LINE@の方でコミュニケーションに関する質問を受けました。
ちょうど今週のメンタルジムの音声で、
「自信が下がりがちな後輩にどうコミュニケーションすればいいか?」
についてじっくりと話したところなのですが、
コミュニケーションに課題を感じることって日常生活であるんじゃないかと思います。
家族間の課題もコミュニケーションが原因で起こることが多いですし、会社内の課題もそう。
以前に「1兆ドルコーチ」という本が話題になったのですが、
(あるコーチがコーチングした複数の企業の総収益がとんでもないことになっていて、その伝説のコーチって一体どんなことをしたの?という本)
そこで書かれていることも「コミュニケーション」なんです。
会社内で言いたいことをお互いが責めることなく言い合えたり、
誰もが発言を許されていたり、話を聞いてもらえる環境があること。
それがどれだけ収益に直結するか、ミスを防ぐことができるかということが本を読んでいるとよく分かり、
最近は「心理的安全性」というところでその重要性が語られたりします。
心理的安全性という言葉はどの本を読んでも出てくるくらい時代の流れになっているのですが、
ということは、心理的安全性を提供できるコミュニケーション力を磨くことがこれからを生きていく上での「強み」になっていくということです。
ここで言うコミュニケーション力とは、
相手と長い時間、話題に欠けることなく話し続けられる力ではありません。
相手を良い状態にしたり、相手の力を引き出す力のこと。
一般にコミュニケーション力とは、ペラペラと話が円滑にできたり、意見を伝える力と思われるものですが、
実際もっと大事なのは、お互いを良い状態にできること、機嫌が良くなる会話、相手の力を引き出せるコミュニケーション力だったりするんですよね。
話す力自体はあっても、
その人がいるとなんだか空気が重くなる…
という場合、ここで言うコミュニケーション能力は低い、ということになります。
そして、様々な研究で、そういった人の存在が職場のパフォーマンスを低下させることが分かっています。
「仕事ができるんだからいいじゃん」
ということではないんです。
というか、研究とかの前に実際に体感レベルで分かりますよね。
仕事がたとえできても機嫌が悪い人がいると、それだけでそこに行きたくなくなる。笑
そこに行きたくない【決定的な理由】になるくらいのインパクトがある。
そこに行きたくなくなるって、相当その場にいる人のパフォーマンスを下げていると言えます。
仕事の本質ではないところでパフォーマンスを下げていて、
職場で言えば、究極、優秀な人が退職したりするわけですよね。
それって企業側からしたら相当な損害で、
でも、仕事ができるからという理由でその損害に目をつむられていたりするわけです。
(ただ、その弊害が研究でも示され始めることで、世界的にはその状況も変わってきています。仕事ができても機嫌が悪くチームに悪影響を及ぼすから左遷される、というようになってきているんですね)
相手の機嫌が良くなる、安心できる、だからこそ、その場にいる人の力が発揮できる
そういう状態になることが本質。
これは規模を小さくすれば、家族単位でも言えます。
家族のコミュニケーションにおいても、
家の中に機嫌が悪い人がいると、家は空間的にそこまで広いわけではないので、
影響力が大きくなります。
だから、機嫌が悪い、雰囲気が悪いというだけで幸福感もパフォーマンスも低下してしまうんですよね。
会社の中も、家の中も、明るいことがものすごく価値あることなんです。
その価値を僕らはもっともっと認識しなければならないと思います。
【明るいこと、機嫌が良いことは究極に価値あること】
なんです。
空気を明るくできる、雰囲気を明るくできる。
それができると、「この人はいてもらわないと困る」という存在になっていきます。
それは、会社にとって必要な存在である、ということであり、
結果的に、市場価値の高い人間になっていくということでもあります。
今の若い人たちは繊細な人も多く、バブル世代など上の世代の人たちは、どう扱っていいか分からないと悩んでいる人も多いです。
だからこそ、
自分を明るくできる状態力と、その状態力にもとづいたコミュニケーション力を磨くこと
それが今の時代に求められていることであり、自分独自の強みになっていきます。
どんな現場でもそこに必ず人はいて、人がいれば必ずコミュニケーションが発生するからです。
そして、
・自分の状態を高める、機嫌良くいる
・他者の力を引き出すコミュニケーション
というのは一朝一夕でできることではなく、練習やトレーニングが必要になります。
それもまた良いのです。
『やりがいがある』ということですし、深め甲斐があり、リターンも大きくて楽しくて、
練習やトレーニングが必要だからこそ、多くの人はそこに取り組むことができないということもあります。
日々のことで忙しいし、そもそもその重要性に気づいていないから取り組もうと思っていない。
だからこそ磨き上げた力は際立ちますし、
周囲に背中で見せたり、教えてあげることができる。
どうすれば自分と周囲の人の力を発揮させてあげられるか?
一緒に考え、その力を磨き上げていきましょう。
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