前提ってめちゃくちゃ重要。
例えば、人間関係で考えれば分かりやすい。
「この人と仲良くなれる」「自分は愛される」と思っている意識状態で人と会うのと、
「どうせ自分は仲良くなれない」という意識で人と会うのでは、全く印象が変わってくるよね。
例えば、仲良くなれると思っていたら、挨拶も明るくなる。会話もしようと思う。顔も笑顔になり、雰囲気も明るくなる。
逆に、「どうせ仲良くなれない」と思っていたら、そもそも相手に興味も持たないし、会話をしようとも思えない。
顔も怖くなり、雰囲気も暗くなる。
結果、本当に「仲良くなれない」という現実を体験することになりそうだよね。
人は「傷つきたくない」「自分を守りたい」という意識が強くなると、あえて前提を下げる、ということをやる。
例えば「どうせ愛されない」と決めておくことで、その現実が来たときの保険にしておく。
どうせ愛されないことにしておいたら、実際に愛されなかったときに「知ってたし!」と言える。
ギャップがない分、感情の動きがなくなる。
その分、傷つかない、ということなわけだ。
本当は仲が良い方が楽しいに決まっているよね。
ただ、人は自信を失うと、自分の願望が実現するとは思えないから、あえて最初から前提を下げることによって自分を傷つかないように持っていく。
願望を放棄することで状態を保とうとするんだ。
この「保険思考」って根強い場合があって、その場合、確かに傷つくこともないんだけど、仲良くなれる機会も減る。
苦しみがない分、喜びもない、ということになりがち。
例えば、10人とこれから会うとしよう。
そのとき、10人全員に「この人と仲良くなれる」と思って接するのと、
「どうせ仲良くなれない」と思っているのとで、どういう違いが出てくるか。
もちろん、人によって相性もあるし、相手の状態もある。
だから、10人全員に良い前提を持ったからといって、10人全員と仲良くなることはないかもしれない。
でも、半分くらいの人とは仲良くなれるかもしれない。
一方で、「どうせ仲良くなれない」と思っている場合は、1人の人とも仲良くなれない可能性が高い。
となると、確かに5人とは仲良くなれなかったかもしれないけど、5人とは仲良くなれた「前向きな前提」を持っている人の方が人生楽しそうだ。
さらに、前提が「仲良くなれる」の人は、うまくいった方にフォーカスができる。
「ほら、5人と仲良くなれたじゃん!」
と感じるわけだね。
だけど、「仲良くなれない」前提を持っていると、仲良くなれなかった5人の方にフォーカスが当たり、嫌な気分になる。
(トレーニングポイント→ネガティブにフォーカスを当てるからネガティブな感情になる。フォーカスを変えるトレーニングを積むことで改善可能)
結果、どうなるか。
次に10人と会うときに、前提が下がってしまうわけだ。
仲良くなれなかった5人に向ける意識が優勢だから、
「あのときのように仲良くなれないかも」という意識が強くなり、警戒するようになる。
状態が下がる。
ジムトレで言うように、状態が下がると状況もついてくる。
だから、「仲良くなれないかも」と考えた分だけ、その前提を採用した分だけ、仲良くなれる人数が減るような振る舞いをしてしまう。
目線、顔つき、雰囲気、オーラ。
その全てが、自分の前提を反映する。
結果、次は、仲良くなれる人数が3人とかになるわけだ。
状態と前提が下がっているので、仲良くなれた3人にフォーカスを当てて「ほら、うまくいった!」と考えるのではなく、
仲良くなれなかった7人にフォーカスを当て、また嫌な気分になる。
「また、仲良くなれなかった…」
と、仲良くなれた3人は頭の中でいないことになっている。
(トレーニングポイント→人は前提に見合う証拠を集める。前向きな前提を持つトレーニングを積むことで改善可能。前向きな証拠を集める前向きな前提を身につければOK)
もう、こんな嫌な気分は感じたくない。
仲良くなれる自信がない。
結果、「自分はどうせ仲良くなれない」という前提をどんどん強く持つようになって、
次の10人に会うときには、もう「仲良くなれない」前提になっている。
こういうことが、よくある。
逆に、5人と仲良くなれたときに、「おお、5人と仲良くなれた!」と前向きな方向に思考とフォーカスを向けることができる状態であれば、
次の10人に会うときも、「また新しい人と仲良くなれる!」という前向きな前提を持っている状態で会える。
結果、その人はどんどん前向きな現実を体験していくことになるわけだね。
確かに5人とは仲良くなれていなかったわけなんだけど、その現実はあまり目に入ってこないし、そちらにはフォーカスが当たらない。
目に入らない、フォーカスが当たらないということは、その人の現実からすれば「存在しない」のと同じこと。
こうして、同じ現実、同じ世界の中にいても、全く異なる現実を体験し、全く異なる方向に人生が進んでいく結果になるわけだね。
今回のこの話でしたかったことは、
自分の前提は現実に反映される
ということ。
そして、様々な現実を経験する中で、ネガティブな現実にフォーカスする癖がついてくると、だんだんと前提が下がってくることがあること。
うまくいかなかったことにフォーカスし、ネガティブになり、
もうそのネガティブな気持ちを感じたくないから、願望を持たないようにする。
前提を下げる。
そうすると、そこから負のスパイラルが始まることがある、ということなんだ。
大事なのは、前向きな前提を持つこと。
前向きな前提を持ち、短期的に望まない現実が来たときにも前提を下げないこと。
前向きなものにフォーカスし続ける力を持つこと。
実はその力がつくだけで、日常がもっと楽しくなる。
自分が楽しくなるような前提を持つことができれば、日常の中でももっと楽しい日々に変化させることができるんだよね。
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