人間関係によるメンタル弱体化を阻止するガチな方法。

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今日は「認知的柔軟性」について書いていきたいと思います。

 

これは神経科学の中で言われている「状態を整えるやつ」です。

 

例えば、他人に「こうしてほしい」と思って、それをやってもらえなかったとします。

 

このとき、選択肢としては、相手にお願いをしたり話し合って、

してほしいことをしてもらうという選択肢がありますよね。

 

夫婦間、パートナーということであれば、それはすごく大事なことです。

 

なかなか言いたいことを言えない、心をオープンにできない、

 

ということが個人的な課題になっている場合は、

 

言いたいことを言うことに少しずつ取り組んでいくのが大切です。

 

ただ、例えば、会社内のことであったり、ビジネスのつながり、

普段の人間関係などで毎回話し合えるわけではないですよね。

 

「本音で話し合う」という手段は、かなり近い関係性の人に対して行うものという側面があるわけです。

 

もちろん、そういう近い関係性の人との間に課題があったり、

深めたいものがある場合は良いのですが、

 

会社、仕事、通常の人間関係では、現実的に、毎回話し合えるわけではなかったりします。

 

ということは、話し合うという解決策しかない場合、困ってしまう。

 

そこで出てくるのが「認知的柔軟性」です。

 

どういうものか、先ほどの例をもとに書きます。

 

他人に「こうしてほしい」と思った。

だけど、相手がそれをしてくれなかった。

 

結果、感情が下がった。

 

このとき、そのネガティブな感情を生んだ根本的な思いは何か?

 

「相手がそれをしてくれなかったこと!」

 

という答えが思い浮かぶかと思うのですが、実は根本的には違っていて、

 

「相手にこうしてほしいと期待したこと」

 

 

です。

 

もし、その思いがなければ、感情の低下はそもそもありません。

 

期待があって、その期待が満たされないから感情が下がっているわけで、

 

期待がなければ感情の低下はないわけです。

 

ということは逆に言えば、

 

他人に対する期待が大きい人ほど感情が低下しやすい

 

ということになります。

 

よく言われるあげまんさげまんで言えば、

 

さげまんと呼ばれる人は他人に対する期待が非常に高く多いです。

 

期待が高く多いので、逆に期待が満たされないことも多く、結果、状態が下がりやすい。

 

それがさげまんと呼ばれる根本的な所以だったりするわけですね。

 

感情が低下すると、今度はネガティブな振る舞い(拗ねる、喋らない、など)をすることによって相手をコントロールしようとします。

 

その振る舞いのことを【消極的コントロール】と呼びます。

 

そう書くと、

 

「じゃあ、他人に対して一切期待するな、ということですか?」

 

という話になると思うのですが、それは現実的には難しいでしょう。

 

人間であれば期待はするし、パートナーなどの協力関係にある場合、

 

実際にしてもらわないと困ること、物理的に大変なこともあります。

 

人生において共同作業というものはあるわけで、

 

期待し期待されということは生きていれば普通に出てくる。

 

なので、他人に一切期待しない、というのは理屈としては分かるし有効性もあるけど、現実的に難しいですよね。

 

重要なことは「柔軟であること」です。

 

つまり、自分の感情の低下の根本原因に気づき、

期待値を柔軟に変化させる力を持つ、ということ。

 

期待と現実のギャップによって自分の感情の低下が起きている場合、

 

根本の感情低下要因は、自分の期待にあるのだと気づくこと。

 

気づき、その期待を自分の中で整えることによって、感情を落ち着かせることができます。

 

「まあ他人ってそもそも思い通りにならないものだから、やってくれないこともあるよね。そんなもんよね」

 

 

と認知を柔軟に変える。

 

他人は自分の思い通りには決してなりません。

 

自分がしてほしいことをいつもしてくれるわけではありません。

 

それが当たり前なのだ、そういうものなのだ、ということを受け入れること。

 

そう認知を柔軟に変化させていくことによって、感情が楽になり、

 

状態が下がらなくなってきます。

 

お願いする、やってほしいと頼む、依頼する。

 

そういうことも人生においては大事なことです。普通にそういうことってありますよね。

 

期待して、お願いする。これは普通にあります。

 

全然OKで、何の問題もありません。

 

ただ、もしもそれが実行されなかったとき、そのお願いが満たされなかったときは、

 

柔軟に認知を整えるという選択肢も持っておく。

 

そのままの反応でいけば「相手がやってくれなかったせいで私の状態が下がった」となるわけですが、

 

もしそう感じている状態でコミュニケーションすれば、関係は悪化するでしょう。

 

そうではなく、自分の期待からネガティブ感情が生まれたことに気づき、

 

そして他者をコントロールすることはできないことにも気づく。

 

そして、自分の期待や認知を柔軟に変化させる。

 

その力があれば、適切にお願いをすることもできるし、他者と協力関係も築けるし、

 

それでいて余計な感情低下もない、機嫌の良い状態でいられるようになります。

 

自分の認知における「柔軟性」をぜひ意識してみてください^^

 

 

 

 

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