さて今回は「自分を信じられない」という状態について。
こういったメンタル的な話になると大体、「過去のあの経験が」「親が」「過去に教わったことが」ということが言われるのだけど、
考えなくてOKです。
そこを考えて意識を合わせても、被害者意識が出てきたり、あれのせいでとなったり、グルグル迷走して解決策に意識が向かなくなりがちなので、
どんどん解決策の方に目を向けていきましょう。
さて、自分を信じられない、という状態には2種類ある。
まず、「できると思えない」というもの。
これは、仕事面だったり、目標達成、願望実現に関する方。
例えば、お金を稼ぎたいと思うけど、自分にそれができるとは思えない、とか。
好きなことを仕事にしたいとは思うけど、できると思えない。
こういった「達成」「願望実現」が関係する方。
もう一つは、「自分には価値があると思えない」というもの。
自分の価値を信じられない、という方向。
こっちは人間関係で課題を感じることが多かったり、しんどい気持ちを感じてしまうもの。
今回この記事では特に前者の「できると思えない」方に関して、自分を信じる方法を書いていきたいと思います。
結論から言えば、「できない」というのは一つの思い込みなので、その思い込みを解消していければOKです。
楽器が苦手すぎた不器用男子
例えば、この記事を書いているイケジュンは、楽器が苦手。
高校は音楽選択だったんだけど、1学期に先生から、
「何か一つ楽器を演奏してください。でないと、赤点です」
みたいに言われて、変な汗をかいたのを覚えている。
本当に焦った。どうしよ。音楽が好きだから選択したけど、それは歌が好きなだけで、楽器は苦手。楽器やらなきゃいけないなんて聞いてない。
まじでやばいぞと。
そこで自分が取った手は、「友達に相談する」こと。
折り入って、相談があるんだ。と深刻な顔をして友達に言うと「ど、どうしたんだよ?」と、自分の深刻っぷりにドキドキしていた。
「俺、楽器できないんだ…」
と言うと「なんだ、そんなことか」という顔をして、
「じゃあ、ギターを教えてあげるよ」
と言ってくれた。
ただ、確かにギターができればかっちょいいけど、でも、過去にギターを挫折した経験を持っていた。
中学生の頃。
コードを押す指が痛くて「いてえし」って言ってやめた。
そういうほろ苦経験があったから、楽器演奏発表までの1ヶ月という期間でギターができる自信はなかった。
「ギターはきちい」
と言うと、
「そっか。じゃあ、ハーモニカは?」
と友達が言ってくれて、ああハーモニカは小学校のときにやったことがあるし、そこまで難しくなさそうだし、できるんじゃないかと思えた。
なので、「おれ、ハーモニカやる!」と答えて、そこから1ヶ月間、家でハーモニカの練習を始めたんだよね。
曲は、サスケという2人組の「青いベンチ」。
これ。
この曲はハーモニカから始まるんだけど、自分がハーモニカ担当で、相方がギター担当。
で、もちろん歌も歌う。
そんな感じで発表して、ちゃーんとハーモニカも成功したし、歌もうまく歌えて拍手をもらえて、音楽の成績もよかった。
こういう経験があって、そこから「あ、楽器だってやってみたらできるものだなと思えた。
もちろんうまくはないけど、形にするくらいはできる。
「練習しさえすれば、苦手だと思っていたこともできる力が自分にはあるんだ」という感覚が生まれた。
もちろん今だにハーモニカしかできないのは変わりがないし、できると書いてるハーモニカのレベルも低すぎる。
だけど、もしも楽器を演奏する必要性に迫られたとしたら、練習時間さえ与えてもらえるならできるようになれる自信はある。
今は全くできないしむしろ苦手だけど、本当にやろうと思えばできる。
こういう感覚。
それが一つの「自分を信じられている」感覚なわけだね。
今はできない。でも、練習すればできる。
つまり【できるようになることができる】と思えること。
ハーモニカだって、青いベンチしか吹けません。
でも、練習してできたから、他のものだって練習すればできるだろうと思えている。
できないなんてことはない、と。
全てのことにおいて、何かを達成するためには技術が必要になる。
でも、始めた頃というのはその必要な技術がない。
だから、全然できないし、できそうな雰囲気も全くない。
ただ、技術というのは練習すれば向上するもの。
世界の果てまでイッテQに学ぶ【自分を信じる】
例えば、テレビ番組の『世界の果てまでイッテQ』という有名な番組があるけど、
あの番組の中で、全くのど素人の状態から、やったことのない楽器やスポーツなどに短期集中で取り組まされるコーナーがある。
芸人さんがやるんだけど、最初は「はあ?こんなんできるわけないやん」と誰もが感じる。
実際、やってみたら全然できない。
でも、簡単なところから始めて地道に練習していくとだんだんとできるようになってくる。
ここでポイントになるのは、自分にとって適切なレベルから始めること。
自分にとって適切な難易度設定をすることが大事で、目指すところは高くても、技術というのはいきなり身につくわけじゃない。
高いところを目指しつつも、自分にできることから始めていく。
そういう姿勢が大事で、【自分を信じられない(できると思えない)】場合には、
自分にとって難しすぎることをやろうとしていることが多い。
さらに2つ目のポイントは、師匠がいるどうか。
基本的に、独学というのはレベルが高い。独学が悪いわけじゃなくていいんだけど、レベルは上がる。
例えば、さっきのイッテQの話で言うと、なぜ短期間で一気にできるようになるかというと、
常に「最高の師匠」が近くにいるからだ。
テレビ番組の力を使って、超一流の師匠、コーチがそばにいる。
もしあれに【師匠なし】という条件がついたなら、難易度は数千倍に膨れ上がる。
おそらく、というか間違いなく、期間内にできるようにはならないだろう。
出川哲郎も1000回くらい「ヤバイよヤバイよ」と言い始めるし、
ザブングル加藤の「悔しいです!!」を「分かったから。うるさい」と言いたくなるくらい聞くはめになる。
結果、哲郎や加藤は、自分を信じられなくなる(できると思えなくなる)はずだ。
自分の場合も、師匠が近くにいた。
友達はギターもできたし、ハーモニカもできた。
だから、ハーモニカのやり方を教えてもらえたし、実際に吹けている姿を見られたから「ああ、できそうだな」と思えたんだよね。
逆に言えば、「できる」という自信が生まれない、そう感じられない場合には、過去に、
・自分のレベルに合っていないことを無理してやっていた
・最高の師匠が隣にいなかった
だけであることが多い。
逆に言えば、
「自分のレベルに合ったことからやる」「師匠やコーチをつける」だけで解決できる
ということなんだ。
例えば、もし仮に、なんだけど、
もし世界最高の超一流コーチがあなたにつきっきりで毎日丁寧にレベルに合ったところから教えてくれるとしたら、色んなことができるようになると思わない?
答えが「YES」であるなら、あなたにはできる力がある、ということになるよね。
コーチはいないかもしれない。実際、世界最高のコーチなんてつけれません!と思うかもしれない。
でも、そういう状況になればできると言うのなら、その状況にたまたまいないからできないだけで、
潜在的に、できる力は自分にはある
ということになるよね。
さあ、だんだんと思い込みが外れてきたかな。
今はまだ自分を信じられなかったとしても、自分のレベルに合ったことを、技術や正しいトレーニング方法にのっとってやっていくと、だんだんと成果が出るようになる。
すると、できないことができるようになったという経験をすることになり、
自分を信じる、つまり自分にもできるんだということを確信することができるようになっていく。
そういう経験を積んでいくと、今できないことだったとしても、自分に合ったレベルから始めて、師匠やコーチをつけて正しい方法で練習すればいい。
練習方法さえあれば、できる。と思えるようになる。
そうなれれば、もう自分を信じることができている。
そういう経験ができれば早いし、経験する前から「レベルに合ったことをやれば大丈夫」「方法をコーチに習えば大丈夫」と考えてみること。
そう考えられることが【自分を信じられている】状態だし、そう考えると一歩踏み出しやすくなってくるはず。
実際に踏み出してできるようになると、これから何をやるにしても、
「できるようになれるだろう」と、まだ全くできない段階から感じれるようになる。
そうなれば、【自分を信じる】の完成です。
noteでは、さらに詳しく「自信を鍛える」ことについて書いてます。
メンタル状態を整え、強くなる具体的な方法についてメルマガで書いています。より深く学びたい、トレーニングしたい方は以下からどうぞ。
LINE@でも随時配信していて、友達追加後、限定音声トレーニング「メンタルを強くする簡単な方法」をプレゼントしています。
noteも書いています。
YouTubeでもメントレ動画を配信しています。「簡単にできるセルフイメージの高め方」
本も出版しています。
こちら韓国でも出版されました。
「無愛想のススメ〜人間関係が劇的に改善する唯一の方法〜(光文社)」 発売4日で増刷!