今日、衝撃的な事件が起こった。
いつものようにカフェに持ち運ぶことで消耗していたMacを充電しようとアダプタを挿したのに、
充電ができない。
いつもの雷マークがつかず、電源が消耗され続けている。
どういうことだ?
何かの間違いか…と思って、家の別の電源に差し込んだり、もう一つの充電器で試してみたり色々とやってみたんだけど、、
雷マークは一向に姿を現してくれない。
えーと。
これは。
充電ができません、ね。
そのとき思ったのは、
め、めんどくせえ…
だった。
Macって基本、修理とかそういうのがめんどくさいイメージがある。
修理に出したら、その場でちゃちゃっとやってくれるんじゃなくて、何日間か預けることになって、それも意外に長い期間で…というイメージがあった。
しかも、わざわざAppleストアに持っていかないといけない…
そういう一連の思考が一気に頭に浮かんで、
め、めんどくせえ…
と思った。
しかも、充電できないってこれ、どうやって修理するんだ?とか、
充電がある間に何かやっておいた方がいいんじゃないんか、充電切れたその時点でこの世のおしまいなんじゃないかとか、色々と考えた。
ただ、気持ち的に重たくなってたから、とりあえず一息つこうということで、
コーヒーを淹れることにした。
「てんやわんやしてても、仕方ねえぜ」
ってな感じで。
とりあえず、ふうって感じで一息ついて、今後について考えた。
修理に出すにしても残り電力がある状態で出した方が向こうとしても都合がいいだろうし、直りも早い気がする。
「今の自分にできること」としては、一刻も早く修理に出すことだ。
先送りにすればするほど電力は消耗され、事態は悪化の一途を辿る。
(コーヒーを飲んで一旦落ち着く時間は除く)
そこで、Appleストアに行くことを決意する。
「俺は、行く」
主人公が生まれ育った村を出発する気持ちで、Appleの地へ赴くことを決意した。
「俺のMacはまだ、そんなじゃねえ」
そうやって現実を認めたくない気持ちもあった。
Appleストアに行くほどじゃないと、再起動したりちょっと置いとけば直るさと、そう思いたい気持ちもあった。
だけど、どれだけ充電しようとしてもできない。
ちくしょう!
ついに、現実を受け入れ認めなければならないと観念し、
Appleの地へ赴くことを決意した。
「保証書とか証明書とか、そんなのがいるんじゃなかったか」
と思い、Macの箱を探した。
どこにやったっけか、Macの箱。
Macの箱を探している自分を認めたくない気持ちもあった。
だが、そんなことも言ってられない。
事態は一刻を争う。
Macの箱をついに発見し、開くと、「アップル製品をお買い上げのお客様へ」と書かれた紙が入っていた。
「俺やん」と思いながら見てみると、「アップルケア・サービス&サポートライン」につながる電話番号が記載されていた。
「電話か…」
正直、電話には良いイメージがなかった。
実物のMacを触るわけじゃないのに、一体何ができるんだと。
どうせ、状況を確認して「それはあれですね、Appleストアへお越しくださいませ」と言われるんだろうと。
電話前と状況は変わってねえぞ!と、そんなことを思うハメになるんだろうと、そう思った。
だけど、よくよく考えてみたら、電話をかけるだけだ。
大した労力じゃない。
しかも、事前に話を通しておいた方が、ストアに行ったときにも「お待ちしておりました、イケジュン様」となるかもしらん。
やれることは、やっておこうか。
5%くらいの期待を持って、念のため、電話することにした。
ただ、そこでも懸念はあって、「結局、機械の案内で全てを完結させようとして、人間と話すことができないんじゃないか…」と思った。
Appleだとかそういうでかいところになると、一個人の問題など、ロボットに相手させておけばいいさと、人件費の問題もあるからよと。
充電ができず、仕事の関係上毎日Macを使う自分としては非常に困った状況だけど、そんなもん一個人のことやと。
ロボットやと。
そんなもん、ロボット対応やと。
塩対応どころじゃない。
ロボット対応や、そんなもん。と。
そういうことになるんじゃないかと思った。
全てをロボットに対応されて傷つくのが怖かった。
でも、そこで期待を捨てた。
ロボット、上等やと。
今のロボットはもしかしたらすごく優秀かもしれない。
ロボットでも直せるのならそれでいい。
本質は、人間かロボットかじゃなく、直るか直らないかだ。
上等や。
ロボット対応を、高く評価しようじゃないか。
素晴らしい技術ですね!と。
そう考えたら、たとえ全てがロボット対応だとしても、恐れることはなくなった。
「今の俺に、恐れるものは何もない」
恐れが消え、残ったのは「電話をしよう」という揺るがぬ決意だけだった。
いざ、電話をかける。
案の定、まずはロボットが受話器を握った。
「iPhoneのご案内は1を、iPadのご案内は2を…」
俺が案内してほしいのは、MacBook。
ロボットの言葉を聞き、言われた言葉を押す。
「オペレーターに、おつなぎします」
ロボットが驚きの一言を放った。なんと。オペレーターにつないでくれるのか。
まだ、信じられなかった。今から俺はアップルの人間と話せるのか。
そうこうしていると、声が聞こえてきた。
「アップルケアサービスの〜〜でございます」
人間の女性が出てきた。優しい声だった。
まず状況を説明する。説明するたびに「さようでございますか」などと優しい声が聞こえる。
くそ!こういう困ったときに優しくされると、癒されちまう。
ただ、まだ期待はしていなかった。
これまで自分が試してきたことを伝えれば伝えるほど、打つ手はないんじゃないかと思えてくる。
もうすることはないんじゃないか。
Appleストアにわざわざ行くしかないんじゃないか、このMacは没収され、これから数日間どうすりゃいいんだの日々を送ることになるんじゃないかと怯えた。
ただ、そこでAppleの天使は語り始めた。
「池田様の方で行っていただきたい作業があるのですが、よろしいでしょうか?」
なんと。まだ、次の手があるのか。まだ、やれることがあるのか。次が見えることで、心の中に希望の火が灯った。
「もちろんです」
そこから天使は、電源が切れた状態で4つほどのボタンを10秒間押してください、10秒はこちらで数えますので^^と言った。
オーケー。そんなのお安い御用だ。10秒でも100秒でも、押してやる。
「ありがとうございます^^では次に、電源ボタンを押してから、次のボタンをまた同時押ししてください。次は、20秒間お願いします」
オーケー。20秒でも200秒でも、だ。
果たして本当にこんなことで治るのかと半信半疑のまま、その作業は終わった。
そして、充電器を差し込むことになった。
差し込むとき、少し怖かった。
これでダメだったらどうしよう。今度こそ、Apple ストア行きか…。
しかも、ボタンを長押ししただけだから、大して良い結果も期待できない。
充電器を、差す。
差した瞬間、
ファン
という音が聞こえてきた。
こ、この音は…
充電器を差したときの、「ファン」。
これまで聞いてきた中で最も感動的な「ファン」だった。
潤「あ!今、ファンって聞こえました!」
天使「え、それって!」
天使のテンションも上がっている。
「ちょ、ちょっと待ってくださいね…」
本当に充電ができているのか、右上の電源マークを確認する。
雷マークが、ついている。
「おわーー!!!充電できてる!できてますよ!!!」
「え!よかったですー!^^」
気分は、下町ロケット。新しい技術が開発できたのと同じくらいのテンションになった。
「うわー!まじで充電できてる!助かったー!まじで助かりました!」
「私も嬉しいです!^^よかったです〜〜!!」
天使かよ!
てなわけで、結局、わざわざAppleストアに行かずとも、電話だけで問題を解決することができました。
電話に対する先入観を持ち、どうせ無駄だと確認することもなく最初から勝負をあきらめ、何もせずにいたなら、人生は全く別の方向に進んでいたかもしれない。
今回、自分の問題が解決され、ガチで喜んでいたら、向こうも本当に嬉しそうだった。自分のサポートで相手が喜んでいることが嬉しかったのだと思う。
そんな感じだったので、
もしMacの調子の悪くなった場合は、とりあえず電話してみることをオススメしますという話でした。
てか、この記事3000字超えとるやんけ…。
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