やりたいことは仕事になるのか?

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当たり前だけれど、仕事というのは他者に価値を提供すること。

何かしらの「提供」するものがなければ、仕事にはなり得ない。

「価値とは何か?」というところは結構深い問題ではあるけれど。

やりたいことを探している人にとっての課題というのは結局のところ、「仕事」と大いに関係している。

自分のやりたいことが仕事になるのか?という問いだ。

自分のやりたいことが仕事になるかどうかは、

自分のやりたいことが他者にとっての価値あるものであるかどうかにかかっている。

当たり前のことだけど。

他者にとって価値のないものであれば、それがお金に換わることはない。

例えば、スターバックスのCEO、ハワードなんちゃらさんは、

「第三の場所を作りたい」

というコンセプトでスタバを作った。

これなんかは面白いのだけど、そもそもなんちゃらさんのやりたいことは、他人にとって役立つもの。

そもそも。

だから、当然それは仕事になる。(もちろんそこからするべきことはたくさん出てくるけど)

やりたいこと=仕事

になる。

月収100万円になることがやりたいことです!

でっかい会社の社長になることがやりたいことです!

というのとは、少し次元が違う。(そもそもそれらは「状態」であって「こと」ではない)

あなたが月収100万円になるとかならないとか、社長かどうかなど、他人からすればどうでもいい。

という話。

ただ、なぜハワなんちゃらさんはそんなことを思ったのだろう?

それは聞いてみなければわからない。

いや、自伝でも読めばわかるか。

ただ今の時点で手元に自伝はないので、めんどうだから、やっぱり今の私にはわからない。

とはいえ、多分だけど、人生のどこかの時点で「第三の場所は素晴らしい」と思う『体験』をしたのではないかと思う。

どっかのカフェに感動したとか。

どっかのバーにいったときに気分が落ち着いたとか。

そういう「自分の感動」というものが先にあって、それを「他者と共有したい」と思ったのではないか。

ということは、だ。

やりたいことが仕事になるかどうかは、そこに、「自分の感動」と、

他者と共有したい

という意識があるかということになる。

そして、実際に共有したときに喜ぶ人がいるかどうかだ。

まずは、自分の「素晴らしい」「好き」「これはいい」という思いがある。

そこがないと、エネルギーは込められない。

ただ、それだけではなく、「他者にもそれを味わってほしい」「他者と共有したい」という思いがあることで、そして実際に喜ぶ人がいることで、

それは仕事の源泉になり得る。

もちろん、現実的に仕事にしていこうと思えば、マーケティングのことやビジネス、具体的なことを学ぶ必要はある。

ただ、そのスタート地点から悩んでしまう人、何をしていいかわからない人、やりたいことと仕事の関係で悩んでしまう人にとって大事なことは、

「他者との共有」であるように思う。

共有することで、共有された人が喜び、楽しくなり、人生が良くなるかどうか。

あなたが今もしやりたいことと仕事の関係で悩んでいるのなら、

自分がエネルギーを込められることを、どうすれば他者が喜んでくれる形で「提供できるか」を考えてみてほしい。

自分がどうなりたいか、だけではうまくいかない。

今書いていることは、わかっている人からすれば当然のことだろうけれど、「自分」に強いフォーカスが当たってしまうことは誰にでもある。

そういうときは、どうしても行き詰まってしまうもの。

あなたが月収100万円になろうが、作家になろうが、社長になろうが、

そんなことは他人からすればどうでもいいこと。

他人からすればどうでもいいことを、

ちゃんと「これは他人からすればどうでもいいな」と思える普通の感覚を持つこと。

人間、自分のことが大事だからどうしても自分がどうなりたいかにフォーカスがいくけれど、

自分がどうなりたいかなど他人からすれば、どうでもいい。

自分が何をやりたいかも、他人からすればどうでもいい。

みんな、基本的には自分に強い関心があるわけだから、

「自分と関係があるもの」しか、関心はない。

ビジネスがうまくいく人というのは、そういう当たり前、ごく普通の感覚を持っている。

一方でうまくいかない人は、自分のことで精一杯だ。

「自分がどうなりたいか」という、他者にとって無価値なことだけを考え続けている。

それを考えることが悪いわけではない。

自分がどうなりたいかはすごく大事なこと。イメージを持つことも大事なこと。

ただ、それを「仕事」「ビジネス」にしていこうと思えば、

具体的に「仕事」という形で現実化していこうと思えば、他者への価値提供ということを考えることは避けられない。

他者について考えることは、仕事、ビジネスにおいては切り離せないのだ。

ここはすごく難しいところではあるのだけど。

逆に、スタバCEOさんみたいに、他者にとって価値あることが「やりたいこと」になっている場合、うまくいきやすい。

自分のことを考え続けて行き詰まった人は、

自分の喜びをどういう形で提供すれば、他者に与えられるのか、他者に貢献できるか、を考えてみると良いのではないだろうか。

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