とツッコむトレーニングを積む
それだけでいいです。
それだけで立派なメンタルトレーニングになるので。
「本当に？」とツッコむと、冷静になることができる。
「いや、嫌われたと思っているのは自分の妄想だな」と気づくことができて、フラットな気持ちになることができるんですよね。
まず、その気持ちになることが大事。
「嫌われた！」と妄想したときに感じるネガティブな気持ちから一旦距離を取って、まずはフラットでニュートラルな気持ちになること。
それが「良い状態」になる一歩。
メンタルを良くしていくときは焦る必要はなくて、まずそうやってフラットな気持ちになることが大事なんだ。
確認してみる
では次のステップ。
このステップは結構レベルが高いので、まだ無理だな〜と感じるときは無理をしなくてOK。
ただ、トレーニング法だけは知っておいてほしくて、要はしっかりと「確認」すること。
これは「嫌いになった？」と直接聞くとかそういうことではなくて（笑）、
嫌われた前提で行動をする・行動をしないではなく、
嫌われていない前提で行動する、ということ。
嫌われていない前提で行動することを「確認する」と呼んでいます。
嫌われていない前提だったら「嫌いになった？」なんて聞かないよね。笑
そういう発言をしている時点で、もはや嫌われている前提になってしまっている。
そうじゃなくて、嫌われたと妄想していなかったとしたら、本当はどうしたかったのか。
普通に飲みに誘いたいかもしれないし、ご飯食べに行こうと言うかもしれない。
普通に挨拶をしたり、気軽にLINEを送ったり、普通に話しかけたり、目を見て話したり。
妄想がなかったら、普通にしたかったがことがあるはず。
それを実際にやってみるということが「確認する」ということ。
そうやって嫌われていない前提で行動してみると、
意外に大丈夫だった
全然普通だった
という経験をすることになるもの。
そうしたとき、本当の意味で「妄想だった」と気づくことができるんだよね。
その経験を一回でもすることができれば、妄想であるという気づきはさらに持ちやすくなっていく。
結局、「嫌われた」というのはあくまでも妄想であり思考なので、本来恐るるに足りないことなんだよね。
たとえ嫌われても問題ない
また、ちょっと身も蓋もないことを書いておくと、
たとえ嫌われていたとしても、それでも基本的には問題がない。笑
嫌われた妄想をする場合というのは、そもそも「嫌われることを恐れすぎている」わけだね。
嫌われたと妄想してしまうことと、
嫌われることをそこまで恐れていること。
この二つに課題があるわけで、そもそも嫌われてもそんなに問題ではないと思えているなら、嫌われる妄想をすることはない。
あったとしても、まあ仕方ない、と思えてくる。
じゃあなぜそこまで嫌われることを恐れているかというと、
他者評価で自己評価を決める根本的な癖があるから。
根本が「他者に認められないと自分には価値がない」と思っているから、そこまで恐れるわけだね。
要は、セルフイメージが下がっていること、自己概念の低さが根本的な課題だったりする。
例えば、さっき書いた「確認する」ということに関して、
「確認したら、実際に嫌われていた」場合、どうすればいいのか？という疑問が出てくるかもしれない。
ただ、メンタルトレーナー視点で言えば「どうもしなくていい」という回答になる。
嫌われたのなら、嫌われたんだな、で終わり。笑
でも多分「いや、嫌われたところから挽回する方法がないと困ります！」と思うかもしれないのだけど、
そもそもそれがセルフイメージが低い状態から生まれる発想で、その発想から行動したところで何も変わらないんだ。
嫌われない方法についてここから書いてあったりする場合もあるけど、
それだと結局、他人に嫌われることを恐れ続ける人生に戻っていくだけ。
そうじゃなくて、極論言えば、
「自分を嫌うなんて、相手は変わり者だなあ(￣∀￣)」
くらいに思えるようになることが大事。
それがセルフイメージの高い人の発想なんだよね。
その発想ができるようになったときこそが、根本的に、本当の意味で嫌われた妄想から解放されたときなんだ。
でも、もちろん「そんな発想できない！」と思うと思うし、そんな発想許されないとかありえないとか無理とか、そういう思いが出てくると思います。
だからこそメンタルトレーニングが大事で、
セルフイメージや自己概念について本当に理解し高めることができたなら、
今悩んでいることは「何であんなことで悩んでいたんだろう？」と感じる状態になっていくんだよね。
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