人には、向き不向きや、得意不得意、がある。
自分の武器を見つける技術に詳しく書いたけれど、
ある一定の基準での「できる・できない」で人の価値が決まると考える必要はない。
そんな風に考えると、苦しむ人が増えるだろう。
ある一定の基準や、他者の基準で自分を見れば、自分を責めることも多くなる。
人には、それぞれの成功のカタチや幸せのカタチ、「こう生きていきたい」という願望がある。
自分の願望の輪郭を知ろう!
例えば、住む場所にしても、田舎が良いという人もいれば都会が良いという人もいる。
田舎でも都会でもない微妙に位置にいて、行こうと思えばいつでも都会にいけるところが良い、という人もいる。
私の場合は、しがらみに左右されず、一人の時間を大切にできて環境の良い場所が好みだ。
住む場所だけでなく、今はライフスタイルだって多種多様。
私のように一人の時間が好きな人もいれば、みんなでワイワイしたいという人もいるはずで、それはどちらが良い悪いではなく上下もない。
要は、「自分の願望とは一体なんなのか?」という、自分の願望の輪郭を知ることが大事なのだ。
自分の願望の輪郭を知っていれば、他人がああだこうだ言っていても気にならない。
いつも他人の情報に流されて右往左往してしまうのは、自分の願望の輪郭が曖昧で、
自分が何を望んでいるか、自分には何が適しているのかがよくわからないからだ。
そして、そういう状態で在れば在るほどに、他者の評価が気になる。
自分は別に人前に立ちたいと思っていないのに、それが成功のカタチだと考えてしまって、成功するために自分がしたくもないことしてしまう。
それだと苦しいはずだ。
自分の特性を生かした生き方をすればいい
世の中には、例えばプロデューサーという仕事もある。
彼彼女らは人前には立たず、黒子に徹する。人を支える、人を際立たせる、人を勝たせることで活躍する人たちだ。
逆に、人前に立つことで力を発揮するタイプの人もいる。
弁が立つとか、見栄えが良いとか、なぜか人を惹きつけるとか。
そういう人たちは、ガンガン前に出て行けばいい。
ただ、どちらが優れているとか劣っているとか、そういうことはない。
どちらも大切な役割であって、お互いに劣等感など感じる必要はない。
例えば、編集者という仕事だって、自分の本を書くわけではないが本作りに関わることができる。
映画が好きな人は、監督になることもできれば、脚本を書くこともできるし、まずはその補佐から始めたっていいだろう。
それぞれがそれぞれの強みを活かしながら好きなものに関わっていけばいいわけで、一般的な「成功」なんてものを先に考えてしまうと苦しいことが多い。
自分が置き去りになってしまうからだ。
誰もが人を率いるリーダーである必要だってない。
リーダーになる場合だって、色々なリーダーの形があっていいはずで、強さで引っ張るリーダーもいれば、弱さを支えるリーダーもいる。
また、二番手の人がいなければ、組織は回っていかない。
アニメやドラマなどでも、二番手キャラの方が案外人気があったりするものだ。
ワンピースならゾロやサンジやナミ、エース。ドラゴンボールならベジータやピッコロ、クリリン。
それぞれが魅力的なキャラたち。
二番手キャラはその物語においては二番手の位置にいるかもしれないが、自分の人生においては、主人公。
二番手の人はリーダーではないかもしれないが、極めて重要な役割を果たしている。
状況や環境、立場など関係ない。
自分の願望が明確になれば他者の目は気にならなくなる
どんな立場であったとしても、どんな生き方だったとしても、
大事なことはそんな自分に誇りを持つことだし、自分が一番力を発揮できる働き方や生き方をすることだ。
そうすれば、他者の目は気にならなくなってくる。
自分の願望が明確になることで日々自分を満たすことができるし、それでいいのだという感覚があるからだ。
しかも毎日が楽しいから前に進んでいくこともできる。
他者の目を気にして、他者が望む自分になろうとするから、つらくなってくる。
最近は情報も多いし誰もが好きに発信できるから、本当に多種多様な意見が存在する。
人のライフスタイルも、何を高く評価し低く評価するという基準も人それぞれだ。
周囲の人の基準にいちいち合わせていたら、自分がどうしたいのかわからなくなってくる。
人に低い評価をされることを恐れていたら、自分の人生を生きることはできなくなっていく。
ある意味、人に低い評価をされないように気に入られる選択をするのは楽だ。
自分の人生を生きようとして、低い評価をされるとわかっていてもなお自分を貫く方が難しい。
安易にイエスと言っている方が精神的には楽なのだが、自分の人生を生きるときに重要なのは「No」を言えることだ。
それはつまり、嫌われる勇気を持つということであり、無愛想になるということでもある。
NOを言えるようになってくると、他者の評価ではなく「自分はどうしたいのか」を基準に生きることができるようになってくる。
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