読者アンケートに「文章を書きたいのだけど、なかなか書けなくて…」という相談書きました。
今、文章を書きたい!という人は多い。一億総発信者時代の今、誰もが気軽に情報を発信できるし、間違いなくそこから人生を変えていった人もいるから。自分自身もそう。
さらに、ブログなんかだと記事がどんどん溜まっていき、過去の記事を読んでもらうこともできる。
毎日検索エンジンからもこのブログに行き着いてもらえるわけで、
よく言われることだけど、どんどん「資産」になっていく。
そう考えれば今の時代、「文章を書ける」それも「大量に書ける」というのは大変な武器になることは間違いない。
ブログというのは本当にワクワクするツールだなあ、といつも思います。
自分自身、8年間ブログをほぼ毎日書いてきて、メールマガジン、5冊の本の執筆、イケジム内でのコラム執筆、その他、数百本の音声配信など、数々のコンテンツを作ってきた。
その中で今回は「文章」に特化したコンテンツの作り方としての文章教室として記事を書いていく。
どうしても文章を書くことができない、書く手が止まってしまうという人はぜひ読んでみてもらえれば。
「何を書くか」を明確化する
さて、これまで文章を書いてきて、書けないと悩む時期も自分自身もちろんあった。
全然書くことが思い浮かばない…とか普通に。笑
本の執筆とかでも、どうしても書き進められないという時期を通ってきたのだけど、
8年間も文章を書いていると大体自分がどこで詰まるのかということがよく分かってきた。
もちろん、書けない理由は様々あることはあるのだけど、最も大きな原因は何かというと、
「何を書くか」が明確じゃない
ことだった。
ここ。
「何を」という部分が最も重要で、そこが明確ではないことによって文章を書くことができなくなってしまう。
どういうことか分かりにくいと思うので、具体的にしよう。
例えば、
よし、今日は書くぞ!と思ったとする。
でも、まだ「何を」が分からないから書く手は進まない。
とりあえず何か書きたい!では、実際には何も書けない。
で、「よし、やる気について書こう!」と考えた。
「何を」が出てきたね。
でも、これでもまだ書けないはず。あまりにも具体性がなさすぎるから。
ここで「やる気と肉体の関係について書こう!」と思いつく。
具体性が増したことによって、書きやすくなってきたね。
さらに、肉体を具体的に「筋トレ」にすることにした。
結果、結論として「やる気を出すためには筋トレしろ!」ということを考えついた。
この時点で「何を」が明確になった。
こうなれば、書き進めることができそうだよね。
もうこれで1記事書き上がる。
めちゃくちゃ簡単な例だけど、「何を」が具体的になっていけばいくほど、文章というのは書きやすくなる。
まずは幹を押さえよう!
で、この「何を」のクオリティを高めるために具体例とか引用とかネタとか面白い言い回しとか文体とかがついてくる。
ただ、そういった部分は「修飾部分」であって、幹ではないわけだよね。
でも、文章にこだわろうとする人はこの「修飾部分」のことばっかり考えて、肝心の「何を」のことをあまり考えなくなっていることが多いんだ。
すると、文章が書けない。
自分自身、「何を書くか」が分かっていないわけだから。
文体をどうするかとか、面白く書けるか、カッコよく書けるかといった部分は「どのように書くか」という部分。
自分自身、書く手が止まってしまっていたのは、そういった「どのように書くか」のことばかりを考えて、
肝心の「何を」というところと真剣に向き合えていないときだった。
カッコよく書きたい!!と言ったって、「え?何を?」って話だよね。笑
「何を」カッコよく書きたいのか?ということが大事なんだ。
実際「何を書くか」さえ決まってしまえば、「どのように書くか」は後から決まってくるし、いかようにも変化させることができる。
「何を書くか」が核心部分で「どのように書くか」は修飾部分。
例えば、よく「分かりやすい文章を書きたいのですが、どうすればいいですか?」と聞かれることがある。
ただ「分かりやすい」というのは「どのように書くか」という修飾部分。
肝心なのは「何を」分かりやすく書くのかということであって、
書く手が止まってしまうのは「どのように」に囚われすぎた結果として、「何を」と向き合わなくなってしまったからなんだ。
個性が生まれるタイミング
なぜ人は「どのように」に囚われてしまうのかというと、
自分の個性を出したいから。
自分の個性というのは文体であったり説明の仕方、面白く書けるかどうかに大きく左右される。
自分らしさ、自分の独自性を出す場合には「どのように」が重要な部分を占める。
だからこそ、自分を出そう出そうとすればするほどに「どのように」にこだわり始め、
肝心の「何を」がないがしろになり始める。
今の時代としても「何を」で差をつけるのではなく、「どのように」で差をつけようとする流れみたいなものはあると思う。
だからこそ、余計にそうなる。
でも結局「どのように」は「何を」が明確になっている前提で生まれるものであり、
「何を」がない人は「どのように」に行き着くことはできない。
だから、まずは個性を出すというよりも、何を書くのかを明確にした上で、そこから「どのように」を考えるようにしてみよう。
その順番を守ることができれば、書くことは一段と楽になるはずです。
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