池田です。今日は「長期的良好関係の作り方」というテーマで、じっくりと書いていきたいと思います。
人間関係における中長期的なつながりといえば、多くの人が最初に思い浮かべるのが「結婚生活」ではないでしょうか。
そのため、今回は一応、結婚生活をベースに想定したお話しをしていきます。しかし、この内容はパートナーシップに限らず、あらゆる人間関係に応用できるものです。
例えば、一緒に仕事を進めていく上司や部下、同僚との関係。
あるいは、大切なお客様やクライアントとのビジネス上のつながり。
さらには、兄弟などの家族、友人関係、そして我が子との親子関係にいたるまで、長く続くすべての関係性に当てはまります。
このような長期的な人間関係を、どうすれば良好な状態で維持し、育てていけるのか。その具体的なアプローチについて、今回は3つのポイントを挙げて解説します。
なお、今回ご紹介する3つのポイントは、それぞれ科学的な研究論文をベースにした、いわばエビデンス(科学的根拠)のあるアプローチです。
ただ、前提として知っておいていただきたいことがあります。
一般的な「科学的研究」というものは、どうしても特定の実験環境や条件を設定して行われるため、私たちの「リアルな日常」とは少し離れた状況でデータが取られがちです。
もちろん、そこで得られた知見は非常に有益なものですが、実際の結婚生活や日常には生々しい「現実」があります。具体的にどんな壁にぶつかり、どんな感情が渦巻くのかという、リアルの現場を踏まえていく視点が欠かせません。
多くの解説では「研究でこうなっているから、こうしましょう」という話になりがちですが、
私はこれまで16年間、コーチとしてパーソナル(個人)で本気でクライアントの皆さんと向き合い、中長期にわたって伴走してきました。
その現場の経験から痛感しているのは、研究で明らかになった方法論をそのままなぞるだけでは、現実に変化を起こすのは難しいということです。
自分の生活という現場に落とし込んだとき、一体何から始めればいいのか。
どこから手をつけるのが最も優先順位が高いのか。
そうした現実に即した課題がある中で、今回は、私が実際のクライアントの皆さんと中長期で関わり、成果を出してきた「現場の知見」や「リアル」を掛け合わせてお話しします。
研究を参考にしつつも、皆さんが最も効果を実感し、実践できる形でお届けします。
これから紹介する3つの要素は、1、2、3の順番でどんどん重要度が増していきます。
いわば重要性のランキングをつけたときに、3番目が最も本質的でコアな、一番大切なスキルになってきます。
つまり、後半に行くほど重要性が増していくという構成だと考えてください。
本来はそれぞれ独立した別々の研究なのですが、現実の生活に当てはめると、このような重みの違いが出てきます。
一方で、「実践のしやすさ(取り組みやすさ)」という観点から見ると、1番目の要素が最も具体的で、今すぐ行動に移しやすい内容になっています。
そのため、まずは1番目から日常生活で実践してみて、手応えを感じながら2番目、3番目へと深掘りしていく進め方がおすすめです。そのほうが成功体験を積み重ねやすく、無理なく取り組めるはずです。
少し前置きが長くなってしまいましたが、ここから具体的に「長期的良好関係の作り方」における3つのポイントを詳しく見ていきましょう。
1. 反応性(リスポンシブネス)
まず1つ目のポイントは「反応性」という要素です。
これは一言で言うと、「相手に対して、積極的かつ建設的な反応ができるかどうか」という意味です。
例えば、相手の身に何か嬉しいことや良いことが起きたときに、自分のことのように一緒に喜べるか。
あるいは、相手が起こしたちょっとしたアクションや呼びかけに対して、しっかりとポジティブに応答できているか。
こうした日常の些細なリアクションの積み重ねが、長期的な関係を維持する上で、実はものすごく大きな鍵を握っているということがデータでも明らかになっています。
例を挙げましょう。
夫婦の間で、一方が「今日は本当にいい天気だね」と話しかけたとします。
そのとき、もう一方が「本当だね、すごく気持ちがいいね」と、相手の呼びかけをちゃんと受け止めて言葉を返す。
このように、相手の発信に対してしっかりと「応じる」ことができている夫婦関係は、長期的に見ても極めて良好であるというデータがあります。
これとは逆に、相手が何か話しかけているのに、自分はスマートフォンを眺めたままで生返事しかしない、あるいは全く返事をしない。
相手が「聞いて聞いて!」と嬉しそうにしているのに、どこか冷めていて無視するような態度をとってしまう。
このように、相手に対して「無関心」や「無視」という態度がデフォルトになってしまうと、長期的な関係性を維持することは一気に難しくなっていきます。
これらは、一つひとつを見れば本当に些細な、一見すると見過ごしてしまいそうな小さな出来事かもしれません。
しかし、相手のアクションに対する自分の反応が小さくなったり、薄くなったりすればするほど、それはボディブローのように地味に、かつ確実に二人の関係に効いてきてしまいます。
実際のところ、長期的な人間関係の成否というのは、こうした毎日の細かいコミュニケーションの質に大きく影響されているのです。
ですから、まずは自分自身の普段の振る舞いを少し振り返ってみてください。
「自分は相手にどんな反応を返しているだろうか」と。
相手が何かを話しかけてくれたときや、朝の「おはよう」といった挨拶に対して、ついつい適当に聞き流してはいないでしょうか。
あるいは、スマホに夢中になっていて「え? 何か言った?」と聞き逃すことが常態化していないでしょうか。
この部分をちょっと見直し、しっかりと相手の方を向いて反応を返すように意識するだけでも、長期的な関係性は見違えるほど良くなっていきます。
ちなみに、これは子育てにおける親子関係でも全く同じことが言えます。
子どもが「ママ、聞いて!」「パパ、これ見て!」と言ってきたときに、しっかりと目を見て「すごいね、頑張ったね」と反応してあげる。
子どもが「褒めてほしい」「認めてほしい」と感じていそうな瞬間に、その気持ちをキャッチして応えることが大切です。
そこで「今ちょっと忙しいから後にして」とスマホを見たままであしらってしまうことが多いと、親子関係も少しずつ、望ましくない方向へ向かってしまう可能性があります。
このように、あらゆる人間関係に当てはまる非常に普遍的なポイントですので、自分が普段どんなリアクションをとっているか、ぜひ一度チェックしてみてください。
それだけで、関係の歯車は良い方向へ回り始めます。
2 認知的柔軟性と寛大さ
続いて2つ目のポイントは「認知的柔軟性と寛大さ」です。
ここでは「ポジティブ・イリュージョン(好意的錯覚)」という心理学の概念が重要になります。
これはどういうことかというと、例えば恋人同士の付き合い始めの時期を思い浮かべると分かりやすいでしょう。
恋愛の初期段階では、相手のちょっとした言動や、少し変わった性格に対しても「そこが可愛いな」「そういう不器用なところも愛嬌があっていいな」と、あははと笑って好意的に受け止めることができますよね。
このように、相手の特性をポジティブに捉える傾向のことをポジティブ・イリュージョンと呼びます。
しかし、一緒に暮らす期間が長くなってくると、かつては「個性的で素敵だな」「可愛いな」とポジティブに捉えていたはずの相手の特性や個性を、
今度は「大雑把すぎる」「ルーズでイライラする」といった具合に、ネガティブに捉え始めてしまうことがよくあります。
心理学の研究でも、相手の個性や特性をネガティブに解釈するようになることこそが、二人の関係性をダイレクトに悪化させる原因であるということがデータとしてはっきりと示されています。
人間関係には一種の法則のようなものがあります。
それは、こちらが相手にネガティブな評価を下すと、相手からもネガティブな評価が返ってくるという「鏡の法則」です。
自分が相手を低く見積もれば、相手からも低く見積もられる。
こちらが先に相手の特性をネガティブなフィルターで見てしまうと、相手からもネガティブに見られるようになり、お互いに責め合うという最悪の悪作用、悪循環が生まれてしまうのです。
とはいえ、長く一緒にいれば、相手の行動をいつでも何でも「ポジティブに捉える」というのは、現実問題として難しいときもありますよね。
そこで大切になってくるのが、「ネガティブに捉えそうになっている自分に気づき、そこで立ち止まる」という寛大さです。
「あ、今自分は相手のことをネガティブな目で見ているな」と気づくだけでも、関係の悪化を食い止めることができます。
もちろん、プラスの解釈にまで変換できればベストですが、そこまでいかなくとも、ネガティブな感情の暴走を自分の認知でストップさせる。
これだけでも、二人の関係が泥沼化するのを十分に防ぐことができます。
そして、この認知的柔軟性を支えるもう一つの重要な考え方が「アトリビューション(原因帰属)」です。
これは、起きた出来事に対して「何が原因であると考えるか」という心の働きのことです。
例えば、パートナーの機嫌がひどく悪いとします。
そのとき、やってしまいがちな良くない原因帰属は、「この人はいつも偏屈で、ネガティブな人間だから機嫌が悪いんだ」と考えることです。
これは、相手の「人格」や「根底にある性格」に原因を帰属させてしまっています。
一方で、望ましい原因帰属は、「今週は仕事がかなり忙しそうだったから、きっと疲れが溜まっていて、一時的に機嫌が悪くなっているんだろうな」と考えることです。
これは、相手の人間性を否定するのではなく、忙しさや体調といった「外的な環境や一時的な要因」に原因を帰属させています。
このように、相手の人格そのものと、目の前の不機嫌さやネガティブな言動を切り離して考えることができると、先ほどお話ししたポジティブ・イリュージョン(好意的な解釈)を保ちやすくなります。
これを私の主催するメンタルジム「イケジム」の言葉で表現するなら、「相手の『価値ごと』にしない」ということです。
通常は「自分の価値ごとにしない(自分の本質的価値とは関係ない)」という文脈で使う言葉ですが、これを相手に対しても適用するわけです。
つまり、「相手の機嫌が悪いのは、相手がそういう嫌な人間だからだ、駄目な奴だからだ」と決めつけて敵対視するのをやめる、ということです。
「今はただ疲れているだけなんだな」「余裕がない時期なんだな」と、相手の人間としての価値や人格と、一時的な状態を切り離して捉えること。
もし、相手の機嫌の悪さや問題のある行動を、相手の変えられない人格や個性のせいに結びつけてしまうと、
「やっぱりこの人はこういう人間なんだ」というネガティブな確証バイアスが働き、芋づる式に相手の嫌なところばかりが目に付くようになってしまいます。
ですから、相手が何らかのネガティブな言動をとったとしても、それが「相手のすべてである」とは考えないでください。
私はよく現場で「一部化しましょう」という言い方を伝えています。
それは相手のほんの「一部」の状態であって、その人の「すべて」ではない、というスタンスです。
この見方ができるようになると、相手のネガティブな言動に振り回されて、こちらの感情まで引きずり込まれる度合いをぐっと下げることができます。
考えてみれば、結婚生活というのは、物理的に同じ空間で一緒に過ごす時間が圧倒的に長くなる生活形態です。
付き合っているときよりも、相手の嫌な部分やネガティブな側面に触れる物理的な時間や割合は、構造上、どうしても増えていきます。
そのため、交際中には見えなかった部分が見えてきて、「あれ、こんな一面があったんだ」「こんな風に怒るんだ」と驚くようなことは、長く一緒にいれば当然のように起こるお決まりのイベントなのです。
こうした現実に直面したときに、自分の「期待値」を柔軟にコントロールし、「長く一緒にいれば、お互いに嫌なところが見えてくるのも、上手くいかない時期があるのも当たり前だ」という心構え、前提を持っておくこと。
これが、認知的柔軟性の本質です。
アトリビューション(原因帰属)の歪みを自分で整え、相手の価値ごとにしないこと
これが実践できると、物理的な時間の経過とともに相手のネガティブな部分が見えてきたとしても、それを相手の人格と直結させて「もうこの人とはやっていけない」「完全に気持ちが冷めた」という極端な結論にまで感情をエスカレートさせずに済みます。
自分も含めて、この世に完璧な人間など一人もいません。
どれだけ長く良好な関係を築いていても、相手の受け入れがたい部分が見えてきたり、コミュニケーションがすれ違って険悪なムードになったりすることは、長期的な関係であれば必ずと言っていいほど起こります。
それを拒絶するのではなく、「そういうことも含めての人間関係だ」と受け入れた上で、出来事と相手の人格を「一部化」して切り離す。そうやって相手に対するネガティブな見方を自分の認知の力で和らげていく。
それができれば、感情的にぶつかり合うのではなく、建設的な話し合いができるようになり、破局や関係の崩壊といった最悪の事態を避けることができるようになります。これが、2つ目の非常に大切なポイントです。
3. 感情調整能力
そして、最後にお伝えする3つ目のポイントが「感情調整能力」です。
これこそが、今回の中で最も重要な、すべての土台となる核心的なスキルです。
感情調整能力とは、一言で言えば「湧き上がってきた感情に振り回されることなく、自分自身でその感情を穏やかに整えた上で、相手とコミュニケーションをとることができる力」のことです。
私の主宰するメンタルジムでは、まさにこの力を徹底的に鍛え、自分で感情をコントロールするためのトレーニングを日々提供しています。
先ほどご紹介した「期待値の柔軟性」、つまり、
「結婚して一緒に暮らすということは、お互いに上手くいかないところや嫌な部分が見えてきて当然。自分だって完璧にはできないのだから、お互い様だ」
と捉えるマインドセットも、実はこの感情調整能力の一部です。
自分で自分の期待値をコントロールすることで、感情が激しく波立つ前になだめているわけです。
また、2番目でお話しした「アトリビューション(原因帰属)」の見直し、つまり相手の不機嫌を人格のせいにせず、一時的な疲れのせいにするといった捉え方も、
自分の思考や視点を柔軟に調整することによって、自分の感情をコントロールしている状態と言えます。
これまでの数多くの心理学研究で、この「感情調整能力が高い人ほど、結婚生活が長期にわたって破綻することなく幸せに続き、あらゆる人間関係で良好なつながりを長く維持できる」ということが明確に分かっています。
この能力の有無こそが、長期的良好関係を築くための最大のカギなのです。
感情調整能力が備わっている人は、長期的な関係の中で何らかの問題やストレスが生じても、自力で感情を穏やかな状態へと戻すことができます。
しかし、この力が未熟な状態のままで長期的な関係性に飛び込んでしまうと、どうなるでしょうか。
先ほどもお話しした通り、関係が長期化すればするほど、相手のネガティブな側面や自分にとって気に食わない言動に直面する物理的な機会は確実に増えていきます。
その瞬間に、湧き上がるイライラや不安といったネガティブな感情を自分で処理して整えることができないと、「この人と一緒にいると、自分はいつも不愉快な感情にさせられる」という被害者意識が強化されてしまいます。
感情のすれ違いが修復不可能であると思い込み、「自分を不快にさせる相手なのだから、もう離れるしか道はない」という風に、極端な決別へと直進してしまうのです。
どんなに最初は、激しい恋心や、一緒にいるだけで胸がドキドキするような強い惹かれ合いがあったとしても、いざ生活を共にする結婚生活が始まれば、綺麗事だけでは済まない現実が次々と押し寄せてきます。
特に子どもが生まれたりすれば、自分の思い通りにいかないことだらけになりますし、精神的・肉体的な負荷は跳ね上がります。
日々の家事や育児のタスクをどう分担し、どう協力していくかという、泥臭い話し合いを何度も重ねていかなければなりません。
そうした過酷な現実の局面を迎えたとき、付き合い当初の「好き」というピュアな感情や、ときめきといった初期衝動だけで乗り越えることは、率直に言って不可能です。
そこを壊さずに乗り越えていくために本当に必要なものこそが、まさに「感情調整能力」なのです。
自分の感情の波を自分で静め、冷静でフラットな状態を作れるからこそ、相手を頭ごなしに責めることなく、お互いにとって建設的で生産的な「質の高い話し合い」を重ねていくことができるのです。
ですから、巷でよく言われる「結婚すれば幸せになれる」とか「結婚しないほうが自由で幸せだ」といった二元論は、本質を見誤っています。
結婚という制度そのものが人を幸せにしたり不幸せにしたりしているわけではありません。
結婚生活を送る中で、みるみる幸せになっていく人もいれば、あっという間に不幸せになっていく人もいますよね。
その決定的な明暗を分けているのが、他ならぬ「感情調整能力があるかどうか」であり、
「良好な関係性を長期的にメンテナンスし続けるメンタルの力が自分にあるかどうか」なのです。
この感情調整能力さえしっかりと身につけておけば、極論、結婚するという選択をしても、結婚せずに独身でいるという選択をしても、どちらの道を歩んだとしても自分自身の力で人生を幸福に導くことができます。
自分の感情を自分で穏やかに整えられるのであれば、どんなライフスタイルを選んでも、誰とどのような関係を結んでも、そこに確かな幸せを見出すことができるのです。
だからこそ、私たちが何よりも最優先で取り組むべきなのは、この「感情調整能力を日々鍛え、高めていくこと」に他なりません。
そしてこの力は、何も「結婚してから、問題が起きてから慌てて身につけるもの」ではありません。
むしろ、結婚する前の段階から、日々の生活の中でいくらでも先行してトレーニングしておくことができます。
多くの人にとって結婚生活というのは人生で初めての経験ですから、事前に本番さながらの練習をすることはできません。
しかし、独身の時期や交際中の段階から、自分のメンタルをマネジメントして感情調整能力を高めておくことができていれば、
いざ結婚生活が始まって予測不能な壁にぶつかったとしても、パニックにならず、感情的に爆発することもなく、その都度しなやかに対処していくことができるようになります。
現実の荒波を二人で一緒に乗り越えていく経験そのものが、二人の絆をさらに深め、結婚生活における独自のノウハウや、お互いにとって何が一番大切なのかという譲れないポイントを明確にしていきます。
そうして経験を積むほどに、不必要な衝突や問題そのものが自然と起こりにくくなっていくという好循環が生まれるのです。
ここで誤解してほしくない重要なポイントは、感情調整能力があるからといって「具体的な課題や問題が一切起きなくなるわけではない」ということです。
生きていれば、そして他人と暮らしていれば、トラブルや問題は必ず起きます。
子どもが生まれれば、子どもの突然の発熱や病気、家事のキャパシティオーバー、育児方針の食い違いなど、それこそ毎日のように新しい課題が降ってきます。
大切なのは、そうした課題や問題が「起きたとき」に、自分の感情の暴走を食い止め、良いメンタルステート(状態)を保ったままで相手と言葉を交わし、知恵を出し合って一緒に解決策を模索できるかどうかです。
この「感情を調整した上でコミュニケーションをとる能力」の有無こそが、幸せな関係性と不幸せな関係性を分ける最大の分岐点になるのです。
だからこそ、自分の感情をコントロールする力を磨くことこそが、あらゆる人間関係の結末を決める、最も価値のある自己投資になります。
おわりに
最後になりますが、今回お話しした「反応性」「認知的柔軟性と寛大さ」「感情調整能力」という3つのポイントは、
結婚生活やパートナーシップだけでなく、子どもとの親子関係、友人関係、恋人との関係、あるいは会社の人間関係にいたるまで、長く続くすべての対人関係において、例外なく全く同じことが言えます。
これから先、誰かと「長期的に安定した、良い関係を築いていきたいな」「この人とずっとお互いを尊重し合えるつながりを作りたいな」と思ったときは、ぜひ今回の3つのお話を思い出してみてください。
もちろん、最初からこれらすべてを完璧にこなす必要はまったくありませんし、時には感情をうまくコントロールできずに自己嫌悪に陥るような日があるのも、人間としてごく自然なことです。
本当に大切なのは、完璧にできることではなく、「自分が進むべき正しい方向性」が頭の中で明確に分かっていることです。
心の中に一本のコンパス(羅針盤)を持っておき、もし日常の中で相手と上手くいかなくなったり、自分の感情が乱れてしまったりしたときに、
「あ、今はコンパスの針がズレていたな。2番目のアトリビューションを忘れていたな、3番目の感情調整に戻ろう」と、いつでも正しい原点に戻ってこられること。
上手くいかないたびに原点に戻り、そこでまた少しずつ自分のメンタルをトレーニングしていく。そのプロセスを淡々と重ねていけば、皆さんの感情調整能力は、打てば響くように確実に、着実に向上していきます。
内面の力が育ってくれば、日常の不必要なトラブルや衝突自体が面白いほど減っていきますし、仮に目の前に具体的な課題や大きなトラブルが立ちはだかったとしても、
「この二人なら、冷静に話し合って一緒に乗り越えていける」という確固たる信頼関係が、自然と二人の間に育まれていくはずです。
ぜひ、今回お伝えした3つの内容を皆さんの心に留めておいていただき、日々の人間関係をより豊かで温かいものにするためのヒントにしていただければ幸いです。
今回の内容は以上となります。
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