今回は「嫉妬しない方法」について書いていきます。
嫉妬という感情は恋愛でよく出てくるものですし、他にも、職場の同僚に対して、誰か活躍している人を見た時など、様々な場面で生まれる感情だと思います。
ただ、嫉妬は気持ちの良い感情ではないですし、嫉妬を感じている状態で行動することでうまくいかなくなることもありますよね。
この記事では、嫉妬の仕組みと嫉妬しないようになる具体的な方法について解説していきます。
【この記事を書いている人→池田潤 コーチ・メンタルトレーナー。20代で6万5千部のベストセラー含む5冊の本を出版(自分の武器を見つける技術、無愛想のススメなど)。900名以上が参加した心を鍛え整えるジム「イケジム」を運営。コーチ・トレーナーとして心の状態&パフォーマンスを最大化するサービスを提供。京大法学部合格後、ブログを書き始め今に至る。趣味は、筋トレやボドゲ、読書。毎朝起きてカフェに行くのが日課】
嫉妬心が生まれる2つの条件
まず、嫉妬を感じるためには、2つの条件があります。
この2つの条件を満たしたときに、僕らは嫉妬という感情を感じます。
2つの条件とは、
・そのことに願望がある
・それが「ない(欠乏)」と感じている
というこの2つです。
具体的に言えば、恋愛が分かりやすいですが、嫉妬をするとき、まず相手に恋愛感情がありますよね。つまり願望がある。
さらに、その好きな相手が誰かと話している、誰かと楽しそうにしている場面を見る。
自分は話して「ない」のに、と感じます。
潜在的には、もしかしたら相手が自分以外の人を好きになって「いなくなってしまう」という不安も感じているかもしれません。
こういう風に、【願望がある】対象に対して【ない(欠乏)】と感じている。
これが嫉妬を感じているときの心の状態です。
よく嫉妬を感じたときに「私はあの人を好きじゃない!」と無理に言い聞かせようとする場面が漫画やアニメなどでもあるかなと思います。
あれは、願望をないことにしようとしているわけですね。
嫉妬を感じるには2つの条件を満たす必要がありますから、どちらか1つでも満たさなければ感じることはありません。
なので、「願望がある」という条件を満たさないようにするために「好きじゃない!(願望はない)」と言い聞かせるわけです。
ただ、願望はあるわけなので、その方法はなかなかうまくいきません。
あるものはあるのです。
なので、メンタルのアプローチとして大事なのは、
ない意識を整えること
になります。
世の中に色々と方法は存在すると思うのですが、
根本的には、【ない意識】を整えいくことが大事で、それこそが本質的な解決につながります。
その他の方法は枝葉的なテクニックであるものが多く、
本質は【ない意識からある意識への転換】です。
嫉妬しやすいとは、【ない意識】が活性化しやすいということ。
何か外側の出来事に接したときに、「ない」「なくなる」という反応が心の中で生まれやすく、結果、嫉妬という感情を感じやすくなっています。
では、ない意識はなぜ活性化しやすいのでしょうか?
一つには、【自分に対する自信】が関わっています。
自信が低ければ低いほど、ない意識は活性化しやすくなります。
恋愛が一番分かりやすいのですが、自信がないと、「相手が離れてしまうのではないか」と潜在的に感じやすくなります。
「自分なんて」という思いが強ければ強いほど、自分には価値がないのだから相手は離れてしまう可能性が高い、と感じてしまうんですね。
すると何が起こるかというと、相手のちょっとした行動で不安になってしまいます。
連絡が遅いとか、他の異性と話しているとか。そういったことで不安を感じます。
それは、相手の問題ではなく、嫉妬を感じている本人が自分に自信がないことで、「ない意識にアクセスしやすい」ということなのです。
相手への束縛が強いというのは、自分に自信がないということです。
自信がないため、相手が離れてしまうのではないかという不安が強い。
だからこそ、細かく相手をコントロールしなければ、と感じるんですね。
しかし、束縛されると相手は窮屈に感じますし、その不安は様々な場面で出てきますから、相手は居心地の悪さを感じて、いなくなってしまったりします。
一番恐れていたことが、恐れから生まれる行動を取ったがゆえに起こってしまう。
恐れがあったから無理な束縛があり、無理な束縛があったから離れてしまった。
そもそも恐れがなければ無理な束縛もないわけで、無理な束縛がなければ離れていません。
つまり、自分自身が恐れの状態であったからこそ、恐れていた現実がやってきてしまったのです。
大事なのは、相手の課題ではなく自分の課題であることを認識し、ない意識へのアクセスを薄めること。
自分に自信を持ち、ある意識にアクセスできるようになっていくことです。
自信があるとは、自分に「ある」ものにも意識を向けられる、ということ。
これもあるし、あれもある。ここが良いし、ここも素晴らしい。これもできるし、あれもできる。
そういう「ある意識にアクセスできる」ということです。
あると思えれば思えるほど自信は高く、結果、ない意識にアクセスしにくくなるので、嫉妬も感じにくくなります。
ここからは、具体的な場面をもとに、どうすれば嫉妬しなくなっていくのか考えてみたいと思います。
職場の同僚が自分よりも成果を出しているとき
例えば、職場で自分よりも成果を出している人がいて、その人に嫉妬を感じたとしましょう。
そのとき、心の中はどうなっているかというと、
・自分も成果を出したい(願望がある)
・でもあの人より出せていない(ない意識の活性化)
という風になっています。
このとき、「ふん、俺は成果なんて出さなくていいんだ。興味ないし」という風にすると、嫉妬の感情は薄くなり楽になるかもしれません。
しかし、それはある意味で「ごまかし」であり、成果を出したいという思いはあるのです。
その思いをないことにする必要はないですし、あるものをないとするのは苦しいです。
「拗れる」という言い方がされたりしますが、こういうところから始まることもあります。
(恋愛、お金、成果や結果。それらで嫉妬を感じたときに、『無理やり願望をないことにするアプローチ』を取ると、心の中に不満や苛立ちを抱える日々を過ごすことになる可能性があります)
大事なのは、ない意識を整えること。
今回の場合で言えば、有効なのは「自分も未来に成果を出せる」と考えること。
今現状だけを見れば、自分は成果を出せていなくて、他者は出していますよね。
なので、あるものに意識を向けるときに、
「いや、あるものに目をむけるって、今成果が出ていないわけだから、【ない】じゃないか!」
と感じるかもしれません。
そういうときは「未来のあるに意識を向ける」ことが大事です。
この「未来のあるに意識を向ける」方法は、恋愛でもなんでも、全ての分野で活用する方法になります。
未来に自分も成果を出せるんだ、と思えれば、それだけで心が楽になることを感じられるのではないかと思います。
未来への臨場感が高ければ高いほど、【ある】と感じられるので、心は楽になり、嫉妬は減っていきます。
逆に、未来への臨場感を感じられなければ、「とはいっても、ないじゃん!」と感じるので、嫉妬が強くなります。
未来に臨場感を感じられるかどうかは自信も関わっていて、
自信があればそもそも嫉妬を感じにくく、未来への臨場感も感じやすくなるので、さらに嫉妬を感じにくくなります。
例えば、恋愛の場合でも、「どうせ自分には素敵な恋人ができる」と思えれば思えるほど、嫉妬の感情は小さくなります。
自分の未来を信じることができればできるほど、目の前の些細なことに感情が乱されることが少なくなるのです。
まとめていくと、嫉妬を感じなくなる本質的な方法としては、
・【ある意識】の活性化
・自信の向上
・未来を信じる力の向上
が有効です。
上記の3つの力がついてくると、恋愛でも仕事でも、様々な場面で嫉妬を感じにくい自分になっていくことができます。
今すぐ嫉妬を消す方法
とはいえ、上記の力が一瞬でつくというわけでもないので、上記の力をつける取り組みをしながらも、とにかく嫉妬の感情を楽にする方法についても書いていきます。
例えば、頭痛がするとき、根本的に頭痛の原因を取り除いていくことも大事ですが、今すぐ頭痛を緩和したいという気持ちもありますよね。
これから書くのは、とにかく今すぐ嫉妬の気持ちを楽にする方法です。
その方法とは、『全く別のことに意識を向ける』というもの。
恋愛や仕事など、嫉妬の感情にまつわることを考えるのをやめ、とにかく好きなことや没頭できるものに意識を集中させましょう。
恋愛で不安になって、不安からLINEを送ろうとしているなら、一旦恋愛のことは考えないようにするのです。
家で一人で悶々とするのをやめて、考え込むのをやめて、読書に没頭する。ネットフリックスを観る。漫画を読む。筋トレする。外に出かける。
そうやって、嫉妬を感じる対象から意識を逸らすこと。それだけで嫉妬の感情を和らげることができます。
上記のような今すぐ感情を楽にする方法を活用しながら、根本的に「ある意識」を活性化させ、自信を向上させて、未来を信じられるようになっていく。
そういった取り組みを続けていくことで、嫉妬しない自分になっていくことができます。
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