今日は、「フィードバック」について本を読んでいたら色々と考えることになったので、フィードバックについて書いていこうと思います。
これはとある機会に実際に見た光景なのだけど、
6〜8人のグループで、ある課題をクリアする取り組みがあった。
3〜4年前かな。
で、課題をクリアするためにみんなで色々と話し合いを行い、お互いにフィードバックを行うのだけど、
ど直球で言えば、そのフィードバックがとんちんかんなものだった。
遠慮なく言えば、本質から外れたフィードバックだけがなされていて、結局本当に重要な改善はなされることがなく、
課題はクリアできないまま時間と体力だけが奪われていく…というような状況だったんだよね。
何か課題があったとき、その課題をクリアするためには「課題の本質はどこにあるのか?」を見抜けないといけない。
じゃないと、課題はクリアされずにいつまで経っても同じことで悩み続けることになり、不毛な時間を過ごすことになる。
不毛な時間まじ疲れる。
メンタルに関しても同じで、というかその課題クリアの本質もメンタルにあったわけなんだけど、
フィードバックというのは物事を向上させたり、改善する上で鬼ほど大事なことなんだ。
例えば、筋トレをやっているとして、フォームが間違っていて思うような体にならないとするよね。
そういう状況で、筋トレ初心者が集まって相談会を開くとする。
ただ、初心者が集まってもさっきと同じように「不毛な話し合い」が行われるだけで、
本質的な解決には一切つながらない。
なんとなく気持ちは楽になるかもしれないけど。
でも、願望は実現しない。
こういうことはよくある。
何人集まろうが、筋トレ初心者しかそこにいないなら、生産性のある話し合いはそこでは残念ながら生まれない。
でも、たった一人でいい。
そこにたった一人でもいいからプロのフィジカルトレーナーが入れば、
「ああ、肘の角度をこうしてください。ただそれだけのことです」
と言って、2秒で解決できたりする。
その一言がパッと2秒で出るまでに5年くらいかかっているかもしれないけど。
5年2秒の一言。
(そこに価値を感じられるかも非常に重要な点。その人が簡単にやっていることは、何年もやっているから簡単なだけで、「価値」という基準でみたらどえらい価値である)
1万人の素人が3日間に渡ってミーティングした結論より、
プロが2秒で発する一言の方に価値があるわけだよね。
メンタルに関してもそうなんだけど、めちゃくちゃ悩んでいる人がいたとして、実際には2秒で解決できることは多い。
「あ、それはこうです」
と。
ただ、もちろんメンタルの場合は「感情」が絡んでくるので、ダイレクトにバン!と言っても受け入れられないことが多くて、伝え方は当然考えるし、トレーニングが必要なことも多いのだけど、
解決策自体は2秒で見つかっていることがほとんどなんだ。
その2秒には10年かかっているけど。
10年2秒の解決策。
話を戻して、フィードバックというのは、人生を変える大きなきっかけになることが多い。
というのも、自分が今何かに課題を感じているとして、それは今の自分の思考や意識がそうさせているわけだから、
もう一つ抽象度の高い思考や見解、モノの見方が必要になっているわけで、
その今の自分に見えていないものを見えるようにするために他者からのフィードバックがある。
でも、多くの人はフィードバックを受けようとしないし、自分よりも自分が課題を感じている分野に精通している人がいる場所に行こうとしない。
(これはリアルの場所に行くのもそうだし、本を読むとか、教材で学ぶということも含まれる)
そこで出たたった一言が人生を変える可能性は高いけれど、その価値を認識できないから、そこに意識やエネルギーを注ぐことができなくなる。
でも、今この文章を読んでちょっと意識が変わったかもしれない。
文章を読むというのも、ある意味でフィードバック。
「あ、これ、わたしに言われているみたい」というのは、自分宛のフィードバックだと思ってよくて、
文章の価値というのはそういうところにもある。
(もちろん、ベストは自分が課題を感じている部分にパーソナルな一言をもらうこと)
だから、自分が深めたいと思う分野、課題を感じている部分に関しては、自分よりも精通している人から素直に学ぶ方がいいし、
そうした方が圧倒的に時間を短縮できる。
本質的でないフィードバックを1万回受けるより、
たった一回でいいから、たった2秒でいいから、本質的なフィードバックを受ける方がいいんだよね。
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