文章を書く人にとっての仕事の価値とは何なのか。
9年間ブログを書き続けてきて、文章の価値だったり、文章で何ができるのか?ということと向き合うようになった。
まあ個人的にはメンタルトレーナーもやっているから、どうしてもその関連で文章を考えてしまうという部分はある。
例えば、ある小説家さんなんかはエッセイの中で、
2時間だけ楽しんでもらって、あとは本を捨ててもらってもいい。ただ、その2時間は最高に楽しませたい
と書いていた。
そういう価値観というのか、スタンスもある。
その場合には、文章というのはエンターテイメントということになると思うし、どの文章もエンタメ的な要素というのは必ず持っていると思う。
そう割り切って書くのも、一つの方法。
自分の文章は、エンタメなのだと。
エンタメ的文章。
イケジュンはどうだろうな。多分、違うな。ただ、意識的に面白く書こうとすれば書けなくはないし、短編なら書けないこともないので、ゼロではないということにしておきたい。
一応、客観的に評価しているつもり。
ただ、完全にそちらの方に才能を持っている人もいると思うんだよね。
エンタメ的才能がある人が真面目に書きすぎたりすると、あまり魅力がなくなってしまうこともある。
ケンゾー、極貧生活から売れっ子へ
例えば、好きな作家のケンゾー(北方謙三)は、純文学というジャンルで10年書き続けて、さっぱり芽が出なかった。
デビューもできず、売れず、極貧の生活を送っていた。
でも、エンターテイメントのジャンルに鞍替えした瞬間から、ケンゾーの才能は爆発する。
本は売れに売れ、いまだに現役作家として書き続けている。
水滸伝シリーズは累計1000万部を超え、現在執筆中の「岳飛伝」の帯には話題の漫画「キングダム」の著者がコメントを書いていた。
キングダムと水滸伝には、通ずるところがあるのだと。
キングダムを好きな人は、絶対に水滸伝も好きになれるんだよね。
むしろ、キングダムよりも感じることは多いと言っても言い過ぎじゃない。
要は、ケンゾーは仕事における自らの居場所を見つけた、ということなのだろうな。
自分の居場所は、どこにある?
そこが自らの居場所なのかどうかは、意外に周囲の反応で分かったりする。
なぜか評価される、なぜか良いと言われる。
そこには自分の才能や適性があることが多い。
イケジュンの場合も、周囲からなぜか評価されることに関しては一貫して続けてきた。
『自分の「武器」を見つける技術』にも書いた通り、自分のことは自分では分からないし、自分の武器は自分の当たり前のことの中にある。
だから、当たり前だと思ってやったけどなぜか評価されたことについてよく覚えているし、意識的に忘れないようにしてきた部分もある。
自分にとって当たり前のことを当たり前に続けるというのは、意外に難しい。
その難しさはどこから生まれるかというと、不安や恐怖、劣等感、コンプレックスだ。
自分があまりにも強く表現したいことというのは、己のコンプレックスの裏返しで、そのコンプレックスを見せられる方からすれば気持ちよくないケースがある。
ごく普通に頑張らないで出来ることに自分の才能はあり、それを活かせば楽に上手くいくのに、
「そんなことじゃコンプレックスは埋まらない」と感じて、なぜか苦しい道、うまくいかない道を進んでしまう人は多い。
そこから、自分にとって当たり前のことができなくなっていく。
自分にとっての当たり前に価値を見出せるのは、自分を無条件に受け入れている人だけ。
コンプレックスの強い人ほど自分を嫌い、自分を低く評価しているから、自分の当たり前になど価値はないと思う。
その場合、自分の進路、仕事選びに迷うことになるだろう。
周囲の評価と自分の評価が違いすぎ、自分がしたいこと(ダミー。コンプレックスを埋めること)を人が評価してくれないという現実との狭間で苦しむ。
結果、純文学のジャンルで苦しみ続けたケンゾーのように、やってもやってもうまくいかない、と感じる現実を体験することになる。
楽にうまくいっていい、ということを許可できないし、自分にとっての当たり前に価値を見出せない状態になってしまっているんだね。
楽というのは、正確に言うなら、試行錯誤が楽、ということ。
当然、得意なことでも失敗はするし、成長が必要になる場面もある。
でも、それがつらくはない。という感じ。なんだよね。
自分の居場所を見つけるヒント
長々と書いてきたけれど、
自分の居場所はどこにあるのか?
これはかなり大切なテーマだ。
その自分の居場所を探すときのヒントとしては、
比較的楽にできること
人からなぜか評価されること
を見てみるといい。
そして、人から評価されているのにどこか受け入れらないときは、
己のコンプレックスによって「そんなんじゃダメ」と思い込んでいないか疑ってみるといい。
楽にできるからこそ、もっと他に頑張って獲得しないといけないんじゃないかと思い、そこから苦労の道に入っていくことも多いものだから。
あなたの居場所は、必ずある。
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