自分で自分を満たすってどういうこと?ケイスケホンダが体現してみた。

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「自分で自分を満たす」

「自分の機嫌を自分で取る」

 

これらはすごく大事なことなんですが、抽象的すぎるところもある。

 

抽象的だと「何をどうしたらいいかわからない」「実際の実行の仕方が分からない」ものになりがちなんで、

 

自分で自分を満たす、自分の機嫌を取るというのを【具体的に】説明していきたいと思います。

 

ということで、本日もケイスケホンダの登場です。

 

 

自分で自分を満たすケイスケホンダ


 

 

 

「ケイスケホンダ、どうだ。仕事には慣れたか」

 

「もちろん、以前より成長してますよね。

 

着実に。

 

ええ。

 

でも、まだまだいけると。

 

そういう確信が、ありますよね」

 

「威勢がいいな。

 

でもな、威勢の割にはできてないことだらけだぞ。

 

今月のノルマは達成したのか!?」

 

「いえ、まだ」

 

「同期のシンジは、とっくに達成してるぞ!」

 

「ええ」

 

「ケイスケホンダにはガッカリだな。

 

あれだけサッカーの世界で活躍したにも関わらず、こっちでは何もできていない。

 

シンジにも、勝てない。

 

ふん!

 

サッカーだけの人間だった、ということだな!」

 

「僕は、そういう見方はしていないんですよね」

 

「うるさい!

 

認めろ。

 

お前は負け犬なんだ!

 

ノルマを達成できないし、シンジよりも結果も出せない。

 

俺よりも、下なんだよ!」

 

「なるほど」

 

「なるほどってなんだ!」

 

「いえ、特に意味は」

 

「…もっと、もっと落ち込んだらどうなんだ!」

 

「落ち込む理由が、僕にはないので」

 

「…落ち込む理由がないだと?理由だらけじゃないか!

 

ノルマも達成できていない、シンジにも勝てない。

 

上司である俺にも叱責を受けている!」

 

「ええ」

 

「ええええ、うるさい!お前のその返事のせいで、俺は機嫌が悪いんだよ!」

 

「なるほど」

 

「なるほどもやめろ!

 

なぜ、お前は落ち込まないんだ。

 

もっと反省しろ!」

 

「反省…。

 

もちろん、修正はしてますよね。

 

トライして、結果を見て、次につなげる。

 

もう僕の中では、次が見えているので。

 

それを試してみたくてウズウズしている。

 

そう、思ってますよね」

 

「…結果を、結果を出してないくせに偉そうに言うな!」

 

「結果を出せていない。

 

確かにそうです。

 

都落ちだと。

 

その通りですと。

 

僕はミランでも結果を出せなかった。

 

だけど、ワールドカップでは得点を決めた。

 

結果というものは、出るときもあれば、出ないときもある。

 

そういうものなんだと。

 

ただ、自分のできる精一杯をやる。

 

結果が出ないときもあることを言い訳にせず、

 

自分が納得できる準備をする。

 

それがプロフェッショナルだと、そう思ってるんで」

 

「…シンジより、シンジより結果を出してないくせに!」

 

「シンジより結果を出せていない。

 

ええ。

 

都落ちだと。

 

その通りですと。

 

だけど、自分は自分のやれることをやっている。

 

そのことを、僕は知ってるんで。

 

シンジはシンジ。

 

僕は、今たとえシンジよりも結果を出せていないとしても、

 

必ずシンジを越えるときがくる。

 

シンジはシンジで、素晴らしいプレイヤーやと思ってます。

 

パスセンスに優れ、ゴールへの嗅覚も鋭い。

 

自分よりも何倍も、何十倍も才能に溢れた男だと。

 

この会社を引っ張る存在の一人になる、と。

 

シンジへのリスペクトというのは、常にある。

 

ただ、それと同時に、

 

自分へのリスペクトというのも僕は持ってるんですよね。

 

自分には自分の場所があり、役割があり、壁を越える方法がある。

 

僕はサッカーの世界でも、そうやって自分を支えてきたので」

 

「なんで…。なんで上司である俺にここまで言われて落ち込まないんだ」

 

「ミランでも、代表でも、たくさんのバッシングを受けてきました。

 

周りが自分をどう見るか。

 

周りが自分をどう評価するか。

 

大事なのは、そこじゃないと。

 

自分が自分をどう見るか。

 

自分が自分の現状をどう捉えるか。

 

自分が自分の未来をどう考えるか。

 

それが一番大事なことだと。

 

そこさえ自分自身で確立できるなら、状態はブレないんだと。

 

自分を自分で満たすとは、そういうことなんやと思ってますよね」

 

 

「……。

 

ケイスケホンダ、一つ聞きたい」

 

「なんでしょう」

 

「上司としての俺をどう思っている」

 

「上司としてのあなた」

 

「そうだ。お前を責め、否定し、できないところに目を向けている、この俺のことをだ」

 

「もちろん、現状、僕にとってプラスの上司ではないと。

 

ただ、

 

あなたにももちろん良い部分はある。

 

だから僕は、そこを見るようにしてますよね。

 

それと、

 

僕は僕の未来に確信しているのと同様に、

 

あなたもさらに良くなっていくと、

 

あなた本来の素晴らしさが必ず出てくると、

 

そう確信しているので」

 

「どういうことだ」

 

「今は、良い状態じゃないかもしれない。

 

でも、それはあくまでも状態の問題だと。

 

【あなた】の問題ではないんだと。

 

そう捉えているので。

 

ケイスケホンダは、人の可能性を信じる男です。

 

だから、あなたに対しても、あなたの可能性を信じていたい。

 

自分自身を好きでいるため、

 

ケイスケホンダで在り続けるため、

 

自分自身の機嫌を整えるためにも、

 

あなたの良いところ、あなたのこれからの姿に、ワクワクしていたい。

 

それが、【自分で自分を満たす】ということなんだと。

 

そう思ってますよね。

 

 

あなたが変わるかどうか。

 

それは、あなたの問題であって、僕にどうこうできることじゃない。

 

結果的にいつか、あなたとは離れることになるかもしれない。

 

ただ、たとえそうであったとしても、

 

僕は僕のためにも、

 

あなたが僕をどう見ようが、

 

あなたが現状どうで在ろうが、

 

あなたの可能性に目を向けていたい。

 

それが【自分で自分を満たす】ということだと、

 

そう捉えることが【自分で自分の機嫌を取る】ということだと、

 

そう思ってますよね」

 

「……」

プルルル

「おっと。

トルコのユウトから電話が。

失礼します。

ノルマ、達成しますよ。

もう少し待っていてください」

 

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