<この物語はフィクションです>
「おい、お前、いけよ」
「嫌だよ」
「なんで」
「なんでって、無理かもしれないだろう」
「そんなの、わかんねえだろうが」
「無理だったら、どうするんだよ」
「どうもしねえよ」
「無責任な奴だな」
「なんで先に無理かもしれないことを考えるんだ。いけるかもしれない、ってことは思わねえのか」
「それは」
「無理かもしれないってことは、いけるかもしれないってことだろうが」
「そうだけど」
「お前がいかねえってんなら、俺が行く」
「やめとけよ、恥かくぜ」
「それが、なんだってんだ」
10分後。
「無理だった」
「ほうら」
「でもな、仲良くなったぜ」
「嘘だ」
「いきなり番号は教えられないけど、またここで会ったら話そうってさ」
「ふうん」
「恥なんて、いくらでもかいたらいいんだ」
「チャラい奴だな」
「てめえは、ダサい奴だ。そうやってずっと生きてたらいい。俺はもう、お前には何も言わない」
「なんだと」
「男は、恥をかいてなんぼなのさ」
「後で、女子会で話のネタにされるんだぜ」
「おう、上等だ。ネタを提供できてよかったぜ。無視されるより、よっぽどマシだな」
「強がってんじゃねえ」
「強がりかもしれねえが、現実動かしてんだから、いいじゃねえか」
「…」
「最初っから、恥をかく覚悟をしとくんだよ。恥かいて、当たり前。それくらいで生きてみたら、楽しくなってくる」
「ふうん…」
「恥をかきたくない、損をしたくないって思うから、損し続けるのさ。お前みたいにな」
「うるせえ」
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